我が闘争 参戦記集 2014



また今年も参戦記集「我が闘争」というものを編集してみました。 最初のこの一行はこれから毎年恒例にしましょうか、スターウオーズのあれみたいに。20 14年のAPSカップ本大会、今年は場所を錦糸町のスミダ産業会館サンライズホールに場 所を移して、さらに時期も8月23日ライフル、8月24日ハンドガンと例年よりも一ヶ月 遅らせての開催となりました毎年使用していた浅草の都立産業貿易センターが改修工事で使 用できない為の措置でした。公式記録会等で使っているとは言え、本体会で始めての使用と いう事もあり、開催前はどうなるのか心配だったとは思いますが、協会スタッフの皆さんや 設営業者さんの皆さんの努力により、とても素晴らしい会場になったかと思います。 個人的な事を言うと毎年ここで開催して貰いたいなあとの感想を抱くほどでした。夏の暑 さも例年ほどでは無かったですし、環境的なものは何気にベスだったのでは無いでしょうか。 さて今年の本大会はライフルオープン13人フリー74人、ハンドガンオープン110人 フリー62人と、ようやく、今年も昨年より人数が減ってしまいました、という毎年恒例の フレーズを書かなくて済む大会となりました。 来年はライフル100人超えハンドガン200人超えできたら良いですね。ライフルオー プン優勝はアベ選手、フリー優勝は吉田タカシ選手ハンドガンオープン優勝はキモト選手、 フリー優勝はホソノ選手。ベテランの方々が名前を連ねた感じでしょうか。グランドチャン ピオン戦ではライフルのほうは最後アベ選手とイザワ選手が延々と延長戦を繰り広げていま したが、両方とも勝者でも良かったんじゃないかなあとの感想も持ちましたが、5回目くら いだったでしょうかイザワさんが勝ち、グランドチャンピオン戦の勝者となりました。 そしてハンドガンのオープン部門は今年も昨年に続き、二名でのデッドヒートとなりまし た。射座も最終D組で4番レーン5番レーンと並んで撃ったキモト選手とカトウ選手のお二 方。先ずはブルズアイでキモト選手が100点の満射!カトウ選手は96点共に4x。カト ウ選手はせめてもう二点欲しかったところでしたね。続く緊張のプレートでは二人揃って一 枚外しの56点、4点差は変わらずに最終競技のシルエットに移動します。今大会の特徴の 一つに次の競技開始が非常にスムースだった事を上げても良いのではないでしょうか。一つ の競技が終わるとすぐに次の競技の待ち番になる感じでした。D組は他の組と違い射群もひ とつしかないので、そもそも待ち番も無いのですがね。 さてこの時点で同じD組の方々でキモト選手に追いつける得点状況な方は見当たらず、す でに競技を終えられてる方々の中の最高得点はホシノ選手の185点。二つ終わって156 点のキモト選手がよほどミスらないと185点以下になるとは思えませんので、カトウ選手

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まえがき

が追いつけるかどうかといったところしょうが、キモト選手にとって4点のアドバンテージ は大きかったですね。最も他の方の得点状況とか考えていらっしゃらない様な気もしますが。 終わってみればシルエット満射で196点!!昨年と同じ得点でキモト選手の優勝となりま した。結局プレート一枚外しただけですから物凄い点数ですね。 カトウ選手は190点でまたしても2位!これで三年連続二位!その前の年も3位ですか ら、これはこれで物凄い記録なのではないでしょうか。三位には去年同様初参加のホシノ選 手がグランドマスターバッジを獲得する185点で三位入賞です。来年もどなたかが、この 流れを引き継ぐのでしょうか。といった上位三名の方々でした。 すみません、どうしても自分もオープンで参加しているので、オープンの話がつい長くなっ てしまいます。フリー部門はホソノ選手が接戦を制して優勝でしたが、点数的には結構落と していて、皆様あまり満足いかない結果だったのではないでしょうか。今年の大会の点数だ とオープン三位の方でもフリーで出てれば優勝という点数状況になってしまいましたが、来 年はこんな事は起きない事でしょう。 ハンドガンのグランドチャンピオン戦はコバヤシタクさんが得意のプレート戦でしたので、 持ち味を発揮して勝利しました。 さてざっと今大会の優勝者の紹介がてら書いてきましたが、私個人の考えでは優勝という のはあくまでも各クラス各部門での勝者に与えられる称号みたいなものだと考えています。 改めまして各優勝者の皆様方に敬意を称したいと思います。おめでとうございました。ま たAPSカップというのは自己の目標を目指す競技でもあるので、ご自身の目標をクリアで きた皆様もおめでとうございました。僕自身もですが、自身の目標に届かなかった皆様、来 年は一緒にリベンジ!ですね。今年も多くの方々が投稿なさってくれているのだと思います。 ありがとうございます。

そして今年も一年間お疲れ様でした。

「ねこぢるし」の第24回APSカップ東京本大会参戦記

初めまして、「ねこぢるし」と申します。 今しばらく自分の参戦記にお付き合いしていただきたく存じます。

●出場部門部門:オープン

●競技銃:APS-3
カスタム:フロンテイアオリジナルマウントベース、 フロンテイアオリジナルグリップ SIOJYAKEトリガー(ツインブレード仕様) フロントサイトに赤の蛍光テープ、リアサイトに白い縦線、蛍光テープでグリー ンの横線を貼付け

●仕様弾:マルシン、MAXI BB 0.25g(選別なし)

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●撃ち順:プレート⇒シルエット⇒ブルズアイ

●各競技結果と自分の状況

・プレート
×○○○×
○×○×○
×○○×○ ←撃ち方方向

9枚ヒット 小計36点
赤羽フロンティア様の練習会と富士見スポーツシューターズ(以降FSS)練習会の中の点 取りでの自己ベストが13枚でした。 この時のいいイメージを本番で出来るようにひたすらいい時の思い出を反芻しながら挑みま した。 いざ本番、初弾が当たったので安堵してしまい、集中力が低下してしまったのでしょうか、 2枚目以降当たったり当たらなかったり・・・ムラのある結果と思います。

また、普段練習では出ないのですが、本大会の射座のボックス内に入って撃ち始めて中段あ たりから「震え」がやってまいりました。
初めての体験かと思います。
震え方としては、通常時、振り上げてリアサイトとフロントサイトのサイトアライメントの 感覚を整えてから撃とうとしますが、 リアサイトが左右にぶれ、サイトアライメントがうまく出せない・・・ リアサイトが左右に 移動しているような感覚でしょうか。 震えが出たあとはなかなか止まらないので見切りをフロントサイトが出た瞬間に絞り、「え いやっ」でトリガーを引いてました。

・シルエット スタンディング
1発目 → 8m (○)
2発目 → 9m (×)
3発目 → 9m (○)
4発目 → 10m (○) 5発目 → 7m (○) 小計 18点
プローン
1発目 → 8m (×)
2発目 → 8m (×)

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3発目 → 8m (×) 4発目 → 6m (×) 5発目 → 6m (○) 小計 2点

スタンディングはまずまずヒットをとれたのですが・・・ プローンが苦手なのです。粗点が固まっていない状態で競技に挑んだらこうなるなぁと。そ れが露呈した結果だと思います。 プローンは結局4発目から撃ち始めた6mは1点でも多くとれたらいいとの安直な考えから、 当たる所探しの現場合わせの撃ち方をしました。

・ブルズアイ (日)44-1x(月)31-0x 小計75-1x
練習していた時のいい時のバロメータとして、弾を撃った時に黒丸に弾が吸い込まれていく ように見えるときは、 ほぼ10点圏に的中しているのですが、見えないときはそれ以外の得点圏にいるように感じ られます。 黒丸に弾が吸い込まれていくように見えるときは「あたってる感」があり、安堵感が得られ るのですが、 第2ターゲットの時、初弾が黒丸に吸い込まれていかず、「あれっ?」と思ってしまい、 サイトの見出しが疑心難儀になってしまいました

第1ターゲットはまずますだったのですが、
第2ターゲット、0点を撃ってしまいました・・・

●得点結果と総括


131-1x
シャープシューター獲得

バッチ更新は非常に嬉しく、また会場でバッチをもらえるのも嬉しかったです。

練習の量と言うと、 富士見スポーツシューターズの練習会と赤羽フロンティア様の練習会に顔出させていただき、
多いときは1か月に6回程度練習会に参加させていただき、撃たせてもらっています。 仕事柄、休みが不定期なので、「撃てるときに撃っとけ」と言う考えのもと 練習したように思います。 いわゆる点取り(3種目の競技を通して行いリザルトを出す練習)の1日の最高回数は5回 でした。

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またコソ練と称し近所のインドアサバゲー屋さんのレンジを借りてブルズアイを行っていま した。
プレートの練習はプレート機があるところであれば、比較的練習しやすい競技と考え、間隙 を付き練習したような気がいたします シルエットはプローンが課題なので今後はある意味サボらず練習していき、点数を伸ばして いければと考えます。

●謝辞

この場をお借りいたしまして、お世話になりました方々に御礼申し上げたいと思います。

有限会社 ホビーショップ フロンティア 代表 山中様 富士見スポーツシューターズ 主催 関様 戸高様 後藤様
SIOJYAKE様

ハロ様
他多数の練習会等で声をかけていただいた皆様。
足かけ2年ほどAPSをやらさせていただいております。 今後も何卒よろしくお願い申し上げます。

●今後 来年も出場し、この参戦記が書けるように公私に渡り努力しようと思います。

以上 「ねこぢるし」の第24回APSカップ東京本大会参戦記 おしまい

第24回APSカップ東京本大会参戦記 MAGI

ライフルクラス RF-002 昨年の本大会後、フロンティア試合形式練習会と公式練習会などで計4回の練習会に参加 しました。しかし、フリーの練習会と違って個別競技の練習は行えていません。 そのため本大会に向けた練習は1ヶ月間に10回行った自宅練習がメインになります。内容 は自宅4m専用type96 1号機を使いブルズアイ10発、プレート16発を4m先の縮小ペーパー ターゲットに撃つシミュレーション練習です。

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ノーマルのtype96 2号機はクリーニングも注油も行っていないほぼノーメンテナンス状態 で第24回の本大会に挑みました。 2011年の参戦記でノーマルライフルでTOP10入りを目指す。2012、2013年の参戦記で は プレート競技満射を目標に掲げていました。それらは2014年の今回も継続です。

競技はブルズアイからスタートしてスコアは80ー0X。0Xとターゲットのセンターには全く 着弾させることができず厳しいスタートを切ります。 次のプレートでは開始すると満射目標のプレッシャーによるものか2発目から動悸が出ま す。ライフルでの動悸は既に経験済みだったので慌てることなく射撃に集中し何とか満射目 標を達成することができました。 最後のムーバーは自宅4mでは全く練習できない競技です。1ヶ月程前に試合形式練習会で 撃ったときの感覚は完全に消え失せていました。そんな状態なので1発も納得できる射撃は できず24点に終わります。

ライフルクラスの結果はTOTAL 164ー0Xでした。これは満足できるスコアではありませ ん。しかし、上位数名を除き全体的に奮わなかった為かフリーサイト部門9位になり、もう 一 つの目標であったTOP10以内も達成することができました。

ノーマルのtype96であっても使い方次第で190点代を出すことは可能です。射撃ジャケッ トやグローブ等も必要ありません。 それでもライフルクラスは気楽さに欠け誰にでも勧めることをためらうのも事実です。折 り畳み式等でコンパクトになり気楽に持ち運べるライフルが欲しいですね。 ハンドガンクラス OC-03 翌日はハンドガンクラスです。長らく180点以上という目標を掲げてますが、今回は無理 だと感じていました。それは利き目じゃないけど照準に使っている右目の飛蚊症が悪化し視 野中央付近を横切るようになったからです。スコープを使っているライフルクラスではそれ ほど支障はありません。しかし、ハンドガンクラスのオープンサイトだと特にプレート競技 で影響を感じます。 また、今回使用したAPS-3LE2013はシリンダーに初期不良があり最終的にメーカー修理 しましたが、じわじわ悪化したので気付くのに2ヶ月を要します。 不具合があった2ヶ月間の練習で、かえって調子を崩します。この不遇の期間により本大 会 に向けての調整が間に合わなかったことも残念でした。

競技は前日のライフルクラスと同じでブルズアイから始まりました。青丸シールを貼った ブルズアイターゲットの青丸直下を狙点に撃ちますが上方へ着弾します。ミスかと思いまし たが2発目、3発目も変わりません。仕方なく8点リング下を狙点に撃ちますが、上手く狙え ません。結果ブルズアイは44-1X+46-3X=90-4Xに終わります。 プレートは初弾から外し下段、中段が終わった段階で3枚外します。さらに上段でも3枚 外し、9枚ヒットの36点と現状の悪さを突きつけられる結果でした。 最後のシルエットはスタンディング10mから撃ち意外にも全てヒットします。しかし、プ ローンは10mにカスリもせず9mと8mの2枚ヒットでした。結果29点と今一歩な感じです。

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第24回本大会ハンドガンクラスの結果はTOTAL 155-4Xでした。この結果は本大会時の 実力なので残念ではありますが悔しくはありません。それは、20回行った4m自宅練習の平 均が150-3Xだったので実力通りの結果を出せたからです。
今大会でハンドガン・オープンサイトを右目照準で撃つことが限界に達したと痛感しまし た。今後は利き目である左目照準に変更します。あと何年続けられるか判りませんが、オー プンサイトでの挑戦をまだまだ諦めません。

APSカップ非公式サイトを立ち上げるなどたゆまぬAPS普及活動に取り組むホビーショッ プ・フロンティアの山中さんや、大雪で練習拠点を失うトラブルから奇跡の復活を果たしそ れまでより練習会の回数を増やすことにも成功した富士見APSシューターズのあづさんと HOKOさんには大変お世話になりました。これからも宜しくお願いします。

APSカップを主催する日本エアースポーツガン協会は、次回に向けて新たな試みやレギュ レーションの見直しを行うようです。よりフェアで安全な競技になることを望みますが、気 楽に参加できる雰囲気は残して欲しいものですね。

我が闘争 2014年9月 星野浩輝

前書き APSというエアガンに出会い本大会に参加するまでを時系列に書き連ねてみました。 精密 射撃の経験はまだまだ浅く、赤羽シューティングクラブ等これを詠んでくださる皆様の知見には程遠 いとは思いますが、自分なりのAPSへの取り組みを2013年夏のターニングポイントから書き連ねて みました。 ちょっと長い文章になりますが目を通して頂ければ幸いです。 それでは2014 年度 我が闘争 ~APS本大会 グンランドマスター~ 行きましょう!。

【自己紹介】 星野 浩輝 ほしの ひろきと申します。昭和48年産まれの41歳。見た目より若いと よく言われます・・・・ 杉並区井荻駅そばに住んでいます。自宅から赤羽までは環八とい う直通道路が開通しており、フロンティアまでは距離の割りに20分程度で到着できる環境にあり ます。仕事は三鷹市にある富士重工に勤めており、エンジンの研究開発をしています。 みな さんSUBARUをよろしくお願いします。 趣味に関しては特徴が有り、3年ほどのサイクルでいくつかの趣味を徹底的に行う傾向がありま す。よって友人からはよくクレームが入ります。 ラジコン:主に電動ツーリングカーでレース参戦 2011年2012年全日本選手権参戦。飛行機(アクロバット 機ガソリンエンジン50cc
クラス、ヘリ90クラス、F5B競技グライダー等々・・・) ゴルフ :友人との遊びから競技ゴルフまで。2004年度イーストウッドカントリークラブ選手権クラブチャンピオン に輝く。

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主だった趣味は以上二つです。直ぐに夢中になりすぎ、体を壊すまでやるか、よい成績を残 す ことに義務感を感じ楽しめなくなることが悪いところです・・・・・

【ヘルニアとの戦い】 2013年春頃から肩こりが酷い。マッサージや鍼灸院に行くが一向に改善されない。 富士重 工実業団ゴルフの予選会が近い。練習にもリキが入る。 とあるラウンド中、右肩の痛みとシビレが 急増し歩く事も出来ない程。急遽大学病院でMRI等の検査を受けた結果、頚椎(けいつい) 第五と第六の間から軟骨がはみ出しており、ヘルニアとの診断。頚椎ヘルニアが神経を圧迫し首と肩 の激痛とシビレが尋常ではない。寝床についても痛みが強く寝付くことが困難な日々を送る。 もちろん趣味など全く出来ず大量の痛み止めを飲む日々であった。手術は出来なく、痛み止 め摂取による自然治癒を待つのみとの診断に歯がゆい。ヘルニアを発症した理由を医者に問いた だしても、精神的な理由や産まれ持った物だとの事・・・・ ゴルフ等の予定も全てキャンセルし 会社でもまともに仕事が出来ない。人生どん底である。有給休暇も今までになく激しく消化 し二ヶ月が過ぎていきました。 強力な薬が効き出し、普通の生活を送れる様になって来た。自分の部屋は趣味のものであふ れかえっている。そんな中、一丁のエアガンがある。20年ほど前、拝島橋の下でサバイバルゲーム をやっていた。13号埋立地ではエアタンクを背負って93RやSS9000で戦っていた。懐かしい。 その当時のエアガンが3丁だけ残っていた。SS9000ホップ付きアルミフレーム木スト、キャロットCL97(M16)、 ウェスタンアームズM92F。奥から引っ張り出し撃つととても楽しい。 体は思うように動かないが、 エ アガンは撃てる。病気や仕事のストレスをエアガンが癒してくれた。

【赤羽フロンティアとの再会】 2013年9月自分のエアガンスイッチがONになり、最新の市場状況を調査した。次世代って何?ハイ サイ?知らない単語が並びエアガン業界は大きく変わりつつも馴染みの有るものたちも現存して いた。 あーそういえば、赤羽のなんだっけ?青い屋根の、駅前の道の、んー・・・・思い 出せない。道の様子はうる覚えだが、行ってみよう! 自宅から環八を経て赤羽に向かう。昔は細い道だったが時代は大きく変化した。いくつかの トンネルを抜けると、看板に赤羽の文字。入り込む。一方通行の道に苦戦しながらも、昔の 記憶に重ね・・・・ おー!あった。そうそう、フロンティアだよ。興奮気味に向かいの駐車場に愛車レガシーを止めた。 何だか凄く嬉しかった。20年前の記憶がよみがえる。看板や雰囲気も当時のままだ。 取 り合えず、昔のエアガンたちを撃つべくガスとBB弾を買おうと店内に入る。ドキドキと高揚感でテ ンションが高い。 ん?ガス高いなー1000円以上するんだ。弾は安くなったな、種類も豊富だ。 おーBBボトルなんかは当時のままだ。 とりあえず店員さんお勧めのガスとBB弾を購入し、 店前で一服。ふー。喫煙所から店内のショーケースが目に入る。色々あるなー。昔好きだったハンド ガン系も色々有る。 自然に再度入店し、ハイキャパ4.3お買い上げ。マガジンも二本つけてねー。 もうテンションMaxで、行きの倍のスピードで白バイに注意しながら大急ぎで帰る。 自宅の趣味部 屋に入り御開帳!うおーかっこいい。 それからは撃ちまくりで、夜にはもう一度ガスと弾 を買いに環八を爆走することになった。 ただただ単純に撃つことが楽しくって懐かしくて。 とある日、赤羽フロンティアにはシューティングレン ジが有る事に気がつく。お気に入りの銃を持っていってみよう。二号店で予約をお願いし、

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初めてのシューティングレンジ。昔はレンジなんて物は殆ど無く、その辺の空き地や河川敷で撃ってい ましたよね。 二回のレンジを時間予約。階段を上がる。おっ!思ったより明るくて広い。床 にはBB弾が転がってる。奥には鉄板の板や丸いプレートなど色々有る。壁にはシューティングマッチの 結果報告が貼ってある。 ふーん ハイキャパとかグロックが多いんだな。こういうのも楽しそう だ研究してみよう。 もうこの一時間はあっという間に過ぎ、楽しい時間を過ごせました。 1回で大きな体で眼鏡をかけた人に清算をした。 むう、話しかけてみよう。 私:昔やっ てて再開したんですよー

大きな人:そうですかーエアガンって楽しいですよねー。 私:そうですよねーまた来ます 大 きな人:よろしくお願います。 大きな満足感とともに帰宅した。

【APSとの出会い】 ヘルニアは相変わらず薬で痛みを抑える日々が続いている。レンジ通いも勢いを増し、バトン・トリ ガートーク・アソビット・ターゲットワンそして赤羽に通いつめる。 とある日の赤羽。レンジ2階で打ち込み を終わり階段を下りる。あっ! あれ?スーさん?こないだの体の大きい眼鏡の人と会話して る。スーさんとは25年前一緒にラジコンで遊んでいた先輩である。 私:スーさんもエアガンやるん ですかー 大きな人:よく来られるんですよ そうだったんだへー ん?スーさんが手に持っている近未来的な銃は何?! 大きな人:これはAPSと言って精密射撃 専用の競技銃なんですよ。 私:へーかっこいいですね。 「競技」という言葉に弱い私。 大きな人:確か在庫有りますよ。 ドンドン引き込まれていく。 レンジからフロンティア二号店に直 行!即購入! 愛車レガシーで専用道路を飛ばして帰る。帰宅し早速御開帳!オー凄い。上を開 いて下を引いて戻すんだな。「パン」個気味良い音と初めてのトリガーフィーリング。ナルホド圧縮空気 を貯めてそれを開放するバルブを叩くだけだから、こういうフィーリングになるのか。 撃ってみ ると驚異的に当たる。ガスブロの比ではない。 最近はくっつくターゲットと言う便利な物がある。 バンバン撃つ。もう的はBB弾で真っ白だが、APSでは中心部分にまとまってきている。これ は凄いよ。APSの研究が始まり、3種目の合計点数で競うのか。へー面白そう。競技会とか も有るんだな。と言うことで早速行動。そうそう、レンジにいた大きな人に聞いてみよう。 私:APSの競技会ってあるんですか? 大きな人:有りますよー。来週末所沢で試合形式の 練習会があるんですよ。 でた「競技」大好きな言葉。 この大きな人も行くそうである。 私:是非ご一緒させてください! 10月20日 BLAM APS練習会に参加。室内は独特な雰囲気だ。何か設営のお手伝いをし たいのだが、勝手がわからず、ひたすらホウキを握り締めていた。 ワタルさーん。どこからか江 戸っ子っぽい人が大きな人に話しかけている。 あーあの大きな人はワタルさんって言うの か。 当日の練習会は、大きな人と江戸っ子っぽい人と私の三人で回らせて頂いた。 とて も緊張し得点なんか数える余裕も無い。 むむっ!寝そべって撃つ種目もあるのか。やばい なー、首が上がらないや。プローンは首の痛みがまだ残っており、狙点もままならない。無理 だ、撃てないや。B79点 P32点 S18点 Total129点 この点数がいいのか悪いのかも解 らなかったが、江戸っ子っぽい人と大きな人は褒めてくれた。うれしい。褒められると伸び る子であった私。 しかしながら、プローンの姿勢では首が上がらず、APSは当分無理そう。 このあとAPSは、お蔵入りしてしまった。
【20年ぶりのサバイバルゲーム】

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少しは動けるようになり痛みも和らいできた、リハビリも兼ねて何か運動を開始しようかと 考えた。しかしゴルフが出来る程では無く、何かないかと・・・・ いつもの赤羽でアームズマガ ジンを購入。へー最近のサバゲは管理された敷地内でお金を払ってやるんだ。フムフム 千葉はサ バゲの聖地なのか。ほう。 シューティングレンジに目が無い私は、とりあえずレンジ撃ちだけだがサ バゲー場に行ってみよう。千葉のNO.9に通い出し会員になりレンジ撃ちの週末が続く。数回通っ た後、レンジマスターの前田さんに声をかけて頂き、一人だが定例会に参加するようになった。こ の頃は銃を持って小走り出来るくらいに回復していた。 これをきっかけに週末はほとんど サバゲの日々が続いた。 正月は友人とフロンティア初売りセール並ぶ。 あっワタルさんこんにちは。 あれれ?この時初めてあの大きな人はフロンティアの社長様であることに気がつく。気さくで話し やすく、人の話をよく聞いてくれる。人格者である。趣味の入り口にこの様な方がいらっしゃ るととても入りやすい。山中マジックである(失礼!)。 福袋と500円くじを10回やって、ガスブロと長物をGet。こんなにもらって利益が出ているの かと余計な心配をしつつ、大きな荷物を抱え、くじに並ぶ人たちに対し優越感を持ちながら、 直通道路で帰宅の途につく。良い正月だ。明日からは温泉旅行。 そんなこんなで2014年はスタートし、4月中旬まで生活の中心はサバゲである。1ヶ月で0.25弾 を10kg近く消費する。弾代も馬鹿にならない。 5月は戸田ブルーターゲットでPMCRの練習に明 け暮れる。16m6cmのフォーリングプレートにシビレル。しかし、試合の日程が合わず参加はしなくなっ た。6月には前立腺がんの疑いがあり検査手術入院。結果は問題なく今後の経過観察のみと 嬉しい結果。と同時にヘルニアも大分良くなって来ており、ゴルフの練習も再開出来るまでに回復 した。発症から10ヶ月。長かった。しかし、徐々に動き出さないと再発の恐れもあるので 慎 重に行動しよう。

【APS再開のきっかけ】 6月中旬、いつもの赤羽で創業際をやると聞きつけた。正月に良い思いをした私は早速、 専用道路で赤羽に向かう。正月よりも人の列が長い。先ずはクジから引いてみよう。とりあ えず並ぶ・・・・ 列が長くなり車道にはみ出しそう。 大きな人・・・でなく山中社長が交通整理と共に本店 2階に人員を誘導する。みな一列になってぞろぞろと行進である。2階では体験試射会もやっ ている。みな興味津々撃ちたそう。でも列に並ばないとくじが引けない。がまんがまん。一 人のお客が荷物を抱えてせわしなくやってきた。APS試射コーナーで箱を開けている。 あれれ? マーチ君じゃない? マーチ君とは過去に、マーチスーパーターボという車に乗っていたことから着いたあ だ名。先に登場したスーさんとも仲間で、25年来のラジコン仲間である。彼はAPS1を購入し家 では撃つことが出来ないので、試射会会場で撃つのだそう。家族思いの彼は、奥様が買い物 をしている1時間だけ自由時間があるらしい。私もクジそっちのけで彼の横でAPS1を覗き込 む。しかし荻窪在住の彼が、なぜ赤羽で買い物かは不明である。 といった感じで、誰が強 要したとも無く、スーさん(鈴木)、マーチ君(武井)、私(星野)の三人は偶然に集合した。新 しい物事を始めるに当たり、身近に友人がいるのは心強い。フロンティア創業際をきっかけに三人 組が結成しAPSを始める事となった。そして、負けず嫌いの私はこの日をきっかけに猛練習 を 開始することとなる。

【フロンティア主催APS練習会】

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7月初旬 本番と同じすみだ産業会館でフロンティア主催APS練習会が開催された。早速参加し、 初めての試合形式の場で撃つことが出来た。この日は友人3人組みで練習会参加である。と ても楽しみでテンションがあがる。私は車の移動がほとんどで、基本的におのぼりさんである。 今回は錦糸町までの電車移動。スイカの残額など知る由も無い。 ところがスーさんは仕事の都 合で急遽キャンセル。うーん残念。と言う事でマーチ君の後ろをぴったりくっつきすみだ産業会館に 到着。 広く明るい会場にますますテンションが上がる。フロンティア山中社長やマック堺さんリスキーさんな ど、APS会の著名人がいる。この頃からAPSの練習時にはAPSラジオを必ず聴いている。 私にとってメディアの種類は違うにしろ、ラジオから流れてくる声なので、ほぼ芸能人レベルの扱 いで、著名人なのである。マックさんの雑談に合わせてプレート想定練習、APSラジオ聞きながらの 練習。いい時が流れる。気分が落ち込んで集中できないときは、尾崎豊やBOOWYがお気に 入り。 普段はボサノバが好き。小野リサが特に良い。 と言う事でAPSラジオには非常にお世 話になっています。マックさんがラジオ放送中にゴルゴ13読んでいたり、水曜どうでしょう的な感 じが好きです。リスキーさんは私にとってカリスマの存在ですよ。ってなわけで、この日の練習会を 終了し夕方にはフロンティアでType96を購入。本大会はライフル&ハンドガンでの参加を決意した日で も あった。

【本大会目指した射撃練習】 私にとっての練習とは、バラツキを減らす事。ゴルフのときに良く考えて練習することなのだ が、ティーショットはOBにならず、セカンドショットが打てる位置に配する事。 アマチュアに1発のスーパーショット は必要ない。何発打ってもOBを出さないことが大事。練習時にも自分の実力に見合ったバラ ツキ範囲と傾向を把握し、その範囲を狭めていく事を技術的に鍛錬させる。理屈ではない。 APSにもこのゴルフスタイルを適応させてみた。 私のAPS歴は短くバラツキなんて語れるほどの経 験も弾数も無い。よって、自分の実力と傾向を把握するための撃ち込みを行った。7月は 5000発、8月はちょっと計算できないくらい撃った。練習は裏切らない。ゴルフでも練習量に 応じて見えて来る事がある。リスキーさんの言っている事の片鱗でも理解できるよう、とにかく 撃ち込んだ。しかしながら、体が悲鳴を上げてきた。やはり急にやりすぎ右腕がおかしい。 右ひじ下部、右手首後方、とにかく痛い。ブルズなど撃つまでに時間をかける種目は、十分 に狙うと痛みが出て狙点どころではなくなる。狙点から射撃完了までの時間を短く練習して しまっていた。良く考えれば、実戦形式の練習になっておらず、これはイカンと山中社長に相 談。すると、ある湿布を頂いた。早速貼ってみる。あれ?痛みは?嘘みたいなおまじない。 この種の効果にはいささか疑問を持っており、どちらかというと否定的なほうだ。しかしで ある。現実的に痛みが無い。「奇跡のシップ」を入手した。山中さんの奇跡のシップのお陰で、 練習を再開することが出来た。 APSラジオには裏がある。表よりもリアリティーある現実が表現されている。既に表ラジオは過去の物 も含め全て聞いていたので、ここから裏街道だ。 ラジオで話している事は全て試したが、ヘル ニアの影響からインラインの射撃姿勢だけはしっくりこない。首の角度がきつく動きが止まらない。 本大会までそんなに時間は無いので、技術習得するには時間が短すぎる。短期に受け入れら れる項目のみ自分に取り込んで行った。さらに、ガスブロなどの他のエアガンは一切触れずにAPS の みしか触らなかった。

ここから自分の射撃姿勢やAPS本大会までに取り組んだ項目を書き連ねます。

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自分の考える射撃姿勢とは、基本を遵守しながら自分に合わせた環境を作ることと考える。 ここで言う基本とは、殆どがAPSラジオ等で紹介されている著名人の内容を参考にしていった。 リスキーさんの仰っている事は、ゴルフにも共通している部分が多く共感出来る事が多かった。以 上 の事を考慮し、リスキーさんベースをゴルフスタイルで取り込んでいく基本方針を打ち立てた。

【~スタンス偏~】 一般的にはインラインが良いとされており、著名人や高得点者は殆どがインラインである。赤羽レンジ で山中社長にも、星野さんはオープンなんですねと言われること数回。ヘルニアの影響かインラインの姿 勢はどうしてもしっくり来ない。しっくり来なくても正しい道に進むべくインラインで試したが、 ここで首に無理をさせてヘルニア再発なんてなったら目も当てられない。そのような流れから、 オープンスタンスに決定。狙点に対しアドレスを取ると、毎回微妙に違う。再現性が無い。ゴルフに とってもアドレスは非常に重要で基本中の基本。APSでは練習期間が短いので、再現性もへっ たくれも無い。ゴルフのアドレス時に何処で立つのかと抽象的な質問を受けることがある。抽象 的な質問には出来るだけ高い視点で大枠に答えるようにしている。ゴルフでは、土踏まずで立 つ。である。足裏で銃身を感じ取ることと、その感じ方が足裏で満遍なく感じることが大事。 よって土踏まずという表現になる。射撃にもこれを取り入れた。足の角度は標的に対し90 度。右足先は標的を指し、左足は90度開く。スタンス幅は肩幅よりも若干広めに取った。このス タンスで固定し練習を重ねて、からだの前後左右の動きはある程度コントロール(抑制)することが 可 能になった。

【~体幹を意識する~】 私には体感というほど立派な筋力や腹筋は無いし、トレーニングも特にしていない。からだの みき、体感の正確な意味はウィキペディアにお任せするが、私にとっての体幹とは身体の中心軸 であり、丹田とも似た意味と解釈している。 丹田を意識するために体幹を利用する。 こ こでは、体幹を意識することで身体の基本軸を意識することが出来た。 意識する部位は、 身体の何処の部分ということではなく、心の中に重心位置を求め、それをどんどん低い位置 に持っていく。実際に身体は動いてはいないと思うが、重心が下がると共に安定してくる。 どうやるかなんて、言葉では言い表せないが、ゴルフの練習によって得られた考えと思う。射 撃 の前は、狙点がドウのではなく、身体の重心に意識を持っていった。

【~構え方~】 ゴルフは鍛錬を積み重ねることと、レベルが上がるにつれて見えてくることが多い。射撃にお いても練習を重ねてくると、今までの感覚では解らなかった事柄が見えてくる。身体の揺れ もそのひとつで、私の場合は前後にふれる。その振れを制御すべく足裏圧力をコントロールすると 一向に収まらない。 ここで、発想を逆転させ、振れを止めるのではなく、振れを自分のコン トロール下に置き振れ幅を減らせるように取り組んだ。 この振れはシチュエーションや体調など環境要 因で大きく変わってくが、現時点では答えが見つかっておらず、模索中である。肩より先の 振れ方が尋常でない。基礎的な筋力が付いていない事は前提としてあるが、自分なりに 振 れ=狙点ブレと考える。試合までの一ヶ月間で筋力アップは無謀であり不可能。現状の身体を どの様に使うかを考えた。結果は、加速度が着く様な動作は行わず、如何に自然体で動くか

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に拘った。 何処の筋肉を使うとかではなく、満遍なく均一に腕を使うよう心がけた。この 意識で腕を振り上げ狙点を狙うと、振れが非常に小さいときがあった。理由を解明すると共 に振れない頻度増やす。 しかし、この感覚をつかむまでには大量のBB弾とシップを消費す ることとなる。 偉そうな事書いているが、実際に見てみるとショボイ姿勢であることが恥 ず かしい。

【~服装など~】 違和感無く装着感が無いこと、動作に対して引っかかりや重さを感じない。自分はゴルフウェ アーが一番馴染みます。 肌着にはサラサラ素材のユニクロ下着を装着し、上シャツとの摩擦を軽減させ ています。 靴に関しては、底の厚いゴルフシューズから地下足袋のような靴まで試しましたが、 素足に近い感覚が一番良く、靴底がフラットで薄手ソールが軟らかい素材の靴を選んでいます。 赤羽の青いポロシャツに憧れがあり着たかったのですが、恐れ多く手が出ませんでした。 そう いえばリスキーさんの背中右上になにか刺繍が入っていたような気が・・・・・・ 家でもやっているのですが、撃つ前に肩甲骨周りのストレッチを軽くやっています。緊張状態を ほぐす為と、静的に筋肉を動かすときは、事前のストレッチが有効と考え、ゴムひもを両手でつか み 引っ張っています。 背中が伸びて気持ちいいんですよね。

【~銃のメンテナンスなど~】 基本的にはノーメンテでOKと聞いていますが、コンプレスト内の水分除去と、ポンプOリングにグリスを 薄く塗布のみ行っています。また、練習に使用している銃がG&Gなので、チャンバー・パッキン・ バレル内にワックス分が付着するので、500発程撃った所で、清掃を行っています。 撃ち込んだ 後にバレルクリーニングすると結構汚れが付着しています。毛羽立ちにくいキムワイプと言う工業用のテ ィッシュを切り取り棒に巻きつけ、脱脂洗浄液でWet清掃します。その後Dryで通し清掃は完了 します。特に、大きなメンテナンスをしなくても良く当たる銃なのでとても気に入っています。 部屋撃ち練習時は、エアコンをDry設定し湿度を55%以下に保ちます。 しかし、湿度よりも 大気中の水分量、飽和水蒸気量の方が大事かなとも思います。 フロントサイトは集光アクリルを自作。ノーマルサイトの中心に穴を開け蔵前製と同じような構造にしました。 リアサイトはノーマルですが蛍光テープを水平とセンター垂直に貼り付けました。プレート競技は集光アクリルの方 がサイティングが早く出来見やすいですが、ブルズアイはエッジの立ったフロントサイトの方がいいように感 じています。手の小さな私は、小林グリップVer1がピッタリです。肉盛りはせず、違和感のある 場 所を削るのみで使用しています。

【~BB弾の選別~】 普段の仕事は技術系の信頼性開発をしているので、工業製品のバラツキには納得がいきませ ん。 BB弾におけるバラツキは、近年大きさと重量が昔に比べ大幅に改善されており、選別の 必要性は感じませんでした。しかし!部屋撃ち等で極たまに5点圏外付近に飛んで行く事が あります。 もちろん、自分にとって撃ち方によるバラツキの方が大きいのは重々承知なので すが、物によるバラツキは出来るだけ排除し、自己責任で打ちたいとの考えから選別を行いま した。個人的にこういった作業は好きな部類です。 徳島県の精密加工業者が作成したゲー ジを使用し、5.98~5.96内の弾を使用しています。しかし、径の管理だけでは気泡等要因の 密度管理は出来ないと考え、精密はかり(アマゾンで3000円)にて、絶対重量はあてにならな

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いので、相対重量で選別を行い、平均的な数値の物を本大会で使用しました。 基本はG& G0.33gバイオを使用。シルエットのみグラマスを使っています。ハンドガン シルエット10mにて0.33を使用 すると弾が飛んでいく放物線の落ち際勾配が大きくなりサイティングが非常にシビアになりました。 よって、シルエット競技のみグラマスを使いました。 裏APSカップ参加時にリスキーさんより、ハンドガン で0.33gは弾を十分に加速させる前にバレルから放出されてしまうので、良くないとのご意見 を 頂き、大会前日にグラマスへの変更を決意しました。

【APSカップ ライフルクラス参加】 実はライフルクラスにも参加しました。事前の練習量は相当少なく練習をしないと不安でしょう がない私。7/20BLAMと8/17フロンティア練習会に参加し感触をつかみました。ムーバーは好きな部 類。プレートもそこそこですが、ブルズアイが振れてしまって全く当たりません。部屋撃ちは取れ る距離が5mなので、ライフルの練習はあまり出来ていませんでした。そんな中 本大会の結果 は、149点26位。ライフルはType96を使用しフロンティアオリジナルスコープの装着のみで全くのノーマルです。 10mでのバラツキが結構ありますが、BB弾重量を増していくと、多少バラツキが小さくなる傾向 をつかみました。10mゼロイン後、G&G0.25・0.28・0.3・0.33にて集弾データを取ると0.33g が一番まとまります。しかしながら、製品のバラツキゆえか集弾範囲は小さくなるが、極たま にフライヤーのような弾道が発生します。グラマスだとこの傾向は多少薄れますが、我慢どころのよ う です。

【APSカップ本大会 ハンドガンオープンクラス】 いよいよである。初参加ゆえに点数や階級に対するプレッシャーは無い。自分の実力を試す腕 試しだ。当日はスーさんマーチ君と待ち合わせ愛車レガシーで会場入り。会場オープン10分前に到着し 列に並ぶ。列の長さはライフルのときより短く、われわれの前は10人程度。ついたての隙間か らはマルゼンAPS関係者がせわしなく準備をしている。 いよいよ会場オープン。受付に近い手前の席を確保。いそいそと、受付→シート記入→ターゲット準備 →弾速測定を済ませる。会場の環境に慣らすべく場内を散策。天井が高く、広々とした空間 ゆえターゲットとの距離がいつもより遠く感じる。会場の雰囲気も昨日のライフルと違い、空気が張 り詰めている感じがする。ラジコンレースやゴルフ競技にも似たような環境が多くあり、試合前のこ の空気感は好きだ。 皆さんこの日のために練習と調整を行ってきたというオーラと言うか空 気を感じる。漫画でいえばゴゴゴゴゴと言う感じ? 試射レンジはマルゼン電子ターゲット。しかし、5mレンジが1本しかない。他は中途半端な距離で10m も無い。一人10発までとの注意書きがある。 とりあえず7mで10発撃った後、5mに移動。 5mでも10発撃った。電子ターゲットの精度がどの程度かはわからないが、満射! 気を良くし て自分の射撃順番までの時間調整に入った。 この日までに出来ることは全てやったつもり。 睡眠時間を削っての練習。いきなり会社を休んで赤羽に出勤したり、APSラジオ表裏全制覇。 この練習に義務感は無く撃つことの楽しさから継続できたのではと思います。 射順はブルズアイスタート。 自分はシルエットが不得意であったので、この順番はいい。初めての競 技会。腕が振るえ狙点が定まらない。家での練習とは比較にならない緊張感ではあるが、こ の雰囲気を心地よく楽しんでいる自分がいた。 結果89-1X 点数は練習時よりも悪かった

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が、あの震えの中での89点は自分を大いに褒めてあげたい。 しかし、Xが1個のみとはイタ ダケナイ。今後の課題である。 続いてプレート競技。これは好きな種目。プレートにHitして倒れる アクションがいい。このプレート競技、初弾が非常に重要と考えています。その後のリズムに大きく影 響すると思う。ゴルフは一発勝負。同じ環境で2発は打つ事が出来ない。それと同じ心境であ る。 呼吸を整え、ジャッジにOKの合図を出す。「プレートスタンバイ レディー・・・・ぶー」バシッ 白いプレートは勢い良く倒れた。ここから緊張を楽しむ余裕が出てきた。こっちのペースに持ち 込める。下段を制覇。中断に移行する。 自宅練習では、腕の振り上げ角度が変わる事と、 プレートのサイズが小さくなるので狙点間での時間を有効に使うことに気を使った。しかし、緊 張からかプレートをかすりながら倒すケースが続出。中断だけで3ヵ所もギリギリショットが発生するが、 何とか制覇。上段も同様にギリギリが発生する。狙点もぶれ始めお願いショットが多発した。 結 果だけで言えばプレート15枚を満射することが出来たが、実力は10枚程度と思う。 最終種目のシルエット。ここまで149点をGetしているが計算している皮算用など全くい余裕が無 い。目の前の標的のみに集中していた。まっさらな気持ちで射座に入る。 8mから射撃を 始め、スタンディングは6mのみ残し18点。プローンも6m残しの18点で、36点を獲得! 競技を終 え仲間の下に戻る。マーチ君スーさん山中さんマック堺さんが出迎えてくれた。みな笑顔である。マッ クさんはカメラを回している。 「おめでとう御座います」この時点では何がおめでとうなのか 理解できていない。すかさずTakuさんが登場し点数の計算をしてくれる。「あー行ってま すね、185点、グンランドマスターですよ。おめでとう御座います」おおお!ここでやっと気がつ きました。 ありがとう御座います!! 表彰式では盾とマルゼンSR-IIを頂き、敢闘賞ではヒエヒ エそうめん流しマシンを頂いた。 本当にありがとう御座います。 自分ひとりでは成し得なかっ た結果である。 山中さん・リスキーさん・喫煙所でのハリーさん等々フロンティアチームの面々、富士見シュ ーターズの方々、それにマーチ君スーさん。皆さんのお陰です。

【今後の取り組み】 今回の大会は素直に上出来でした。しかしながら、反省点が多くあり 偶然な感じが満載 である。 練習時から点数のバラツキが大きい事と、再現性が無いことである。 大会を終え グランドマスターと言う称号を頂きました。単純に凄く嬉しいと共にプレッシャーも大きく感じていま す。 単なる1発やで終わらないように、高得点を維持できる、強いシューターを目指し、本質的 な能力アップが今後において必要と考えています。 来年度も、義務感に追われない様、楽しむことを大事に続けていくと共に、APS射撃を広め る努力をしていきたいと思います。 一素人をここまで成長させてくださった方々と、その環境を提供して頂けた事に感謝いたし ます。

有り難う御座いました。 2014年 9月16日 星野 浩輝

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本大会参戦記 2014 08 26 たかし

最近わかったことがある。若い娘より20代後半から40代手前の女性の方が色気もあり好物 だという事と、ここ数年、注力する趣味が無い事だ。若い娘でも、向こうから言い寄られれ ばホイホイついて行くし、有村架純は大好物ではあるが….。
◯出会い編

子供が生まれる前は、ラジコン(車 バイク ヘリ 飛行機 ボート ヨット等)サバゲー ジムカー ナ ◯俗 と趣味に時間とお金を使いまくっていたし、充実していた。 しかし親になった責任 から、育児 仕事 健康面及び時間のやりくりがうまくいかず趣味にかける金銭 時間は減少し て行った。 そんな中でも子供の成長と共に、競技ヨーヨー、小さいラジコン(ミニッツレー サー)ガンプラやレゴ、モンハン等をほそぼそとやっていたが、銃関連は、休みの問題や、 怪我、教育上の問題で家庭の支持は得られず、購入した銃器は主に自宅警備用としてのみ活 用している状況でした。(当家の規則で保有数を厳しく管理)次世代電動ガン等も購入するも 火を吹くことはありません。

2014年の4月に転機が訪れた。子供も大きくなり長男は中学の部活三昧。次男も区のクラ ブで忙しくなり(妻と子供達は、バドミントンをやっている。)週末フリーな時間が持てるよ うになってきたのだ。 又、ラジコン時代の友人が、サバゲーを再開したようで(LINEとか トゥィッターって便利ですね。)お誘いが来るようになったのです。

「まずは銃器のメンテとサイト調整が必要だな!」 友人宅にはギリギリ7mの射座がとれ るので次世代M4とXDM40担いで訪問した。その時、アイツと出会ってしまったのだ。 「◯野君、これなに?」 趣味部屋に散乱(失礼)しているガンの中で、大切そうにしまってあ るガンケースを見つけた。

「APS-3だよ。 撃ってみる?」 私は左利きだった事と大切そうにしていたので遠慮したが、 何故か心に響いた。

それから数日が過ぎ、又銃を撃ちたくなり昔のサバゲー仲間に連絡。彼も子供が生まれラ ジコン、サバゲーから遠のいた一人で、モンハンの狩友である。PSPの2Gから3rd、3G 、4 と数百時間をともに戦い抜いた友。 そして当家で放出した軍備の下取り先でもある。(ガス ガンや電動ガンをここで現金化して赤羽に行くのだ。)彼は、フローリングの補修や施工を 行う会社で、そこの東京支社の幹部である。職場はそのショールームの役割もありそこそこ 広い。仕事の終わる夕方から深夜まで各々銃を撃ちまくる。空き缶を並べてスピードシュー ティングゴッコや、コンパネボードに電動ガン連射と日頃の鬱憤を晴らす。そのうち、落ち ていたボルトナットを糸で吊るして狙う遊びを始めた。 5m 10m 14mと距離を伸ばしいろ いろな銃で撃ってみるがこれが思うように当たらず非常に面白いのですよ。 「APSなら当たるのかなあ」と星◯君の家で見たあの黒いガンケースの中身が頭をよぎっ た。 続く。

◯めぐりあい編
次男の自転車が調子が悪い。兄のお下がりの自転車もそろそろ限界、週末に見に行くこと

になった。その週の土日は、赤羽フロンティアの創業祭がある2014年6月~7日。 杉並に住む我が家では、自転車屋は近所にもあったのだが、家族を言いくるめ赤羽ヨーカ

ドーに自転車を見に行くことにした。妻たちが、ビバペットで猫砂や、餌を見ている隙にフ ロンティアに立ち寄り、普段あまり立寄ることのない一番奥で、APSと対面。電動ガンが買

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える価格帯のAPS-3と、ハンドガンと言うにはあまりに大きいAPS-1にビビりながら店員さ んとしばし商談。 実はもう買う気満々だった。購入に踏み切った理由としては、1よく当 たる銃なら家の中で撃っても弾回収が楽そうだ。2単発式の為、弾代がかからなそう。 ガス等のランニングコストもなく買ってしまえばお財布に優しそうだ。3競技用ツールの為 周りの目を気にしなくていいかも…4創業祭で10%OFF、なんか買いたい。

コストとの兼ね合いでAPS-1グランドマスターを購入した。お会計も終わりウホホーイ状 態の私に店員さんが、「明日の日曜日、本店2階で無料体験会やってますよ」と。その時点 では、その体験会参加が、この後の運命を変えるとは誰も気がついていませんでした。

妻たちと合流しヨーカドーで食材購入と、当初の目的である自転車を物色。気に入った物 があったので購入しようとした時、店員さんが、一言。

「明日は、5%OFFの日ですよ~明日買った方がいいんじゃない?」 あゝ明日も赤羽詣で決 定じゃん!

日曜日、小雨降る中、自転車を積んで帰れるよう、いつものスバルインプレッサWRXでは なく、兄のMPVにて赤羽に向かうこととなる。建前は、自転車購入だがその傍らには昨日 購入したAPS-1グランドマスターが置いてあった。

自転車は、購入したあと調整が必要。その間チョット射撃体験会に参加するというサブミッ ションを行った。 始めての本店2階… なんか入りにくい雰囲気MAXでした。しかも、その 日は恒例のクジをやっておりその行列が階段まで並んでいました。 その行列を掻き分け2階 にたどり着きドアをノック。射座は空いており、すぐに案内してくれました。APSは始めて だという事と、銃は昨日買った物がある事を告げ準備をし始めた時、突然声をかけられた。 ◯野君だ。お互いの存在に驚くことしばし、彼はすでにフロンティア練習会に何回か来てい るようで、何人かの知り合いがいるようだった。(のちに、タクサマ オクサマとわかりまし た。その節は、ありがとうございました。)しばしの練習後に店舗に行き勢いで左手用ウッ ドグリップを購入。(お金が無いのは本当◯◯ですね。カードで購入。最後の一個でもう問 屋にも無いとのことで) ここで、彼と会っていなければこの後練習会にもそんなにいかなかったと思います。 月 曜日と水曜日の平日無料練習会の事も聞き、その後通うようになりました。 続く

◯目標とは 編
営業マンは、数値責任はあるが、時間は調整しやすい。 たまたま高崎、大宮方面に顧客が

いるメリットを最大限に生かし、アポイントを水曜日の午後一にやりくり。16:00頃に赤 羽到着のスケジュールを組み、撃たせてもらってました。初めは、プレートも時間関係なく 撃つ。 シルエットも倒れるまで撃つ。ブルズも10発の痕がつくまで撃つ。 1周で100発とか 使ってましたね。点数とか関係なく、とにかく狙って撃つ事が面白かった。 固定して撃て ば当たる。銃はよく当たる。 当たらないのは自分。単純だからこそ難しく、面白い。

とある日の平日練習会の時、「8月の本大会出ないの?」と。「ただ撃つだけでも面白いか もしれないが、目標を持つことにより成長できるし、続ける動機にもなる。本年度の開催地 錦糸町で練習会をするので来たら?」 友人と共に参加させていただきました。

練習会の中で、たくさんの方にいろいろ教えていただきました。 又、各地で練習会を精力 的に行っている事、非公式ブログや、webラジオがある事なども知り、情報収集。 APS-3も購入し久しぶりにのめり込んでみようかなあと考えるようになった。

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6月から始めて2ヶ月後に本大会出場とはおこがましい気がしたが、大会に出る目標として、 1練習会とは違った公式の雰囲気を味わうのもいい経験。2参加賞の銃口カバーが欲しい。 3何事も経験。あわよくばバッチgetもあるかも… 4全国のトップシューターを生で観る。 以上4点を目標に掲げ、お気楽に本大会への参加を決意した。

大会参加を決めたら後は、練習あるのみですね。フロンティアさんの射座を水曜日にお邪 魔し、 (商品の販売とその商品の遊び場を提供してくれる事のありがたさは、ラジコン時代 に痛感しています。せっかく買ったラジコンも走らせる場所もなく、又、走らせる場所が遠 方では、移動手段の確保、裾野を広げる為の若年層ではそもそも行けません。今回、フロン ティアさんが、都内に射座を開いてくれていた事、しかも平日に無料開放していただいたこ とは、非常にありがたく感謝しています。)週末は違った環境下で練習し適応力を高めるの も有効かと思い、練習会開催を色々調べたところ、我が家から車でも電車でも1時間程の距 離 に、ふじみ市(かってに静岡だと思ってました。)練習会を発見し参加させてもらいました。

フジミスポーツシューターズさん主催の練習会は、代表のお二方と有志の方で設営から運 営をしており公民館等を利用しほぼ毎週末行っています。常設では無い為、車で機材を搬入、 設営を毎回行ない頭が下がります。とてもフレンドリーな雰囲気と温かいコーヒー、食べき れないオヤツと、そこに集う方々、非常に居心地のいい空間で練習させてもらっています。

この頃にはようやく点取りにも参加し、3種目通しでの練習も開始しました。まだブルズで 満射(通常は100点のことでしょうが、私的には10発が全て点数にかかっていること)は稀で す。プレートとは半分ぐらい残し、シルエットって何?状態です。

いいところを見せようとするとダメダメになる。メンタルなスポーツですね。トリガーの引 き方や、呼吸方法、自分ではあまり意識していない部分も指摘頂き課題点も見えてきました。 本大会前の8月初旬のホワイトホールで格安価格で提供していただいたAPS-3予備機購入で、 2ヶ月間で、グラマス×1・APS-3×2・左手グリップ×2フロンティアアウターバレル×2購入 と自分でも信じられん散財ぶり。もう後には引けない状態です。でも楽しい。

◯本大会それはゴールではなくスタート 編 練習会に参加し、撃つ。自宅では、庭で撃つ。動けないので蚊の餌食にあいながら撃つ。

部屋では撃てないので、構えて空撃ち。当初なかなか出来なかったブルズも、全弾点数に掛 かるようになって来た。プレートは、相変わらず半分倒せればいい感じだが、トータル100 越えも安定し、あわよくばバッジ獲得も射程圏内かなぁ何てことも考えられるようになって 来た。レギュレーションブックも届き熟読。山中社長より頂いたDVDを、車に入れ、お盆 帰省の渋滞中にルールを再確認。軽い気持ちでエントリーしたが、やはり日程が近づくにつ れ緊張感と焦りが出てきた。こういった趣味での適度な緊張感というのは、最近感じてなかっ た感覚で、この2ヶ月間はまさにのめり込んでいたと思う。

大会前日に、最後のコソ練をふじみ野で撃たせてもらった。今まで出たことない130点台 も安定。「ひょっとしてシャープシューターもいけるかも」邪念が出てきた。 ふじみ野代表のアズさんよりチームポロシャツを預かり(看板を背負わせてもらいます!)明 日の本大会に備えます。

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本大会に向け、諸先輩方からのアドバイスを自分で噛み砕いてみた。あまり多くの事を当 日考えることは出来ないと思い、以下の項目を重要項目とした。
1何時ものスタンス。 歩幅、右手の位置等、練習通りにする事
2呼吸は大事。 深呼吸する余裕と、息を吸って振り上げ吐いて降ろす。 3何時もと同じグリップ。 ハイグリップすると安定してたので、意識する事。 4ガク引きしない事。 じわっと引こう。

5マガジンのテンションかけ忘れ。 忘れると、銃口からBB弾のナイアガラやぁ~ 6射座への礼。 道場ですからね。
7他人の成績関係無ライバルは自分。
明 日に備えます。

2014年8月24日 本大会当日。 会場の雰囲気はまるで健康診断会場のようだ。受付で診断表等を受け取り必要事項を記入。

自分の番が来るまで、椅子に座って待つ。名前を呼ばれると、パーティションで区切られた 部屋に入り検査。その後問診を行ない次の検査へ。視力→血圧→レントゲンのように。

そんな事を考え緊張をほぐしていた。しかし…自分の番が来た途端、すべてが真っ白にそ して、あっという間に終わってしまいました。
結果は、散々でした。110名中99位。 68ー2x
ブルズ0点3発 ターゲット外し1の50-2x点

プレート3枚の12点
シルエット SS-6 PS-0の6点 呑まれました。APS本大会という魔物に。 終始手の震えが止まらず…

本大会参加を一つの目標として練習をして来たが、一つの区切りでありゴールとは思ってま せん。練習会とは違う雰囲気を味わい、次こそはと言った目標もできました。 本大会では、練習マイナス20点ぐらいになるよ。と周りからも言われてましたが、本当です ね。練習時と違う雰囲気や、6名同時での射撃。自分のペースで進まない流れ、明るく広い 射座。参加をしなければ味わえなかった良い経験ができたと思います。

ベテランシューターの方でも、練習会ではあんなに当たっていたのに何故!と言った場面 もあり、やはり一朝一夕でどうにかなるものでは無いのだなあ感じました。

こんな結果となりましたが、試合中、励ましの声をかけてくださった皆さん、本当にあり がとうございました。 24回大会は競技を知ってから、何もわからない中、駆け足で走り抜 けた2ヶ月間。25回大会に向け問題点や、課題も見つかったスタート地点と考え、コツコツ と、練習をして行きたいと思います。

最後に、練習場所を提供してくださった、赤羽フロンティア山中社長、フジミスポーツ シューターズのアズさん、HOKOさん そしてイロイロなアドバイスをくださったシューター の皆さん(ごめんなさい、顔とお名前、ハンドルネームが一致しない方がまだ多いもので)APS ラジオでいろんな情報を発信し勇気つけてくれた、堺さん、リスキーさん 本当にありがと う ございました。 本年度もよろしくお願い致します!

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「熱い闘いや感想、APSへの想い、ご意見など」というレギュレーションだが、今年初参加 組として、どうしてAPSを始めたのか、APSに興味を持ったきっかけから書いていこうと思 う。 僕とAPSとの関わりは2013年に始まった。きっかけになったことは幾つかあるのだが、ど れも大久保にあるサバゲーフィールド、MMSでのことだ。 はじめてAPS競技銃を目にしたのは2013年の4月のことだった。MMSでは毎年この時期に 「エアコキ限定戦」というイベントがあるのだが、このとき「10mまでなら物凄く良く当 たる」とAPS-1を持ち込んだ人がいたのだ。僕はこの人のこの銃での戦いを直接目にしなかっ たこともあり、10mまでしか狙えないなら要らないかな、などと思っていた。これは僕に限っ たことではなくサバゲー組に共通した認識で、10m先にあるものがまさか一辺3cmの正方形 だとは夢にも思っていなかったのである。余談だが2014年のエアコキ戦には僕自身がAPS- 1を持ち込み、一緒に持ち込んだ他のどの銃よりも多くのヒットを取ったのだった。 時は流れ7月になり、MMSでは「なんちゃってAPS」というイベントが開催された。「自分 が持っている好きなハンドガンで」というレギュレーションで、僕はM93Rを持ち込んだの だが、ツイポタの的を撃ってみたり、「なんちゃって」らしくバリケード越しにブルズアイ の的を撃ってみたり、4mスタートでシルエット・サドンデス戦をしたりというもので、要 約するといかに当たらないかが身に沁みて実感できたところでAPS競技銃が登場したのだっ た。確かAPS-1 GMとAP200だったかな? を体験し、あまりのトリガーの軽さに「何だこ れ?!」と驚く一方で、先のイベントでの「10mまでなら物凄く良く当たる」という言葉の 意味が分かったのだった(イベント詳細については主催のdeliさんのblogを参照されたい。 http://deli.militaryblog.jp/e454527.html )。 俄然興味が出てきた。つまり物欲リストの後ろの方にAPS競技銃が追加された。 数ヶ月経ち、まだAPS競技銃に̶̶この時はまだ競技ではなく銃の方に̶̶興味があった僕 は、ようするに冷却期間を置いても物欲が冷めていなかったということなのだが、自宅から 行ける範囲では唯一そこでしか買えないらしいフロンティアに向かった(このとき、ハンド ガンならフロンティア、ライフルなら蔵前という認識でいた)。店頭でAPS-1 GMとAPS-3 ORを構えさせてもらい、グリップが少し細く握りやすい気がするというただそれだけの理 由でAPS-1を選択したのだった。 さて、漸くAPS競技銃を手に入れた僕は、しかしまだAPSカップに参戦する気などさらさら なかった。時折思い出したようにツイポタの的を引っ張りだして撃ってみる程度だったのだ。 それもガスブロなどで他の標的̶̶たとえばサイズの大きなブルズアイのターゲットやマン ターゲット̶̶を撃つよりも複数の種類の的があるツイポタの方が楽しい、程度の緩い理由 だった。 そのツイポタも最初は100点も、それどころか80点すら取れなかった。他の選手のツイポタ の結果自体はネットで見ていても、そこで見るような点数は自分には無理だと思っていた。 それでも少しずつながら点数は上向くものである。二ヶ月もすると100点を切ることの方が 珍しくなってきた。するともう少し練習しようという気にもなるものである。といってもこ の時点では、プレートの3秒ルールは採用していなかったし、ただ我流に撃っていた。

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すべてのまぼろしはシルエット・スタンディング10mに消えた K@k_te_sv

2014年に入る頃には、そんな日々を続ける一方でグリップと物理的に戦っていた。グリッ プが細いから、といって選んだAPS-1のグリップだったが、それでもまだ太いのだ。トリガー もいちばん後ろにしてもまだ遠かった。そう言ったらグリップは削ったり盛ったりするもの だと言われた。それから削ったり削ったり削り過ぎた気がしたり、を繰り返した。トリガー は定番のやり方で後ろ向きにひっくり返した。が、トリガー後ろ向きにすると確かに近くな るが、トリガーフィールは悪くなる気がした。最終的にはグリップの後ろ側を相当削って後 ろを薄くし、トリガーの向きは元に戻した。グリップレストもいちばん上まであげても緩々 だった。これは後にパテ盛りするなど固いものにした方が良い、という指摘を受けることに なるのだが、テニスラケット用のグリップテープで底上げした。それでもグリップは結局最 後までしっくりくることがなく、APS-3用の「フロンティアオリジナルグリップver.1」を 握って初めて、こうしたかったのに! と思ったくらいである。 そんな風に過ごしていた上半期だが、転機は5月末に訪れた。MMSにプレート機が導入され、 それと前後してMMS-APS部が発足したのである(ついでになるが、MMSではAPS-1の貸し 出しも始まった。Dさんに言えば通常のレンジフィーで利用できる)。早速撃ちにいくに決 まっている。ツイポタのお陰か、プレート機の最初の印象は、思ったよりもラクに感じた。 もちろんこれはフラグである。しかしいずれにせよ、プレートを撃ちに行っては「本大会に エントリーしないのか」と責められる日々を送ることになった。それでもずっと「本大会は 出ない」と言い続けていた。よく分からない意地である。実際には迷っていた。何しろMMS の標的の配置はプレート機もブルズアイもそれっぽい場所に適当に、である。シルエットに いたってはスタンディングで6,7mしか撃てないのだ。最終的にはエントリーしたものの、 それ以降もMMS関係者には「本大会は出ない」と言い続けることになる。「出ない出ない」 と言い続けて当日驚かせてやろうという悪戯心である。最後まで出ないと思っていた方がい たら申し訳ない。本大会直前にあれだけ練習していたら察してもらえたと思うが。 エントリーしたところで、自宅で練習するにも時間をちゃんと計りたくなった。具体的には 2分がカウントダウンできて残り1分と30秒がわかるもの、と3秒が手軽に計れて残り1秒が 分かるものだ。タイマーアプリなどを探したが気に入ったものが見つからず、自分で作った りもした。このときAppleのガイドラインでは銃に関するアプリケーションは、たとえ遊戯 銃やスポーツ競技であっても「高頻度の過激な暴力的表現」というものに該当することを知っ たりした。 このアプリは「自分用」に毛が生えた程度のため最低限のUIしか備えていないが無料で公 開している。https://itunes.apple.com/jp/app/ready-go!/id884784839?mt=8 話が逸れた。 そうこうしているうちにAPSカップ非公式サイトの無料体験練習会があるというのを知り、 シルエット撃ちたさに参加してみることにした。その会場で、運命のガントラブルが発生す ることになる。終了間際になってシアが掛からなくなったのである。そうなった場合に原因 となる場所を教えて頂き、帰宅後初のバラシを経て左側シアAスプリングが折れているのを 発見。twitterに「シアスプリング折れてたし」とPostしたところ、なんと山中社長からパー ツを分けて頂けることに。 こうしてフロンティアの練習会に行くことになった。存在は知っていたがトップシューター の集まりであり自分には縁がないと思っていたのだが、行ってみると何も怖がるようなとこ

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ろ ではなく、参加されていた方々はみな親切な方ばかりだった。赤羽通いのスタートである。

それと前後して銃を更に重くするというのも試していた。グリップに錘を入れると重心が下 がって良いのではないかとか、時折やってしまう上飛ばし̶̶10発撃てば1発は、全く意識 していないしどうして外したのかも分からないのに真上0点を撃ってしまう̶̶には銃口側 を重くする方が安定するのではないかとか、そういうことを錘を追加して試していた。これ らの錘も、重くて震えるくらいなら外した方が良い、と最終的には全部外すことになったの だが。それもプレートは多少重い方が当たる気がする、などと相当悩んだ挙句に決めたこと だった。 そうして8月も中旬に差し掛かる頃には、僕は順調に100点を撃てなくなっていた。まさか ここに来て、である。少し前には130点なら狙えそう、などと思っていたのに、である。特 にブルズアイが酷く、右上から右にかけて、サイトがズレているのではないかと思うくらい に外すようになった。が、レストしてこれ以上はできないと言うくらいにじっくり丁寧にト リガーを引くと全弾が10点に当たった。これについてもフロンティア練習会で、銃が震えな いために意識した方が良いことなどありがたいアドバイスを頂き、つまりこの時期に射撃 フォームを変えることになった。それから一週間はたっぷり悩んだ。慣れない、できない気 がする、今変えるよりは元のままの方がいいのではないか。一週間も悩むともう時間がなく なり、できているにせよ、いないにせよ、もう修正したフォームで行くしかなくなった。幸 い点数は復調気味、を通り越して練習の過去最高点が出たりした。本大会の目標は130点に 定めた。

そうして本大会の当日になった。 本体会初参加かつ公式練習会も出たことがなく、雰囲気など分かる由も無かった僕にとって、 とりあえずの敵は寝過ごしてしまうことだった。僕は睡眠障害を抱えており、睡眠はクスリ に頼っているのである。体調などの理由でクスリが効き過ぎるとまず確実に起きることがで きないのだ。前の週にできるだけ睡眠リズムを整えようとしたが、そう上手くは行かなかっ た。つまり起きられなかった所為で臨時の休暇が発生したりした。最悪である。 幸い、何とか寝過ごさずに済んだ。 エントリーと銃検を済ませ、試射の時点で普段のとは違う震え̶̶緊張による震え̶̶が既 に来ていた。とにかくリラックスしようと深呼吸したりストレッチしたりした。 僕の撃ち順はシルエットスタートで、隣の射座はMMSのフィールドマスター、Dさんだった。 顔なじみが隣だということは多少の慰めになった。シルエットの狙う順は8mからはじめて、 2発連続で外したらもう1m遠い的を狙うと決めていた。最初の2発はいい感じだったのだ。 8m、9mとも一発でヒットした。震えることも無かった。これならやっぱり130点を狙える かも。でも、イメージ通りに撃てたのはここまでだった。10mにサイトを合わせた時、そい つは不意にやってきた。やっべー震えてる。結局10mに3発使い、一発撃つごとに外し幅は どんどん大きくなっていった。プローンにいたっては置いているのに震えた。8mを2発目で 当てた後、9mを諦めて先に10mを撃つことにして……全部外した。10mに集中しようと冷 静に考えたつもりだったが、実際には遠くは諦めて6mにスイッチするなどという考えも全 く浮かばないほどテンパっていた。 第二競技はブルズアイだったが、待機しているあいだにももう震えていた。射座に入ったと き、もうじっくり狙っている余裕が無いことは分かっていたので、プレートのノリでとにか

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くさっさとトリガーを引くつもりでいた。が、ちょっと狙いを定めようとしているほんの数 秒、トリガーよりも先に震えが来た。震える。引けない。ねじ込めると思うな、といっても こんな状態ではねじ込むしかない。それでも何とか1発目は8点に入った。しかし2発目で0 点を撃ち、とっさに胸に手を当ててしまい、心臓の鼓動の早さに驚いて3発目も0点を撃ち、 更に時間経過を聞いていつもよりペースがずっと遅いことを知って焦ってしまい、もう頭の 中は真っ白だった。23-0x。4発目と5発目がどうして当たったのか分からない。第二ターゲッ トのことはよく覚えていないが、一発0点を撃って、36-1x。0点は2発目、xに入ったのは4 発目だと思う。 最後の競技はプレートだが、バッジを獲得するには7枚倒さなければならない、待機時間中 に何故かそんな余計なことを考えてしまった。最近の練習の成果からすれば、まあ7枚なら 倒せるところだが、この時ばかりはもう7枚は無理そうだと思った。射座に入るときにはと にかく他の選手が撃ってからトリガーを引くんだと自分に言い聞かせた。下段、1枚目ヒッ ト。2、3、4枚目を外して本当に終わったと思った。この時点で他の選手が撃ってから撃つ ことなど完全に頭の中から消え去った。もういいから終わりにしてくれ。……中段まで終わっ た時、4枚が倒れていた。いままでの練習では総じて中段よりは上段の方が当たる傾向であ る。首の皮一枚が繋がっている状態だった。1枚目ヒット。あと2枚。2枚目ミス。ところが 3枚目をヒット。まだ望みがあった。残り2枚のどちらか……! というよりも真綿で首を絞 められている感じと言う方が適当だった。

結果。100-1x。 何とかバッジに指先が引っかかった。アドバイスを下さった皆様に申し訳ない不甲斐ない成 績だが、練習会で悪い成績だったときの感じから多少の点数を引いたあたり、という結果で もあったから、これは順当な結果なのだろう。練習会との違いはとにかく過度な緊張との戦 いだったということだ。競技の前や合間に緊張をほぐしたつもりになっても、実際にはまっ たく効果がなかったと言っていい。したがって来年は緊張対策として(検閲により削除)。 とまれ、終わってみれば本大会初参加の感想は「楽しかった」と言える。競技中はそれどこ ろではなかったにしても。 最後に、練習場所を提供して下さったホビーショップフロンティア様、MMS様、様々なア ドバイスを下さった山中社長、deli様をはじめ、フロンティア練習会の参加者の皆様に御礼 申し上げます。また来年に向けてよろしくお願い致します。

2014APSCUP参戦記「我が闘争」イザワシゲタカ

~~ライフル編(RF-77)~~ ライフルの本大会参加は今回で4回目 今回は本大会一週間前ぐらいまで弾選びで悩みました。 しかし弾を決めてしまえば色々と楽になれます。 前日のコンディションは、そこそこ良い状態で あとは自分しだいとゆう感じでした。

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夜は弾選びをしてガンに関わることを終了。 23時ぐらいにはリラックス効果のある曲を聴きながら就寝。 朝は5時に起きていつものようにメンテして狙点と弾速の確認をし セッティングOKとした。 睡眠も6時間で普通に寝れて体のコンディションも普通。 早めに会場に着いて席も良さげなとこを確保。受付して弾速チェック完了。 試射もまあまあで競技開始を待つのみでした。

第一競技はブルズアイ
妙に力んでいるのか?揺れが全然止まらない。 5点までは外さなかったものの結果第1ターゲットは46点、 第2ターゲットは44点、結果90点。
う~んイマイチ。
ちなみに一緒に撃っていたタカシさん93点、イイジマさん94点。

第二競技のプレート
60点満射。 既にブルズでマイナス10点で目標点に届かないのでリラックス出来たのが良かったと思いま す。
ちなみに一緒に撃っていたタカシさん、イイジマさんともに60点
う~ん差が縮まらない。

第三競技のムーバー
1枚外しで結果38点。
プレートと同じようにリラックスして撃てました。 ちなみに一緒に撃っていたタカシさん1枚外し、イイジマさん3枚外し。 結局差が縮まらない。
そしてタカシさんの優勝!
おめでとうございます。
自分の結果としては合計188点で3位で終了。

続いてグラチャン戦なので緊張の糸が切れないように意識して。

グラチャン戦
1ターン、2ターンともにほどよい緊張感で撃てました。
結果阿部さんとサドンデスに。
サドンデスは外したら終わり、全てが小ジャマーの感覚で 慎重に。あとはタイマーを見ながら焦らず丁寧にを心がけました。 阿部さんが1枚ずつ的を倒していく音をリアルに感じながら?聞きながら? 相手が撃って自分が撃つまた相手が撃って自分が撃つ、このリズムが

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まるで会話をしているような感覚での射撃でした。阿部さんとは一緒に情報共有しながらやっ てきていたので、勝敗のこだわりがあまり無かったのが結果として良かったのかもしれませ ん。

~~ハンドガン編(OC-23)~~ ハンドガンの本大会参加は今回で5回目。 ここ1~2週間ライフルの調整に追われハンドガンはほとんど触らず状態。 ライフル部門が終わり自宅に到着。少し休んでハンドガン。 軽く試射をするがライフルの余韻が残っていて疲れ?放心状態のような 感じ。とりあえず明日の弾選びをして準備完了とした。

今日も早く寝ようとしたがライフルの余韻が残ってなかなか寝れず 結果深夜2時過ぎぐらいに寝れたんだと思う。 朝5時には起きて軽く弾出し確認して準備完了。 体のコンディションは寝不足と昨日の疲れでイマイチ。 会場へは早めに着いて場所確保して受付して弾速チェックを完了。

第一競技のブルズ
揺れが収まらず結果94点
自分の状態からいけば満足。

第二競技のプレート
下段でいきなり2枚外し。。。逆に開き直ったのか? あとはクリーン出来て結果52点
いや~かなり満足。

第三競技のシルエット 満射すればグランドマスターなどと考えてしまったせいか スタンディングで揺れて全く当たらず結果24点。
まあこんなもんかな。
結果170点

色々反省はありますが始めたころを思い出して もっと気楽にAPSを楽しみたいなぁと思います。

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チダ ヒデアキ ハンドガンクラス OD-01

チダと申します。地方在住です。ハンドガンのオープンサイト部門に参加しており、使って いる銃はAPS-1GMです。 2014年第24回本大会の成績は、ブルズアイ95-6X、プレート44、シルエット40の179-6Xで、 順位は4位でした。 昨年の第23回東京本大会にて、3位入賞とグランドマスターバッジを取ったのですが、上位 入賞と最上位のバッジが射撃のパフォーマンスにおいてプラスになることはありませんでし た。 前期本大会以降の公式記録会、練習会でも普通に緊張して点を落とし、今期は160~170点 ほどの成績でした。 高い成績とは言えない状態にも関わらず、今期本大会では昨年入賞者とグランドチャンピオ ン戦参加権を持った選手しかいないグループで競技をすることになり、これは自分は場違い だなと思いました。 今回の目標は、点数は170点以上、順位は10位以上、7位以下で、これが現実的かつ挑戦で きると思えるラインでした。 本大会の前日に東京入りし、赤羽フロンティア本店二階にて練習させて頂きました。 一度ブルズアイを撃って100点満点、シルエットも少し練習してまあまあ当たる。しかしな がらプレートでつまずいていました。 本大会前日だから良い成績を出さなきゃという意識で緊張したのか、9枚36点しか出せなかっ た回があった記憶があります。 あんまり長く練習しても体に疲労が残るのと、本大会会場であり宿を取った錦糸町が夜遅く に出歩くと危ないと思っていたのもあり、プレート練習3回目で13枚52点を出したところで 赤羽から撤退しました。 本大会当日はチェックアウト時間ギリギリまでホテルの部屋に残り、午前10時ごろに会場 入りしました。 受付を済ませてレンジの様子を見ると、シルエット10mのターゲットが明るく見えました。 射場の環境についてあれこれ言って良いのか分かりませんが、普段の公式記録会や練習会だ と、9mより手前のシルエットターゲットは白く輝いて見えるに対して、10mのターゲット だけが、暗くて灰色に見えていたものですが、今回は他の距離に設置された的と同じく、 10mの3cm角的も白く明るく見えました。ターゲット設営の際に照明が念入りに調整され ていたようです。 他の選手の競技も見てみたかったのですが、後で結果を聞けば良いやと思ったのと、立って 観戦していると下半身が疲れてしまうのが嫌だったので、レストスペースの椅子に座ってD グループの競技開始時間である12時10分を待っていました。 座って待っている間、緊張の波を感じました。胃や心臓のあたりに緊張を感じたり、その緊 張が収まったり、また緊張し出してを繰り返す。そのときは、これはマズイなと思っていま した。 競技時間になりブルズアイレンジに向かいました。ブルズアイ競技開始を待つ間に、普段の 公式競技会以上に緊張が増してきた一方、俺だけ場違いだな~と思ったり、実際に口に出し たりしていました。

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いよいよブルズアイ競技開始で最初の5発を撃つのですが、緊張でサイトアライメントが乱 れていました。撃ちながら、なんだこれは…と思っていた記憶があります。 5発撃ち終わり、回収されたターゲットを見ると、50-4X。乱れたサイトアライメントでは 出ないはずの成績。再びなんだこれは…と。 2回目の5発を撃ち、まあまあじゃないかなと思ったのとは裏腹に、2回目のターゲットを見 ると下方に5点の着弾痕が。 実は公式の競技会でもブルズアイで下方に飛ばし5点に引っかかる着弾が必ずあったのです が、結局本大会までこれを改善することができなかったことになります。 ブルズアイ競技は50-4X、45-2Xで合計95-6Xで終了。 プレートレンジに移動するのですが、このときが今年一番の緊張を感じていたと思います。 プレート競技開始前は、あまりの緊張で、これはもう高いプレッシャー下で射撃をするメン タルトレーニングだ、思っていました。 競技開始で最初の一発を撃つのですが、滅茶苦茶なサイトアライメントで、下段の大きな的 を初っ端から外しました。 下段の4枚目あたりで、もう辞めたいという思いがこみ上げてきたのですが、なんとかその 思いを押さえ込みました。 その後もサイトアライメントが合っているのに外したり、合ってないのに当たったりで、数 枚しか当てられなくてもおかしくないような状況でした。 しかしながらプレート競技の結果は11枚44点でした。 この時点でブルズアイ95-6X、プレート44で、そのときはもうイマイチな成績と感じており、 シルエットで高得点を出してそれを収穫としたいと考えていたのですが、24期に参加した公 式のブルズアイやプレートもだいたいこのような得点だったので、後から考えると普段どお りの成績であったことになります。 シルエットレンジに移動したときには、不安は拭えませんでしたが、緊張は抑えられていま した。 シルエットスタンディング競技開始で、8m、9mを一発で当て、見えやすくなった10mも一 発で当てる。ここから7、6mを撃ちます。 絶対に当たるという意識を持ちながら射撃をするのがベストだと思うのですが、外したらど うしようという不安が拭えないままでした。 一発一発シルエットターゲットに当たるたびに、うなだれるように天を仰いでいました。 少し不安がありましたが、スタンディングはすべてのターゲットを倒し20点満点。公式の場 でスタンディング満射を出したのは初めてです。 プローン競技も8、9、10mを当てて行き、7、6mを撃ったときは当たるたびに、はたから 見ると外したかのように、うなだれていました。 プローンも満射で20点。ブルズアイ競技とプレート競技での満射経験が無い中、初めて満射 の40点満点を出したのがシルエット競技になりました。 競技が終わってレストスペースに戻るときに点数の合計を計算したら179点で、もしかして 入賞するかも、と思いました。 冒 頭に書いたように、4位入賞。今年も賞状を頂けるとは予想だにしませんでした。

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まずは、第24回APSカップ東京本大会、運営スタッフのみなさん、参加されたシューター のみなさんお疲れ様でした。、ありがとうございました。
さてさて、我が闘争2014の原稿を書き始めたんですけど、過去2年で結構いろいろ書いて しまっているので、はっきり言ってネタがそろそろ尽きてるんですが。 で、何を書こう・・・・?

まあ、とりあえずは競技のことから・・・ えー、競技結果ですが、僕自身の競技は毎年恒例の「撃沈」に終わりました。 なんせ、139-3Xですから・・・・スミマセン。 もう競技については自分なりの反省と検証はしていますが、ここではあまり詳しくは書きま せん。

いやいや、それにしても悔しい! これでまた当面はAPSを止めるわけにはいかなくなりました。 と、言いながら更に「APSの深み」にはまりこんでいくんですね。

まあ、悔しかった事は多々あるんですがこれぐらいにして、反対に嬉しかった事は、

やっぱり、全国各地に散らばっているAPSシューターのみんなに会えたこと。 もちろん関東圏の方が多いんですが、それ以外の東北・東海・上信越・四国等々。 みんな、限られた環境の中で頑張って年に一度の東京本大会を目指しているんですよね。 國友銃砲火薬店さんという恵まれた練習環境を持つ者としては頭が下がる思いです。 また、来年も再来年もお会いしましょう。
それから、今回もう一つ嬉しかった事は、東京都の公認競技銃に対する見解の変更ですね。 「有害玩具」→「スポーティングツール」って、語感が雲泥の差ですよね。 これを発表していた時の前田理事長の少し弾んだような嬉しそうな声。印象的でした。 日本エアースポーツガン協会(マルゼン)さんがAPSカップを創設してから、20年を超える 地道な活動、ルール・マナーを遵守してきたAPS競技者のみんなの競技姿勢が評価されてき た証でしょう。 もっとも「東京オリンピック」という強力な追い風があったのも確かだとは思いますが。 僕にはAPSが新しいステージに向かう扉が開いたように感じました。 でも、これは決して「ゴール」ではなくて、「スタート」なんだ、と肝に銘じておかないと いけませんね。 これからのAPSを育てて行くのは、今現在APS競技に参加している僕たちの責務ですからね。
僕も早速「エアースポーツガン安全射撃指導員」の講習を受講します。

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悔しい事・嬉しい事 (2014APSカップ参戦記) 関西APS射撃友の会 もともと

僕の本拠地の京都ではまだ直接生かせる資格ではないんでしょうが、自分自身に対する意識 付けのためにも資格を取得しておこうと思います。 APSに参加されるみなさんも是非とも取得しておいていただきたいと思います。
そんなこんなで、第24期も終わり、あっという間の大阪公式記録会から第25期が始まり ます。

はてさて、25期はどんな一年になるんでしようか? 僕のバッジ更新はあるんでしょうかねぇ?
それでは、APS競技に参加されるみなさん、本大会をはじめ関西方面での公式や練習会でご 一緒することになると思います。

第25期も引き続きよろしくお願いします。

2014年参戦記 しおじゃけ

いつもどおり、あまり練習をしない日々が過ぎて行っていたが、それでも、本番2月前く らいからは、プレートを中心に練習をしていた。シルエットの練習が自宅ではできないから という言い訳でもあった。本大会1週間前のフロンティアで開かれた練習会で、184点を だし、ここ最近の点数の推移においては、あったまってきたと感じていた。点取り前のシル エット満射よろしく、直前の高得点は問題がある場合が多いが、ここ数週間の点取りの結果 としてだんだん調子よくなってきているので、仕上がってきているんだろと甘く考えていた。 こういうところで、失敗する経験を何度もしているのに、そこに対して対策を打てないのは、 いい加減な性格がなせる所業であろう。

基本的には練習は好きではない。練習は裏切らないかもしれないが、練習のやり方がよく わからない。それでも何発も何十発も打ち込んでいると、なんだか当たるようになってくる。 そういえば、練習とは、学習であるわけだが、何を学習するつもりで学習するかを、明確な 目標として持っていないと効果的な練習はできない。たとえば、今日は10発撃つ中で、狙っ たところに腕を一発で上げる練習というようなテーマを決めてやるのが良いそうだが、そん なものは気にしてもいなかった。 プレートを開始点として15発を暖機として撃ち、次の15発を本番を意識して撃ち、次に ブルズアイを15発を2ターン撃った後、またプレート15発を2ターン撃つというのを毎日繰 り返していた。このごろは、たった90発を撃つだけでも肉体的に疲労がたまる。もう一度 同じことを繰り返そうとしても、もう手が上がらない。”そのなかで練習をしても、意味が ないばかりか、悪影響がでかねない”などと、勝手に思い込み、それ以上の練習をすること はなかった。それでも、1週間前の練習会では、割と高得点を出し、いい気になってはいた

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が、どうしてもこのままではすむわけがないとも思っていた。その中でも同じことを繰り返 すこと以外の方法をしらなかった。
今年の本大会は、いつも違う錦糸町で行われた。会場の大きさも違うので、かなり雰囲気 が変わっていることだろう。前日はライフル競技が行われており、とりあえず中に入ること ができる。実際に競技が始まってしまえば競技者でないものはちゃんとは見れなくなるので、 朝の早い時間に会場を見て、雰囲気をつかんでおこうと思った。ここは、公式練習会で何度 も開催されている場所で、勝手知ったるところではあるが、本大会で人数が多いこととか、 複数のレーンを作らないといけないこととかも考えると、様子が違ってることが容易に想像 できた。新しいところに行って会場の雰囲気に飲まれないように前日から確認しようと考え たわけだ。 この日は、奥選手と会場に向かった。会場は、想像以上に明るい感じがした。いつも錦糸 町の練習会では、暗い感じがしていたが、今回はぜんぜん違った。大会主催者側の努力に頭 が下がった。ライフルは参加者が少ないので問題なさそうだが、待機席の数がどうも少ない ような気がする。明日は何らかの対策を採らないといけない。

この日は、Riksy氏、チャレンジャー氏が開催する裏APSカップがある。錦糸町から赤羽 に移動し、裏APSカップに参加した。このときの点数は、170点。それほどいい点数ではな いが、明日の本番に向けては、良くもないが悪くもない。ただ1週間前の点数に比べて良く ないのは、どうしたものかと思った。いい点を出し続けたかったし、出そうな気もしていた。 ブルズアイ95、プレート40、シルエット15-20の184点。ここでも、プレートが悪い。 やはりプレートを対策しないといけないのは明らかだった。しかし前日ではもう遅い。少な くともできることはよく寝ることぐらいだった。といってもあまり寝た気がしなかったが。 さて日が変わって、本大会当日である。天気がよかった。そういえば、本大会のときは、 あまり天気が悪い記憶がない。だれか強烈な晴れ男でもいるのだろう。錦糸町に行くには、 いつも車で行っていたので、この日も車で行くことにした。ジンクス的なことで言えば車で ないほうがよかったのかもしれないが。この日の錦糸町は、なんだか知らないけど祭が行わ れているようで、交通規制が行われていた。いつも停める駐車場に入るための交差点が、交 通規制になっており入れなかった。ほかの駐車場を探すべく大回りをすると、運よくその駐 車場へ通じることができた。荷物を降ろし会場に向かい始めると、そこも封鎖されていた。 運よく滑り込めたことになる。これは幸先がいい。ただ、こんなことを気にすること自体、 自信のなさの裏返しであることにこのときは気がつかなかった。

到着すると会場はまだ開いていなかった。数人がゲートの前で開場されるのを待ち構えて いた。その列の最後尾に並び、ともに開場を待った。開場されると入り口からちょっと入っ たところの柱沿いの席を確保することができた。
場所をとった後で、会場の様子を確認しに回る。昨日見た風景とはまるで異なっている。 レーンの関係で会場が広くなっているが、席自体は、潤沢にあったような気がする。ライフ ル競技終了後、設置変更が行われたわけだが、手間がかかったと思われる。会場内は、かな

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り強めに冷房が効いており、APS3の特性について考慮してくれていることがよくわかる。 また、それよりも驚いたことは、各ターゲットの見易さである。普段の練習会でもここまで やってくれればいいのになどと勝手だとは重々わかっていることも思いつつも、今回の会場 のよさがわかる。これだけの準備をしていただいたのに対して、自分の準備具合はいかほど の ものかを図ることができないが、がんばらないと申し訳ない。

今回は、C組にアサインしていただいた。昨年まではA組だったが、朝早くでないのは調 子悪くなかった。同じ射群には、知り合いがたくさんおり、舞台の出来としてはできすぎだっ た。射座は、一番右側だった。見ようと思えばほかの射座も見ることができそうだが、この 日 はあまり気にならなかった。

競技は、プレートから始まった。結果は、11枚。悪くはないが言い訳でもない。まだ夢 を見れる位置にいたし、次は、シルエットだし、問題は無いと思っていた。GWのあたりで、 ピストンシールを交換してから、なんとなく弾速が安定しない状況であったが、ここのとこ ろ安定していた。シルエットでは不安はなかった。 そのおごりに、つけこまれた。シルエットは片手で、いつもは10mから撃っている。当 てないと先にいけないのは8mでも同じだからといつも考えていたが、この日は、8mから 撃つことにした。いつものようにエイミングして撃発。すると右上5mmに外れた。2発目 は丁寧にエイミングして発射。またもや、同じ右うえ5mm。もう、破れかぶれなので、10 mをねらうことにした。このときは、上側に外れた。しかし、撃った瞬間に銃口が上に飛ぶ 様子が見えていたので、失敗ではあるが銃は問題がない。ここまでで3発撃って、0点。しか も10mもまずかったので、9mを狙う。冷静なつもりで狙って、これはヒット。そこで次 に8にするか10にするかを考えて、どの道もう何も起きないので、10mを狙うことにした。 1分30秒まで待つことにし、待った上で狙い始めて発射。やはりはずして。スタンディング は9mのみ。プローンはもっとなめてて、満射はなくても18はいける。そう目論んで競技 に望んだが、結果は10,9,8の15点。どっちにしても21点なので、バッジ更新は無理に な った。

残りの競技はブルズアイ。正直、シルエットの反動がまだ響いてて冷静な状態ではなかっ た。競技が始まりエイミングをしているが、どうもいつもと違う。落ち着かない。ブルズア イ競技自体は、あまり練習していないのが正直なところではあるがそれほど問題がないとお もっていた。いつもの練習でも”止まる”ことはないので、止まらないことへの不安はない。 しかし、落ち着かないのだ。たぶん気持ちが落ち着かないのであろう。こんな状態では、正 常なフィードバックはかからない。正しい方法がわからなくなったまま射撃を開始し、5発 の射撃を終了した。この段階でさらに何がなんだかわからなくなっている。まさに負のスパ イラルである。2的目の5発を終了したところでも状況は変わらなかった。それでもそれほ どまずくないのではないかなどと、楽観をしていたが、87-2x。目標としていた点数からは 10点程度少ない。こんな感じで2014年の本大会は終わった。あとは、表彰式とかあったけ ど 、あまり覚えていない。

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本大会が終わって、2週間ほどであったとおもう、練習会があった。そこに宮原さんから 指摘された。”なんか銃が傾いてるよ、こんな風に”といって、右側に傾いていると。 銃の傾きなど、あまり気にしていなかった。というよりは、自分ではちゃんとしていると 思っていた。しかし、他人から見てそれが確認できるほど傾いていたとすれば、シルエット で右上に飛んでいったとしても、理由がつく。つまり、8mでの狙点では玉はターゲットの 上を飛んでいっていたのだ。さらに、傾きが加わり右側に飛んでいた。同じ位置に2回飛ん でいったとすると、傾きも含めて、まったく同じ位置で発射していることになる。そのとき の状況が記録として残っていない以上、原因の特定は難しいわけだが、思わぬところで問題 が発見できた。

今回の本大会の敗因は、たぶん、”なれ”と、練習不足であろう。ただ撃ってるだけの練習 ではなく、一発撃った時の入力と、出力とそのときの操作を複合的に考えて、有効なフィー ドバックをする必要がある。とはいえ、あまり入力のバリエーションがないので、試すこと は難しいが。

APSをはじめて何年になるか、もうわからないくらい昔から、かかわっているが、競技に 対する気持ちの変化があった。小さいころ、射的は得意だとおもっていた。当てること自体 は、それほど問題なく当てられた。APSを始めたころは、これならドンくさい俺でもいける 出とは思っていたが、それだけではじめて、2年目でエキスパートバッジを獲得し、かつ6位 に入賞することができた。その後、しばらくは、点数的にも低迷する時期を数年経験した。 AP200がでて、銃を交換したところで、また6位に入賞することができ、その翌年だったか なまた、6位に入賞することができた。このあたりまでは、そこそこのレベルであったと思 うが、所詮は、まぐれのレベルであった。ここまでは、それほど練習しなくても、うまくい けば、入賞位まではいけたが、ここ数年は、そんなレベルではなくなった。それを感じてか 練習するが付け焼刃では、太刀打ちできない。本気で勝つことを渇望しているやつらが、本 気の練習をしてきた。自分のようなお座敷シューターでは、とても勝てそうなレベルではな いのだ。しかし、ここで勘違いをしていたようだ。うまいのは、何も銃とかのレベルが上がっ たわけではなく、ちゃんと効果のでる練習を自分なりに研究し、その研究結果として勝って きたやつらが、上に上がって行っただけで、自分はなにも変わってはいない。そこに気がつ けたのだ。

もう始まっている25期のテーマは、”クリエイティブな射撃”とすることにした。実際に射 撃に対して何をクリエイティブにするかは、何も決めていないし、ないかもしれない。でも 試せるチャンスがあるものに関しては、やって生きたいと思う。新しい、プローンのスタイ ルを作るなんてのもおもしろいかもしれないけど、それはやらない。なんか面白い練習補助 機材をつくれて、自分だけこっそり使って、それで勝てるように自分を改造していけたらな あと思っている。

2014年 秋

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「こんばんはハロです」

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いつも、こんな感じに書き始めています。私がAPSを初めてもう4年になりますか

ちょっと昔話をします

初めて参加したのは、2010年、ちょうど本大会が始まろうとしている時期でした。当時は プリシーダーという銃での参加でした。しかし全く当たらず、プローンの時に3発同時発射 という、プリシーダー特有の症状があり、惨敗でした。そして次の練習会でAPS-3を貸して もらいました。当たる!当たる!その時の衝撃は今までのエアガンの概念が変わったように 思いました。その日の帰りにAPS-3を買って帰りました。

そのあとは、精密射撃にはまっていき、いつの間にかに4年がたっていました。このAPSの 楽しさはなんだろ?そう考えたときに思うのが、なにか物を作ってすぐフィードバック出来 る!これが楽しいのかもしれません。他にも、まっすぐトリガーを引いて的に向かって、まっ すぐ飛んでいく姿を見ると、楽しくなっちゃうんです。昔から物を作るのは好きだったので、 はまっていったのかと思います。当時は大学生でエアーソフトサークルに所属していました。 その中でAPS部門を立ち上げてサークルの中でも出来るように機材の準備や教室の使用許可 などをやって来ました。しかし思うように参加人数が増えず、あっというまに卒業してしま いました。それからは仕事の合間を縫っての射撃と言うことで大学生のときより撃つ時間が 少なくなってしまいました。こんな感じで4年が経ちました。最初の2年はダットをつけた フリー部門でした。それからオープンに切り替えて2年まったりとやっているって感じです さて、ここからは今年の公式について話していこうかなと思います。今回の公式は21回の 公式以来2回目の参加になります。毎年7月には外せない仕事があるのですが、今年は浅草 の方が耐震工事が始まると言うことで、8月に錦糸町で行われることとなりました。なので、 24回本大会には参加することができました。久しぶりの参加ということなので、ライフル も出てみることにしました。T96 SRー2などのライフルがありますが、APSの場合バレル中 でたまが擦れているのではないかと思っています。なので長いバレルだと撃った後、銃を動 かしてしまうと、バレル内を擦ってフライヤー等が起きるんだと思っています なので、バレルが短いハンドガンの使用を考えました ハンドガンでは、10M先で最低でも30mm×30mmに集まるので、ハンドガンをベースにし た銃を作ることにしました

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本大会では、APS-3にストックを付けて出場!両手で構えるのが難しいので、ワンハンドで 構えます しかし、オープンサイトでは、ムーバー等で当たらないと思ったので、ダットサイトを載せ てみました、結果的には、ムーバースタートで26点 第1ターンは、当たる場所を探すため に撃っていきました。2ターン目では段々と当たり始めました。ブルズアイ何発か0点に飛ば してしまったがなんとか59点 きれいにトリガーを引く!これにを意識して撃つと玉がまっ すぐ飛んでいくんでいいですよね

プ レートでは、最後まで抜くことができてよかったです さて、ライフルは初参加でハンドライフルでしたが、結果だけ見れば121点となかなかの点

数 です、だって100点越えることが目標でしたからね

次の日は、ハンドガンです その前に、大会終了後、急いで家に帰り、富士見に向かうことにしました とまぁ、ついたときには、疲れてしまっているので、すこし休憩をして プローンを撃っていきました、気になっていたことがあったのです。今回使っている弾は2 年前に選別した弾なんですが、今のちょっと色が違う弾とその弾では、着弾点がどう違うの か、確認したかったのです、しかし、2つの弾は同じところに飛んでいきます、しかし、今 の弾では、左右に散っていました。ということで、当日は2年前の選別弾を使用することに し ました。

ハンドガンはCグループの5番目ブルズスタートです 待っている時間がかなり緊張しました。今までは、イヤホンで音楽を聴いて時間を計ってい ましたが、今回は、腕時計で時間を計ることにしました。射場に入ったら、ケースから銃を とります、今回安全のために、ケースに入れて移動しました。またケースを開けた際に銃口 が的のほうに向くように銃をしまいました。サイティングチェックの時間が始まります。今 までいろんな人に教えてもらったことを思い出します ・肩幅に開く・的と右足は垂直・銃口とグリップのラインの延長に自分の腕が来るように・ 息を何回か分けて、吐いていく・あげる時に一気に吸って腕を上げる・ゆっくり吐きながら 腕をおろし、7割ぐらいで的に来るように、このときは目を瞑っている・目を開けて的と左 右がずれていれば、微調整では右足、大幅修正は左足を動かす等々を確認しながらやってい きます。結果は91-5×と微妙ですが、自分的にはXの数が多いのでいいかなと!ただ最後一 発が悔しい、時間が40秒あったので、10秒待ってジャッジのコールを待ってから構え始め たのですが、逆に集中力が切れてしまったのか5点に飛ばしてしまったorz プレートでは、前のグループの人たちを見ていると、早撃ちしている人がいたので、自分も 早撃ちにならないように、時間をいっぱい使って撃ちます。下段5枚目!タイムオーバー!? ブザーが鳴っている時に撃ったのですが、ちょっとの差でだめでした。これが微妙でして、 ジャッジも?マークになってました。こんちくしょうと思って次に行ってしまったのがだめ だった。この時に点数計算をします。あーあと外せないな!って外す!これにて、バッチ更 新が終わりました。最後にシルエット もうバッチ更新はありませんが、シルエットだけで

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もキレイに満射したいなって頑張りました。ここでは、心に余裕が生まれていたので、シル エットの射場に入るときに一礼をしました。よろしくお願いします!今回もシルエットは両 手撃ちで行きます、10Mから順番に撃っていきます、しかし8Mで一発外し、次に7Mで余裕 だよねぇ~時間いっぱいあるし~って外す!もう自分のバカ!って言いたかったです。ここ でちょっと気をつけたことがあります。自分の競技が終わっても、メインジャッジの終了コー ルがあるまで、待つことにしました。コールがあってから座り、メガネの調整とサイトの調 整をしました。自分が使っているサイトはバリアブルサイトで幅の調整ができます。これを ガッツリ小さくして2.5mmまで狭めます。ゆっくり準備していると自分が一番最後でした。 それでもゆっくり準備していきます。練習も公式もプローンで外すことは、ほぼないので、 しかも、選別弾!で満射! トータルで162-5×5でした。なんとかバッチ防衛です。こうし て、自分の本大会が終わりました。このあと練習会でわかったことなんですが、グリスがバ レ ルのほうまで来ていました。しばらくはメンテナンスになりそうです。

こんにちは 第24回APS本大会を振り返りたいと思います。

今年は正直なかなか
筆が進みません 毎年入れ替わり立ち代わりでAPS四天王のような強者 たちに行く手を阻まれます。 来年の事を考えると頭が痛いです。

昨年は2位でした、その前の年も2位でした。 自分に取っては2位と110位は同じだと思っています、 1位以外は僕にとっては同価値です。 点数は正直どうでもいいですが1位に成るのに必要なので高得点を狙ってはいます。 点数自体は自分の中ではどうでもいいのですが 上位になるための手段としてある程度の点は目的じゃないのですが撃っています。 真に残念なことに今年もオープンクラスで2位でした、 点数は190点、点数はどうでもいいのですが1位になるのに必要だと 今年予測していた点数にはなんとか載せてきたつもりです。 (実際には186点でしたが話がややこしくなるのでそれはそれとして) 過去の統計上190を超える選手は少ないから190点で大丈夫かなーなんて。 それでも心の奥で200点持って行かないと危ないかなと言う危機感もありました 割合で言うなら10%くらいでしたが。 その一方で今年は木本さんが行くかなとも思っていましたが やっぱりきっちり合わせてこられて196点で木本さんが優勝しました。

RISKYです。

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196点、僕は去年まぐれで撃ちましたが所詮まぐれなので毎年はちょっとまだきついので 今年は案の定自分には無理でした。 ただここまで高い点数の時代に入るともう200点から逃げているとダメなのかも知れない と思っても居ます、だからと言って毎回200点出せる練習方法の答え持っていないので悩 みどころなのですが。 今年はブログ・APSラジオ・APS裏ラジオである程度思いを言ってきた年でした。 それは「同じことを繰り返さないように」と 毎回同じような練習やドリガーがどうだとかサイトがどうだとか銃がどうだとか そんなまったく意味の無いことをいつまでもぐるぐるといじったりしていてはいけませんと、 射撃は自身のスタンス・腰・左手・右手・右肩・頭・目・腕・指が点数を決めます 銃は所詮鉄の固まりでしかなくそれほど重要ではありません。 APSカップの標的はとても大きいから あれを外すのは心の準備ができていない自分のせいで、 試合が始まる前にもう試合の結果はついていると思っています。

残念ですがぐるぐるやっている人は一生当たりません。
初心を忘れてはいけませんが
いつまでも初心者でいてはいけませんから。

また、良い練習がしたいなら上手に撃てる人と練習してください 上手な人とは本大会で合計点数が高い人です。 練習場で点数が高い人は沢山いますが、本番の持って行き方練習会では学べません。 上手な人と練習した人がいたとしてそれと 上手じゃない人と練習した人がいたとして

どちらが一年後に上手になっているか
考えるまでもありません。 特定の競技だけどんなに上手でもAPSでは意味がありません。 そういう正しい事の積み重ねに敵う者などありはしないと思っています。 射撃のコーチ(話す人)はよく選んでください ダメなコーチ(話し)は時間の無駄以上にあなたの射撃をダメにします。

これからAPSも一段上の射撃を広める役割に 役割が変化する可能性があります その時に間違った射撃では世間には受け入れられないと思っています 正しいか正しくないかは話を聞いたらアスリートなら射撃の選手じゃなくても すぐに見抜きますから。 安全射撃指導員の制度も始まりましたが、個人的には20歳未満の者には レーザー銃での射撃が適切だと思っています。 本年8月アメリカで8歳の少女がサブマシンガン体験射撃中に 連射で跳ね上がった銃でインストラクターを誤って撃ち殺しました。

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日本でも8歳から銃の所持を許可するとの話もあります。 もう一度子供に弾が発射できる銃を教える事、体験させることが適切か 適切ならその意義は、よく議論も必要だと思います。 レーザー銃であれば8歳よりもっと下の年齢からでも始めるべきだともその一方で自分は 思っています。安全が確保されれば年齢など一切考慮する人用は無くなるので。 個人的にはAPSの安全指導員と並行してレーザー銃の指導員的なことも今後は考えて行きた いと思っています。

さてなんだか
つまらない話を書いてしまいましたが
今年は練習量が過去最高に少なく
調整しきれないでむかえた本大会でした それでも自身の基礎点数のセルフイメージは188点でしたので ある程度イメージ通りに撃てました 今年の点数190点でいいのか186点なのか微妙なのですが どちらにしてもセルフイメージと実際の点数は同じであったと言えると思います。 セルフイメージと実際の点数が同じであることは非常に重要であり 貴重です、セルフイメージと同じ点数が本番で出せるなら 練習方法の正しさの証明と本番で実際に撃つ前に自分の点数が解るので 実に楽くだと言えますしある意味安心して撃てます 実際には188点のセルフイメージではやや優勝には不安があったので 不安はぬぐえませんでしたがそれでもホシノ選手がB組で出していた 185点を超えることにそれほど不安はありませんでした。 最もそのセルフイメージとの差などわずか3点で紙一枚の余裕しかないのですが それでもセルフイメージで十分心にアドバンテージを取れました。

このように
セルフイメージと実際の点数が同じになるためには イメージコントロールと絶対的安定射撃が必要になります 練習でも本番でも同じですが 1回目は198点だったでも2回・3回撃ったら177点だった こんな再現性のない不安定な射撃をしていては セルフイメージをしっかりと持つことはできません また、本番で起きる不安を乗り越える強い力(精神力)は 苦労や苦難の経験なしには獲得できません 一発屋で入賞をすることは誰にでもできます 継続して6位入賞を続けるには 本番以上の苦労をどこかでしなくてはなりません 苦労しても勝ちたい人
これは自分自身に勝ちたい 自分の心に勝ちたいという意味ですが

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解決策あります
貴方もAPS BLACKで
狩られる者から狩る者になりませんか
会員募集中APS BLACK

APSで大事だと思う事

誰でも参加できる雰囲気を作ること 景品を貰うなら、自分も景品を提供すること 一般参加者どうしで高額の物の売り買いはしないこと 参加者同士で金の貸し借りはしないこと 練習は自己完結できる施設を個人で作ること 他者の企画(練習会・ブログ・動画等)には協力すること 射撃より仕事を優先すること 人並み以上に稼げないなら趣味など辞めること 設置は義理・後かたづけは義務 目標を明確に持って参加すること
同じ失敗を繰り返さないこと 同じことを繰り返しできるようになること(再現性のある射撃) ブルズで0点だけは撃たないこと せめてジュールだけは守ること

一年間ありがとうございました R ISKY

2014/APS本大会 ライフルクラス「我が闘争」 RF-061/ノグチ マサル 今年はAPS公式会でハンドガン、ライフル共にワンランク上のバッジクラスに昇格した。自 分の中では 「ある一線」を越えたと言って良いだろう。その為、本大会へは気分一新、今 まで以上の緊張感を伴う 「ある覚悟」を持って臨む事になった。それと言うのも今後のレ ギュレーションブックの表紙には次の バッジクラスへの目標点が「190」と示される事にな る。本大会特有の「あの緊張感」の中でその点数 を出す事は容易な事ではなかろうが、今 後の挑戦には十分値する。まずは当たって砕けろと言う気持ち の基、新たなスタートライ ンに立つ事を目標に据えた。
まずは、本大会を語る前に少し余談を書き込んで行こう。 APS本大会を主催するJASG HP の冒頭にAPSについての説明が有る。 APSカップは「精密射撃」を軸に構成されています。精密射撃は、自己の集中力をコントロー ルして満 足できる結果をターゲットに残すという精神的な一面と、その集中力を競技中変 わらず持続させる肉体 的な一面を合わせもつ、武道にもつながる高度なスポーツです。

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何度も書き込んでいるようにAPSの本質はたった1つ。競技する場に対する「集中力」がも たらす結果 だ。それの結果が高得点ならより嬉しいレベルの結果につながる。たとえ得点 が低くても緊張感を持っ て乗り越えた「その場」の経験が次の競技挑戦と意欲を駆り立て るだろう。おそらく、競技に伴う緊張 感を楽しみに変えた者だけが長く競技に携わる事が 出来るのやもしれない。心の強さと身体、意識と無 意識の境目をコントロールする事が出 来るならこれほどおもしろい競技は他に類を見ない。 話を元に戻そう。昨年夏の本大会が終わった時期に今期の為にハンドガンを一新した。そし て、今年に 入ってからライフルも一新している。結果はバッジクラスがワンランク上にな る事で証明された。「あ の手応えとあの時の感情を今一度、再現してみたい」。本大会が 間近に迫る時期から強く願うようにな った。 ところが物事は思うが万事ままならないに出来ているようで、一瞬先は闇が如く、今年はラ イフルでト ラブルが続いた。エントリー後の弾速チェック時。常用しているマガジンとラ イフル片手に弾速チェッ クに向かう。協会が用意したBB弾装填済みのマガジンを手にした 瞬間、脳裏にネガティブなイメージが よぎった。「…少し、大きい?」瞬時に思ったがよく 有る事だと無視してマガジンをライフルに装弾する とキャッチした音がしない? 少しキツ いなと思いながら無理矢理押し込んだので取り外そうにも取り外 しが出来ない状態に陥っ た。ネガティブなイメージが現実になった訳だ。あれこれしているうちに冷静 になり一旦 列を離れ、マガジンを取り外そうと懸命になった。係員にマイナスドライバーを借り奮闘す る事、数分後。マガジンは外れた。結局、弾速チェックには持参したマガジンにBB弾を込 め、1発でOK になった。小さなトラブルだが今までに無いものだ。この先が思いやられる。 ここで冷静になり競技中 にネガティブが無い事を祈った。 今年の開始競技はブルズアイから。競技レンジは1番レンジ。第一ブルズアイ、さほど悪くな く3発を撃 ち終えた、そして、4発目。急に膝から下に揺れが生じた。それは3発が綺麗に10 点ゾーンに着弾したか らに他ならない。気分的には相当高まっている。次も同じような場 所にBB弾を着弾させなくてはいけな いという「Must Feel」からだ。絶対的にしなくては ならない事を再現しようとすると人は揺れる。心も 体もガチガチになり最低限な努力と抵 抗を繰り返す。それが揺れの正体だ。残念な事に放った4発目は5 点に着弾した。5発目は4 発目の反省を促し、軽い気持ちで放つと難なく10点に着弾。自分でも驚いた。 第二ブルズ は記憶に乏しい。おそらく第一ブルズの方に集中力を使い果たしてしまったのだろう。10点 に3発、5点に2発という結果に終った。第一ブルズ/45-1x、第二ブルズ/40-2x。 プレート競技では手痛い洗礼を受けた。競技開始のコールからコッキングを行い、気分上々 コレからだ と言う時に放った初弾は、プレートターゲットに届かない2つの白い尾がスコー プ越しにハッキリと見え た。何故W装弾されたのか? 思い当たる節は有るがここでは記さ ず封印しておこう。しかし、この初弾 が第一プレートにもたらす結果は散々なものだった。 ヒット出来たのは白ターゲット3枚のみ。ジャマー は大を倒して終了。第二プレートの開始 まで呆然と立ち尽くす事しか出来なかった。第二プレートはク ールに振る舞う。このステー ジを満射する事だけを念頭に置いた。第一プレートとは見違えるように標 的に奇麗に着弾 する。ところが調子を上げている最中に「魔」はポッカリと口を開ける。4発目は標的を 擦 りもせず鈍い音を立てる。目を大きく見開いてスコープ越しの光景に驚くしか無い。しかし、 その先 は緊張感でなす術はなく「ど真ん中」をひたすら狙うしかない。ジャマーに差し掛 かり大きく呼吸をし て仕切り直し、大、中ジャマーをクリアー。「この小ジャマーはクリ

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アーしたい」。思えば思うほど、 狙えば狙うほど膝下はガクガクと揺れる。「武者震いだ よ」言い聞かせれば聞かせるほど大きくなって ゆく揺れ。呼吸する事も忘れ酸欠で視界が ぼんやりしてきた。我慢出来ずタイミングで放ったトリガー は揺れに任せて止まったスコー プの「ど真ん中」、だが、その背景は小ジャマーの枠だった。第一プレ ート/9点、第二プ レート/21点。トラブルに泣いた悔しさが残るプレートだった。 プレート競技から1時間半の間を置き、最終競技/ムーバーが始まった。プレート競技のよう な悪夢再発 を恐れ、丁寧なコッキングを心掛ける。既にプレートの結果から上位入賞は不 可能な事が判っているの でプレッシャーは掛かっていない。唯一、心配事が有るとすれば、 銃トラブルの再発だ。進行具合がリ ズム的に早いムーバー競技は途中から戦術の切り返し が難しい。一度、トラブルが発生すればどうする 事も出来ないのだ。ところが終ってみれ ば第一ムーバー/1ミス、第二ムーバー/2ミス、9ヒット+8ヒッ トの34点。競技途中の膝揺 れもなく競技は終了した。 もうなにも言うまい。銃に発生したトラブルやマッチプレッシャーから来る膝下の揺れは今 年も克服出 来ていない。もっと練習を積み重ね、当てる技術と当たる銃への改良を行わなくてはこの先 は臨めない

のだろう。 ライフル競技/リザルト発表後に行われた今年のグランドチャンピオン決定戦は今までにな く壮絶な戦い が繰り広げられ、その一戦一戦に魅了された。「俺は勝ちたいんだ!」グラン ドチャンピオン戦に臨んだ A選手の叫びが心揺さぶられた今年のライフル本大会だった。 = 終=
2014/APS本大会ハンドガンクラス「我が闘争」 FB-03/ノグチ マサル 明けて日曜日、ハンドガンクラスの本大会が同会場で行われた。今年もハンドガンはフリー クラス出 場、当日の相棒はグラマス。競技開始は14:40だ。オープンクラスが既に始ってい た時間帯での会場入 り。一年ぶりに見る顔ぶれと挨拶を交わし競技を観戦した。皆一様に 凄まじい集中力を発している場の 緊張感がビンビンと伝わってくる。 今年はブルズアイ競技からのスタート。同じ射順グループの面々が初めて射順の待機席で顔 を揃える。 その選手達のレベルの高さに自分が加われると言う驚きと協会側の射順配分に 感謝、自分の中では「俺 だけのドリームチーム」という印象になった。競技開始後、「緊 張感で震えるな! 今こうして、このグル ープで撃てる事に感謝しろ。これが俺のドリームチー ムだ! 」と幾度となく呟きながら撃った。小刻みに 揺れ動く赤いダッド。トリガーに指が掛かり、脳裏ではそのトリガープルを奇麗にイメージ している。 赤いダットとターゲットに張った黒いシールが重なり有ったところでトリガー を丁寧に絞る。いつもの ようにフルに時間を使って撃っていたのは当方ともう一人くらい だろう。第一は良い手応えだ。続く第 二ブルズは少し違う。揺れが大きく、止まっている 時間も少ない。制限時間を十分使い切り、撃ち終え るがちょっと雑なトリガー操作も有っ た。採点ジャッジに名前を呼ばれ、ブルズアイの採点が始まる。 何と第一ブルズは50-2x、 第二ブルズは8点、5点はあるものの他は10点に治まり43-2x。もちろん震え る手で採点に サインしたのは言うまでもない。 近年行っているプレート競技では試行錯誤の上、俺流のプレート待機状態を練り上げた。 ジャッジの号 令に対応して意識的な呼吸もタイミング的にバッチリ合っている。後は振り

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上げた腕の赤いダットを見 失う事無く、トリガー操作をイメージ通りに行えればターゲッ トをヒット出来るはずだ。「集中、集 中!!」ここでも呟く事で緊張感を緩和していた。それ でも今いるこの場は緊張最前線。少しでもタイミン グと集中力を切らせたらヒットなど出 来ない。当たりの浅いターゲットもあるが運良く倒れた。「いや ー、アブねー、アブねー」 とその時の気持ちを言葉に表すのも緊張感を解す良い方法だろう。しかし、 ターゲットを ひとつ外すごとに集中力が削がれていく。それでも次の標的に向かって同じ事を15回繰り 返して行く。端から見ていれば単なる標的倒しの競技かもしれないが、緊張感が強いられる 場ではとて つもなく恐ろしく残酷な競技なのだ。10枚を終えたところで給弾宣言をジャッ ジに伝え、給弾を行っ た。手の震えはない。残り5枚は最も腕を振り上げる上段だ。一旦、 銃から手を放しているので上段を撃 つ初弾は最も神経を使う。十分時間を使い、グリップ の握りを確かめてコッキングしてからジャッジに 給弾OKの合図を送る。残り5枚,,, 数分後、競技終了のジャッジ宣言で我に返る。下段/大判を1ミス、中段を2ミス、上段は1 ミスに押さえ た。銃を握っていた右手の甲には押し付けていたグリップの痕が着いている。 緊張感を容易く解きほぐ す術を持ち合わせていないので少し興奮状態にある。ヒット数が 記入された採点表にサインする右手は いつも震えてしまうのだ。 さあ、最終競技はシルエットだ。まだ先ほど終えたプレート競技の興奮が解けていない。前 グループの 競技が終えていないので待機席で一息つく。グラマスに給弾をして目を閉じて 息を整える。前グループ のメインジャッジが「競技終了」のコールを終えると再びバクバ クと心音が上がる。この緊張感を伴っ て競技する事を以前は辛い事だと考えていた。いつ も通り撃てない辛さは想像を絶するものだ。気持ち はクールに振る舞っているものの体は マリオネットのように別の何かに操られるように自由が利かなく なる。コントロールする 努力を試みれば深みにハマったかのように手足に震えが伴い、ますますコント ロールが利 かなくなっていく。そんな本大会を幾度も繰り返すうちに真逆の発想が生まれた。「緊張感 を伴って駄目になって行くのなら、緊張感を伴ったまま、楽しみ苦しみ競技を行っていこう、 その為に 強くなろう」という発想だ。 「この競技で俺だけのドリームチームが終る、悔い無きよう撃ち終えたい。」そんな想いを 抱きシルエ ット競技/スタンディングはスタートした。 初弾は8mでヒット、9mも難なくヒッ トした。3発目の照準 は10m。今から思えば緊張感に隙が生まれたと思う。安易なトリガー 操作でヒットする事はなくBB弾が 後ろの布に突き刺さる鈍い音を立てる。深呼吸ひとつ。 肩の力を抜き、再び10mに照準。それまでの気 持ちとは全く異なる「当ててやる!」という 少し怒りに満ちた雑な気持ちが緊張感を倍増させてしまっ た。膝から下に抑えが利かない 震えがくる。両腕がプルプルと震え出す。射撃姿勢を一旦解き仕切り直 しをすれば良いは ずが、負の緊張感からそれも出来ない。こんな事ではターゲットに当たる訳が無い。 トリ ガーミスも伴い、照準位置からはかなり下のポールに当たる。最終弾も止めが利かない狂っ た歯車 のようにコントロールを失いガチガチになりヒットならず。スタンディグでは悔しさ が残る結果になっ

た。 プローンでは「満射を狙おう」という切り返しの気持ちが強くなっていくのが判る。床に伏 して胸を付 けることで緊張感は薄らいでゆく。サイティングチェックも良し。スタートのコー ルが入った。「当て てやる、絶対当ててやる。」スタンディング時とは全く異なる安定感 の基、初弾は8mに放つ。ヒット だ。9mにも同じ気持ちでイメージ通りのトリガーが絞れ

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た。10mは赤いダッドに集中した。ぼんやり見 える10m先のターゲット。心音が高鳴って 行く。時間がスローモーションのようにゆっくり流れていく 感覚に陥る。視覚は鋭敏になっ て行く反面、聴覚は必要とする情報以外を遮断する。「当てる!」十分に 照準した静止姿勢 からトリガー操作を行い、ダットの中に舞う10m先のターゲットが見えた。「7m」は 気を 付けるのだよ。何故か高鳴って行く心音。床に伏しているのに揺れが伴う。小さく一呼吸し てトリ ガー操作を終えたターゲットは大げさなほど宙を舞った。6mも気を抜く事無く同じ 動作を繰り返す。 「これで終わりだ。」この6mも大げさなくらい大きなアクションで宙を 舞った。終った、全て終った。 今期の本大会という楽しい時間が終ってしまった。競技終 了のジャッジコールで全ての緊張感が一斉に 解かれて行くのが判った。 自己の集中力をコントロールして満足できる結果をターゲットに残すという精神的な一面と、 その集中 力を競技中変わらず持続させる肉体的な一面を合わせもつ、武道にもつながる高 度なスポーツ、APS。 この素晴らしい競技はいつしか私の人生で欠かす事の出来ないもの になった。コレからもあの緊張感と対峙する事を楽しみにAPSを続け、より強くなっていき たい。

= 終=

24期APSカップ参戦記 ハンドガンクラス OA-18 玉井英晴 (HN : tmi / twitter : @ht33rpm)

まず始めに、このような素晴らしい競技会を開催して下さる日本エアースポーツガン協会 様、メーカーであるマルゼン様、KSC様、いつもお世話になっています赤羽フロンティア様、 蔵前工房舎様、BLAM様、富士見スポーツシューターズ様、関西APS射撃友の会様、全ての APSシューターの皆様に感謝申し上げます。

さて、私がAPSを始めてから、3度目の本大会を迎えます。今期は、悲しいかな個人的に は取り立ててトピックスも無いので、早速、本大会を振り返って行きたいと思います。 本大会前日、富士見スポーツシューターズの練習会に参加しました。昨年は赤羽フロンティ アで開催されている通称、裏APSカップに参加していたのですが、今期は直前のガントラブ ルで全バラメンテを行っていたので、じっくり試射したいという思いがありました。第1種 目であるシルエットをひたすら撃って、最後は4連続満射して外す気がしないって位、確か な手ごたえが得られました。

本大会当日、今年は会場が浅草から錦糸町に変わりました。個人的にはアクセスしやすく て良かったと思います。8時には会場に着いてました。開場まで見知った選手に挨拶しつつ、 前日のライフル参加組から会場の様子などを聞きます。8時40分に開場、ライフル組おすす めエリアに陣取ります。受付、銃検、試射と、皆さんマナーも良くスムーズに進み、9時前 にはそこまで終わりました。自分は今年もA組1番手で最初の競技者です。試射の後から急 にナーバスになり始めます。周囲の音や声が、自分には刺激が強すぎたので、耳栓をしてす

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ごします。極力、人とも話さないようにしていました。ピリピリしてて、周囲で不快な思い をされた方がいたら申し訳ありません。あいつ悪あがきしてると笑って流して頂けたら幸い です。そのまま、第1種目であるシルエットのレンジを見に行きます。「スゴイ・・・」、 レンジはとても明るく、スタンディング(立射)もプローン(伏射)もターゲットがはっきり、くっ きり見えました。聞けば、前日のライフル競技の後、協会スタッフさん方が時間を掛けかな り照明にこだわって設置したとか、とにかくこれまでで最高の環境だったと思います。その 後、開会式が始まります。今年は最初からそうするつもりでしたが、開会式には出ずに自分 のためだけに時間を使わせて貰いました。よく一流のアスリートにはスイッチみたいなもの があって、スイッチを切り替えると一瞬で戦闘モードになる、などと言われますが、自分に はそんな便利なものは付いていないので、時間を掛けて気持ちを作っていくしかありません。 最初の競技者である自分は、開会式に出てしまうと競技開始までの時間が少なすぎると判断 しての行動です。この判断は正しかったと今でも思っています。

開会式も終わったようなので、シルエットの待機席に移動します。このあたりがイライラ のピークでした。待機席で遠くからデジカメだかスマホだかを構えている、しおじゃけさん を発見。見つかった、という顔を見て少し和みます。 定刻となり競技開始。サブジャッジの方にパーソナルデータシートを渡し、レンジに入り ます。サイトチェックしながら、明らかに緊張はしているけど、震えてはいないことを確認、 競技開始です。 いつもどおり8mから狙っていき、HIT。続いて9mを狙います。このとき少し足にきかけ ましたが何とか押さえ込め、HIT。続いて10mもHIT、ホッとします。次は魔の7m、慎重 に狙ってHIT。最後の6mもHITして、シルエット・スタンディングはクリーンでスタート、 最高の立ち上がりです。続いてプローン。もともとプローンは苦手でしたが、前日練習で撃 ち方が分かり、以前ほどの苦手意識はなくなっていました。こちらも8mからスタートし、8、 9、10mと連続HIT。ターゲットがよく見えたので、サイティングはし易かったです。次に 魔の7m、以前の公式練習会でここで外して満射を逃したことがあったので特に慎重にサイ ティング、トリガー操作を行い、HIT。最後は6mです。ここで外したらカッコワリーななど と思ったらとたんに緊張が増しました。一番緊張しつつも何とかHIT。プローンもクリーン。 耳栓をしていたし、緊張もしていたので気付けませんでしたが、拍手も貰えていたみたいで すね、ありがとうございます。周りを見て隣は撃ち終わっていたので、銃口カバーをして起 き上がります。全体が終わって、結果確認。サブジャッジの方から、「確認するまでもない ですね、満射です。」との言葉を貰って、笑顔でシートにサインします。

●シルエット スタンディング:20点、プローン:20点 トータル:40点(満射)

競技後は、後ろで見守ってくれていた練習仲間達とハイタッチ、マック堺さんと握手して 最高の瞬間でした。来期もこんな瞬間を迎えたいと思います。 これで参戦記を終わりたいと思います。来期も宜しくお願いします。

・・・・・・・・・・ダメですか?

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ここで終われれば最高なのですが、続きです。 今回は、具体的な目標を立てて臨んでいました。内訳は以下のとおりです。

目標:ブルズアイ96点、プレート44点、シルエット35点、トータル175点
これまでは、バッジ更新に必要な180点が目標と言ってきましたが、客観的に見て今の実 力で180点は具体的にイメージすることが出来ませんでした。普段どおり撃てて実力でギリ ギリ出せるであろう点数が175点です。それでもプレートは若干盛っていますが・・・。 バッジ更新には、5点足りません。聞かれても本大会でバッジ更新は出来なくて良いと答 えてきました。余計なプレッシャーを掛けず、普段どおり撃とうと本大会に臨みました。で・ す・が、足りない5点が第1種目でうまってしまいました。・・・意識するなって方が無理 ダロ?
第2種目はブルズアイです。過去2回の本大会では崩れたことが無かったので、無難にこな せると思っていました。が、1種目目が良過ぎた為に、めちゃくちゃ緊張しました。 1的目、据銃してほんのわずかな違和感を感じていましたが、緊張のせいだろうと思い競 技を続けました。そして、何発目か忘れましたが、1発明らかに大きく飛ばしました。やっ ちまった、と的を凝視すると、5点圏にかろうじて掛かったようです。感触では0点でもお かしくないという位だったので、ホッとするものの悔しさは消せません。 2的目、これを満射すれば、95点で目標には届かないものの悪い点数ではありません。し かし1発8点を撃ってしまいます。

●ブルズアイ 1的目:45点、2的目:48点、トータル:93点
90点以上は出せているので、特別悪い点数ではありません。しかしながら、そのときの 自分には凄く不満の残る点数でした。96点は出せると競技に臨んでいたこと、5点を撃って しまったこと。ある程度の結果を出そうと思えば、95点以上は欲しいところです。特に次 に控えているのはプレートです。自分の場合、プレート以外でどれだけ点数を稼げるかがあ る意味勝負です。これは結構堪えました。
最終種目はプレートです。これまでの2種目の合計は133点、目標175点に向けて倒すべき 枚数は11枚で当初の予定通りです。しかしながら、バッジを意識してしまった自分にはブル ズアイの93点が重くのしかかります。うまく切り替えが出来ず、マージンは無くなった、プ レートで取り返そう、後1枚位なら何とかなる、とか考えていました。苦手なのに・・・。 競技が始まります。下段1枚目、HIT。緊張はしているけどサイトは良く見えています。4 枚目で外しますが、5枚目を倒し何とか踏みとどまります。下段4枚で終了、中段、上段で1 枚ずつ外しても大丈夫、と何とか落ち着こうとします。 中段1枚目、パンッ、という音とともに枠にすら行かず前面のシートに当たったことが分 かります。明らかに早撃ちをしました。ここで我に返り、11枚でいいんだ、12枚はいらな いと思うも、崩れたリズムは立て直せず、早撃ちして外すことを繰り返します。何か、競技 後の目が赤かったらしいですが、うさぎなのでそういうものです。

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●プレート 7枚、28点

今回も宿敵プレート攻略はなりませんでした。しかしながら、これまでと大きく違うのは サイトをキチンと見ていたという実感は残っていたことでしょうか。後日思う所があり、銃 すら持たずにプレート競技をやってみました。銃を持たない状態で本気でシミュレーション してみたのです。課題はトリガーワークでその何がどう悪かったかということが良く分かり ました。これまでいろんな人に指摘されてきた早撃ちという悪癖とも関係がありそうです。 今はその矯正に取り組んでいます。

●最終結果 ブルズアイ:93点、プレート:28点、シルエット:40点

トータル:161点 オープンクラス19位

目標には届かず、またしても、初出場の点数、順位にも届きませんでしたが、不思議と満 足感はありました。1種目でも満射できたこと、地に足がついて戦えたという実感があるか らでしょう。勢いで何となく行けた1年目、自分でかけたプレッシャーに押し潰され、成す 統べなく終わった2年目、3年目にしてようやく戦うことができたと感じています。

そういえば、競技後の喫煙コーナーと大会後の撃ち上げで二人のシューターの方と初めて お話させて貰いました。お一人は自分の隣で撃たれていた方で、もう一人はフリークラスの 方です。偶然にもお二人とも自分と同じ神奈川の方でした。これまで神奈川のシューターは、 優勝したキモシュンさんとマック堺さんをはじめ数人しか知らなかったので、赤羽や富士見 の練習会にもぜひ来て欲しいと思いました。神奈川からだと結構時間掛かりますが。ついで といっては何ですが、お二人ともKSC社のGPを使ってらっしゃいました。何かあるんでしょ うか・・・。

これを書いている今日の時点で、というか参戦記締切の前日なのですが、25期開幕戦の 大阪公式は終わっていて、自分も神奈川から遠征してきました。バッジ更新は出来ませんで したが、まずまずのスタートが切れたと思っています。取り組んでいることの方向性は良さ そうです。25期が俄然楽しみになってきました。25期も公式戦はもとより、各地の練習会 にお邪魔させて頂くかと思います。またレンジでお会いしましょう。 最後に、この参戦記集を見て少しでもAPSに興味を持ち、やってみようと思ってくれる方 がいることを願いつつ、私の参戦記を終わりたいと思います。ありがとうございました。今 度は本当に終わりです。

“ネージチ”から見た2年目のAPS本大会 シノバ ユウスケ(ザイチェフ)

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今年の本大会は去年と同じく、寝不足な眼で会場に向かい、体ないしは腕をユラユラさせな がら銃を構え、ムーバーが通り過ぎた後にトリガーを引き、プレートを震えながら外しまくっ ているところを某PRESS様にバッチリ撮られていました。(私もチョイ役で出ている本大会 DVD、フロンティアさんで絶賛発売中です!!!)

ただ去年と違っていたのはライフルのサイトをピープからスコープに変更したら視界(と今 までの低得点っぷりに暗く沈んだ心)が一気に明るくなって、73点もUPしたのが一点。 もう一点は他のシューティングマッチで経験してきたテクニックを応用する(姿勢、重心のバ ランス、グリップの握り方、左手の持ち方を変える)事で、立射や片手で撃ってもユラユラ しなくなる手掛かりが掴めてきたことです。 こうして応用・実践を繰り返しながらAPSで培われていくテクニックは、きっとまた他の シューティングマッチ等でも何かしらの形で活かされていくはず… こんなに素晴らしい上 達の循環は無いと思います。 あ、あと所有する2丁目のプリシーダーもシアーが掛からなくなって今年はGP100Sで出て たって話はまた今(中略)

去年初めて本大会に出た時に”お仲間さん”達に助けてもらったように、会場内では初めて参 加される知り合いの皆さんを出来る限りサポートするように努めました。ボクシングのセコ ンドのように逐一「次は~~(して下さい)」という簡単な一言アドバイスを発するような調 子で… 邪魔なだけだったかな。 あと毎月懲りずに続けていたツイポタ、その様子を見ていた方がAPSを始めて本大会にも出 て下さっていたようで… 大変嬉しく思っております。いつも無茶なハンドガンでチャレン ジしていた甲斐がありました。数ヵ月中断していましたけど、これを機にまた今月末から再 開したいです。 エアコキでもガスブロでも良いから、まずはAPSのターゲットを撃ってみる。そうして実際 に撃ってみて、少しでもAPSの世界 ー無心になって、静かに、一つの的に当てるー に興味 を持って下さる方が増えたら… 本当に良いと、思います。

SEIJI 今年もAPSカップに参加することができました。

今年はライフルクラスにも初参加です。

今年もハンドガンはあまり練習してません。すみませんm(__)m JSCが1ヶ月早い開催というのもありましたが、今年はライフルに力を入れていて、ライフ ルばかり撃っていた感じです。
本大会前の練習では160~170点くらい出ていたので、結構やれるんじゃないか?といつも のごとく思ってましたよ。

撃つ前はいつも満点出すぞという気持ちでいます(笑

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始まる前はかなり落ち着いています。
プレートスタートで射座につきます。
サイトチェック、なにかいつもと見え方が違う。 [あぁ、昨日8倍に上げたんだ。]と思い出す。 前日8倍で撃ってみて、179点1xとなかなかいい感じで仕上がったのだった。 しかし当日は揺れが半端なく、倍率上げているせいか、普段の倍揺れている感じがする。 揺れを止めようと力んでしまい、それがトリガープルに影響して、[そこじゃない!!]って ところでシアが落ちる。 ムーバーなんて特に8倍はきつい!!構えた時に、どこ向いてるかわからない。 そこですばやく6倍に切り替えるとかいう判断もできない。 判 断というか、そういう考えすら浮かんでこなかった。

惨敗でした。
過去2回の公式の成績と大差なし。 か なりの凹みのまま、翌日のハンドガンに挑みます。

ハンドガン、開場入りするもたぶん暗い顔つきだったと思います。 落ち着いてはいますが、テンションが上がってこない。 しかし射座につくとまた揺れだす体 フワフワした感じで、踏ん張りが利かず地に足が着いてない感じです。 スピードの時も、本番ではいつもこんな感じ。 気負うものも守るものも何もないけど、前日の不甲斐なさから、[ハンドガンではいい成績 出したい]という思いが強くなってました。 練習してないのに何言ってんだって感じですよね。まったくです。 ブルズアイスタートだったんですが、撃っている時は全弾黒丸に吸い込まれているように見 えてたんですよね。

撃っている時は[おぉ?いいんじゃね??]なんて思ってました。 しかし結果はボロボロで、0点まで撃ってますよorz あの弾道でここまで外してるの??って感じです。 弾道を追ってる時点でダメなんでしょうね。
プレートは8枚で去年より3枚アップ シルエットは前日練習の成果がでて、スタンディングで8m9m、プローンで8m9m10m落と せました。

シルエットは去年より大幅アップです!!たいした成績じゃないけど。 でもシルエットはスタンディングでもプローンでも、いつも8mしか落とせない。ヘタした ら0・0もある。
そ んな感じなので、最後のシルエットに気持ちは救われました。

ハンドガン結果は去年よりも20点アップなので、気持ち少し楽にはなりました。 少しですが(笑

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本戦後の本戦(撃ち上げ)も楽しい会となりました。

最後に、練習場所を提供してくださっている、フロンティア山中社長様、いつもありがとう ございます。 ご好意に報いられる様、25期はチームメンバーの参加ももっともっと増やしていきたいです。

もっともっと撃ち込みたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。 m(__)m

2014年APSカップ参戦記 副題 去年の自分を超える為の挑戦!! OC-28 さとりん

今年は、APSカップ東京本大会に出場する事を目標にしていた為、今年の初めから計画を 練ってはいました。

銃の選定 先ず、使用銃の選定ですが、去年の暮れに限定発売されたLE2013で出る事を決めました。

去年使用したLE2012でも良かったのですが、LE2013のフロントサイト、バラン サー、トリガーは使えると読んだ為です。 但し、ノーマルでは使いずらかったので、LE2011のシアーを移植しベアリングストライ カー化しました。LE2012に入れてあるSUSストライカーを移植する計画も模索しまし たが、撃ち味が問題ないレベルだったので移植は見送りました。

銃の調整 去年は、本大会前に練習で使用していたショップが閉店してしまうと言う不運に見舞われま したが、閉店したショップがASTREAと言うにショップに変わり復活したのでその辺り は大丈夫!!LE2013のサイト調整中に、手で簡単にフロントサイトが動いてしまう事が判明 しアルミテープを貼って応急処置を施して一応完了させる。

前哨戦である錦糸町公式記録会とその後の調整!! アルミテープで応急処置をしたLE2013で出場しましたが、応急処置後でも手でフロント サイトが動いてしまうことが判明!!
何とか凌ぐ物の結果的には惨敗で終わってしまいます。 仕方が無いので、富士見の練習会で対策を模索しますが、解決方法が見付からず試合形式の 練習会で成績が良くなかったのを機に、フリーダムアート製のDXマウントベースに換装し Oリングでバレルのセンターを出してみました。

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それと同時に、コンプレストをバラしてピストンヘットの余分な油を拭き取ってみました。 ASTREAでの試射では良好な結果が得られ、取り敢えず当たる銃が完成!! ココまでで、本大会まで1か月を切ってました。 それと、富士見の練習会への参加が本大会前に出来ない事が判明し、本格的な練習が絶望的 になります。

しかも、本大会前日まで仕事(夜勤)が確定し結果さえも絶望的に… 練習は、3日前の昼過ぎに家の庭で15発撃っただけです。

当日会場に向かうまで… 本大会当日、午前2時30分に仕事が終わったものの、風呂入ったり色々やっていたら帰宅は 午前4時位。 準備しつつチョット休んで、午前5時位から6時30分位まで仮眠を取りました。 着替えて家を出たのが7時過ぎで、8時台の電車に乗り電車内で仮眠を取ろうと模索するが、 乗った電車のグリーン車乗車率が80%位で快適とは言えなかった。 車販でペットのお茶を購入し仮眠したものの、乗った電車が湘南新宿ラインでおちおち仮眠 は取れない!!

でもそれなりの仮眠は取れたので良かった。
若干ヘロヘロになりながら会場入り...

電車に乗って会場に向かうだけでも体力を消費し、少しヘロヘロになりながら会場入り!! 富士見練習会の人たちに挨拶をし、しかも待機スペースまで譲って貰いました。 正直、場所取れなくて壁際も覚悟でいたので正直有り難かったです。 受付、銃検を問題なく済まします。 今回の本大会は、初速、刻印、セーフティーをよく見てたのが印象的でした。 待機スペースに戻ったもののチョット疲れが見えるので、摘んで貰う為に持って来たラスク で栄養補給!! 食いかけは持ち帰れないので、ラスク持って会場を回り挨拶を交わした人にラスクをおすそ 分けしました。

いざ本大会!!
待機席から4番レンジに入るが緊張さほどありませんでした。 後、ジャッチに対しても礼の言葉を忘れない…
多分、仕事で鍛えちゃったんでしょうね… 正直、APSって礼で始まり礼で終わる競技だと思うので、その部分が出来た事は非常に良 かったと思います。

プレート競技 レンジに入ってから的をしっかり確認して、落ち着いて撃つ事を心がけました。 左から撃ち、下段を終わった時点はまあまあ良かったのですが、中段から的を急いで確認し たせいか当たらなくなりました。

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確認会話をOKですからオーライですに変えて気持ちの切り替えをしましたが上手く行きま せんでした。 上段を撃ってる時には、気力と集中力だけで撃ってて、丁寧にしっかり確認する事はすっか り忘れてました。 的をしっかり見て丁寧に撃ったのは下段のみで、中段上段はダメダメな結果に… 結果はこんな感じです。

○○××○ ○××○× ○○×○○

計40点

シルエット競技

スタンディング シルエットは苦手競技で自信が無いのですが、しっかり狙って行こうと思いました。 6、7、8Mと当てて9、10Mは外し微妙な結果に…

プローン 最近の練習で、見下ろす感じで狙っている事が理解出来たので、本番でもそれを意識しつつ 丁寧に撃つ事を心がけました。 6、7、8、9Mを当てて10Mを外したが、今までやってきた中では良い結果でした。 多分、10Mは意識し過ぎたんだと思う。
結果、9+14=23点
この時点で、バッチ更新は絶望的になりました。

ブルズアイ競技

競技前に、バッチ更新が絶望的になった事は判っていました。 絶望的な中でも、159点で終えて非常に惜しい思われる周りからの話題狙いで挑んで みました。
この考え方のお蔭で、気持ちの切り替えが出来ました。 実際、159点狙うからには丁寧にしっかり撃つ事を心がけて、いい加減に撃つ事を排除しま した。 第1ターゲット初弾で10点圏に当たってるのが見えたので、これは行けると思い丁寧 に落ち着いて狙ってみる。 1発外した感があったが、5発撃った時点では良い感じできている事を実感出来た。 第2ターゲットも第1ターゲット同様に丁寧に狙ったが、体力&気力の限界なのか丁寧に狙 う事が出来ず、狙うだけでも精一杯で調子を崩して終了!!

結果

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第1ターゲット 48-1X 第2ターゲット 44-2X 計92-3X

結果として ある意味過酷な条件での参加だったが、結果的には自分の最高点を更新したので良 かったと思う。 これが公式練習会ならバッチが貰えたのに…、そんな感じもあったが自分の実力はココまで と言う事で… 自分としては、本大会で道具に不安を感じず、悔いなく撃てた事は非常に良かったと思って います。
また来年に向けて頑張ろうと思いました。 最後に、富士見スポーツシューターズ、ASTREA、赤羽フロンティアに感謝しつつ終わ りたいと思います。

第24期 APSカップ参戦記 deli

まずは最初に今期も大変お世話になりましたフロンティア山中社長、ありがとうございまし た。 ご自身のHPやAPS非公式サイト、APSラジオ表裏w、Youtube等々、多岐にわたる広報、 啓蒙活動をしてくださった堺さん、RISKYさんありがとうございました。 そしてAPSシューターの皆様、JASGや各記録会、練習会の運営に携わった皆様ありがとう ございました。

私が参加したのは4か月ほどに過ぎませんがとても充実した4か月でした。

今期も昨年と同じくフロンティア公式からのスタート。 と、言っても直前に1日練習しただけで、昨年の本大会から2日ほどしかAPSに触れておらず、 しかもAPS-1GMからAPS-3に持ち替えての参加だったので完全なるお気楽モードでのスター トとなりました。 そんな状態でもとにかく参加しなくては!と思った理由の一つがこの時の会場が埼玉県富士 見市にある鶴瀬西交流センターであったことに他なりません。 市の施設をエアガンを撃つために借りる。 この偉業を成し遂げたのが、シューター自身が運営している「富士見スポーツシューターズ」 という団体なのです。 市の施設で定期的に練習会を開くというだけでも素晴らしい事ですが、そこで「公式」と名 の付く練習会=記録会を開くとあっては微力というか無力ながらも賑やかし要員としてでも 参加しなくてはと思ったわけです。

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そんなNOプレッシャーな状態で臨んだ今期初公式は望外に良すぎる結果に終わってしまい、 その後苦労するはめに・・・。

2014,05,04 フロンティア公式練習会(プレートスタート)

7位 APS-3 オープン B96-4x P44 S38 Total 178-4x

次に参加したのが6月に錦糸町で行われた公式記録会。 APSでもスピードシューティングでもマッチの最初のステージは極度に緊張してスコアを大 幅に落とす自分にとって最も嫌いなブルズアイスタートという最悪な展開・・・。 苦手意識はあったのでフロンティア公式以来とにかくブルズを撃ち込んできたものの・・・ トリガーを引いた瞬間に自分でもビックリするほど真横に飛んで行くBB弾・・・。 怖いですねぇ~、マッチプレッシャー・・・苦笑

(“・・・”が多いなw)

2014,06,28 APS公式記録会(ブルズスタート)
13位 APS-3 オープン B86-3x P52 S30 Total 168-3x

遂にやってきました本大会。 ブルズアイスタート・・・。既に「終わってる感」が漂っています。 そうは言ってもここまでで更にブルズは撃ち込んできましたから「大丈夫」と自分に言い聞 かせるほかありません。 第一ターゲット緊張の初弾。震えてはいますがそんなには酷くない。 なんとか黒丸の中にサイトがいる間にトリガーを引く。
引いたはず。
あれ?その瞬間なぜか横を向いているAPS-3・・・。 そして黒丸どころか5点圏の円よりもはみ出たところで大いに自己主張する弾痕・・・。

終わった。まだ終わってないけど終わった。
そこからは手の震えも増幅、トリガーもまともに引けない状態で若干パニックのまま5点10 点10点8点の33点。
そこでやっと冷静に考える。 サイティングした瞬間はまだ震えが来ない=狙い込まず早撃ちに変更 トリガーで真横に飛ばしてしまう=この状態で綺麗にトリガーを引くのは無理と判断して、 グリップをガッチリ握り込んで力ずくで抑え込むことを選択 もう最早APSの撃ち方ではありませんから恥ずかしいかぎりですが他には何も思い浮かびま せんでした。 幸い練習の段階で早撃ちも握り込んで撃つこともそれなりに試していたので初めてではあり ませんでした。

そして迎えた第二ターゲット。

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なんとか全て10点に引っ掛けて50点。トータル83点-4x

次はプレート。
ここでも緊張を引きずっていました。 サイティングまでは問題なく思えるものの、とにかくトリガーで飛ばして敢え無くプレート 右脇の隙間をすり抜けていくBB弾。 結局最終的にはグリップを若干左向きに握る暴挙にでて、そこまでしても8枚 32点で終了。
最後のシルエット。 ここまでくるとさすがにもう緊張は無く、落ち着いて競技に臨めたかと。 この日のシルエットレンジは素晴らしく、本当に良く見えていました。 設営の段階でライティングに苦心されたそうで、それが実った結果だと思います。 まずはスタンディング。 8mから撃ち始め、9mで一発外すもその後は順調に落として18点。 プローンも8mから撃ち始め、こちらは順調にクリーン。トータル38点

2014,08,24 第24回APSカップ東京本大会(ブルズスタート)
32位 APS-3 オープン B83-4x P32 S38 Total153-4x
結果としては自己ワーストで所謂「残念」な結果と言えますが、ヤラレっぱなしではなくな んとかやり返してやった部分もあったので、自分としてはそんなにショックは無かったりし ます。いやホントに(笑 それになんといっても5月からの練習が本当に充実していたのでそちらのほうが嬉しかった り。 競技者としては「結果」が全てなんでしょうが、ファンシューターとしてはそれが全てでは ないと思っています。 もちろん練習や試合に際して真剣に取り組むのは当然(ココ重要)ですが、そこに結果が伴 なわなくても「楽しい」「楽しかった」という姿勢というかメンタルでこれからも楽しんで いきたいと思っています。 (そういうセリフは結果を出してから言えって?ごもっともです(笑

第24期お疲れ様でした。 そして第25期、私はまたスロースタートかと思いますがどこかの会場でご一緒した際にはよ ろしくお願い致します。
2014,09,30 夏休みの宿題は最終日にやるタイプ タマキ ケンタロウ (deli)

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ハンドガン オープンクラス OD-04 奥 智昭

2014年APSカップ。人生で二回目の参加である。

初参加である昨年は想像以上の震えにより特にプレートで大きくミスったものの 175点で9位と当時エキスパート(バッヂ保持者)だった僕からするとマズマズであった。 今年は欠かさず公式に出場しているのが功を奏したのか試合に多少慣れてきたため、 去年より良い結果を出せるであろうと考えていた。しかし本大会は特別な試合である。 今年の目標は高すぎるところには置かず、表彰式で前に出る事、とした。 つまり今年はの目標は入賞である。実は目標自体は去年と同じだったりする。

今年の本大会は本戦の他に重要な戦いがあった。グラチャン戦である。 三月の京都公式でまぐれで好成績を出してしまい、グラチャン戦の出場権を 獲得してしまった。当初は、あぁエライ事になってしまった。あの大勢の ギャラリーがいる中で撃って大変な事にならないかと心配であったからだ。 大変な事とはつまり外しまくる事である。練習ならともかく試合になると ちょっと油断すると倒れるプレートの枚数が一桁になっても不思議ではない ような僕が極度の緊張が予想されるグラチャン戦に出てしまったら・・・。 上手く逃げ出す方法は無いだろうか。いっその事棄権してしまったらどうだろう。 考えれば考えるほど憂鬱な日々を過ごした。

とはいえ不思議なもので、憂鬱な時間が経つにつれどうせなら出場する だけで満足したら良いのではないか、と考えが変わり。さらにせっかく出場 するなら思い切り楽しまないともったいないのではないか、と考える ようになった。僕はAPS人生で何度もグラチャン戦に出場できる技術も 運も持ち合わせていない。いつの間にかせっかくのチャンスを大いに楽しもう、 と考える事ができるようになっていた。

どうしてこうも考えが変わるのか自分でも不思議であった。元来楽観主義で 過去にとらわれ過ぎる事の少ない性格がそうしたのかもしれない。過去にAPSの 試合で満足に撃てた事なんてほとんどないのに諦めず、というか懲りずに続けて いる自分がいる。毎回公式に臨む時に、「成績が良かったら喜ぼう。もしダメ でもまた練習しよう」と考えて臨んでいる。グラチャン戦という大きな戦い も言うなればそれは一つの試合に過ぎない、と時間を掛けて頭が咀嚼できた のかもしれない。それはもしかしたら今回がダメでもまた次回頑張れば良い、 と厚かましくも淡い期待を抱いている、という事になるのかもしれない。 そうであるとすれば僕もなかなか厚かましいものである。

そんな訳で大会当日には意外とお気楽に楽しむ気満々で会場入りした。 なんとなく吹っ切れている感じで、その様子に自分でも驚いた。 僕は今回射順が後ろの方だったのでそれまでの間に仲間を応援した。

ところが、このあたりから記憶が薄れていってしまっている。結論からいうと 本線での僕の成績はイマイチで、初心者だった去年よりも悪い点数と順位だった。 イヤな思い出を頭が忘れようとしているんだと思うがついでにその他の記憶も 一緒に忘れさせてしまっているのだろう。厚かましい割に不器用な頭である。 ただ一つすごく覚えているのはtmiさんが最初の競技であるシルエットを 満射した事だ。スタンディングを満射してプローンを8メートル,9メートルを落とし、さら に10メートルを一発で落とした時に自分の耳に鼓動が聞こえるほど興奮した。 満射じゃねぇ?なんだか大声を出したい気分を抑え落ち着け、落ち着け。自分にも そしてお節介にも心の中でtmiさんにも言い聞かせる。その後は7メートル、6メートルを 落として満射である。後ろを振り返ったtmiさんに両手をサムアップして見せた。 緊張で顔はこわばっていたが嬉しそうだった。僕はすごく嬉しかった。

あとはほとんど覚えていない。自分の競技もかなりあやふやである。 でも参戦記である以上断片的に覚えている事を書きだす作業を始めてみる。
今年はブルズスタートである。最近の公式でたまに感じる「試合になるとトリガーがやけに 重い」現象は出なかった。でも狙ってやろうと思っていつもより 長めに狙っていると震えてくる、という練習でもよくあるダメなパターンに なってしまい、結果3発位8点に外した。ちょっと外しはしたが残り二種目頑張ればまだ入 賞はできるかな、という感じ。実に厚かましい。

次はプレート。下段の4枚目だったと思う。間違えて一つ先の的を撃ってしまった。 今年の本大会はここで心が折れた。とにかく焦ってしまう自分を落ちつけようと 必死だった。特に同じ射列にいる方々に迷惑をかけてしまう事がイヤだった。 結果は三枚外し。で、ペナルティーにより7点マイナスで40点。もう入賞は 無理だなぁと諦めた。とはいえ175点位撃っとけばまぁカッコは付くかな、と シルエットを頑張る事を心に決める。実に厚かましい。

で、シルエットを撃ってみるも全然当たらない。そして終わってみれば160点。 少し控え目に掲げていたつもりの目標にも大きく届かない。また今年も本大会にやられてし まった。 結果については実に残念ではあったが「一年頑張ってきたんだ。その事で後悔せずにすんで 良かった」
と思った。最後の最後まで厚かましい。我ながら呆れる。
その後は昼食を食べて、フリークラスが終わるのを待ち、いよいよグラチャン戦である。 本戦での成績がイマイチではあるし、後で述べるが勝つのは難しそうではある。 でもカッコが付くように外し過ぎない事を目標とする。僕の厚かましさにもさすがに限度が あるようだ。 勝つのは難しそうな訳は今期の公式フリークラスのトップがタクさんだからである。

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タクさんはAPSのみならずスピードシューティングも上手く、きっとこういう人が天才と いうものなんだろうなぁと僕は思っている。タクさんはAPS競技ではシルエットとプレー トが得意であるが、特にプレートがべらぼうに上手い。APSの選手の中でも別格と言える ほど上手い。本戦が終わるまでは残り二名の選手が誰なのか当然解らない。だが誰が来ても 確立70パーセントでタクさんが勝つんだろうな、と思っていた。で、僕と後二人がそれぞ れ10パーセント。イメージとしては十回やらせてくれたら一回位僕も勝てるかな、みたい な 。とにかく勝てる可能性は低い。

で 、いよいよ競技が始まる。後ろを見るとすごいギャラリーだ。知ってる顔がたくさんある。

僕を知ってる人はみんな僕を応援してくれているだろう。やっぱりちょっと厚かましい。 僕を知ってる人は全ての人がタクさんも知っているのでみんな両方応援してくれているだろ う。 去年はあの中でリスキーさんと鈴木さんを応援していたなぁ、と思いだした。去年思ってい た事は あそこに自分が立つ事は一生無さそうだって事。あの時はここに立てるとは夢にも思ってい なかった。 ところが今自分がそこに立ってる訳だが覚悟が決まったのか今そこに立ってるという事にそ れほど大きな興奮はない。まぐれとは言えここに立たせてもらったんだ。とにかく頑張る。 やっぱり勝てる気はしないけどとにかく頑張る。そう何度も考えた。 もう一度ギャラリーを見渡す。一番後ろの離れたところに立っているリスキーさんを見る。 目は合ったがリスキーさんの表情にまったく変化は見られない。無駄なプレッシャーをかけ ないようにポーカーフェースにしてくれてるんだと思った。なんだか早く 試 合を終わらせて打ち上げで飲みたいと思った。とにかく頑張るんだ。呪文のように誓う。

協会の鈴木さんに各選手が紹介される。僕の名前と公式での点数が会場に響く。 194のナインX。会場がどよめく。やべーオレの事知らない人にあのオクって選手は超う まいやつ、とか思われちゃったらイヤだなぁ、すみませんマグレなんです、と心の中で叫ん だ 。

そして競技が開始した。とにかく他の事を考えないで今撃つ的に当てる事だけを集中して考 えるようにする。下段は満射。意外と下段を外す事が多いので一安心。 今日はそこそこ行けるかな、と考えて中段。確か三枚目で外す。「あぁ・・・」 後ろのギャラリーからため息が聞こえる。僕は「マジか。他の人今までクリーン かよ」とちょっと焦る。まぁ残りの三人も上手い人だし、というか三人とも すでにグラチャン取った事ある人だし、やっぱりオレじゃ力不足かなぁ、と思いつつもとに かく集中しよう集中しようとして中段終了。ここで協会の鈴木さんの解説アナウンスが入る。 途中までオク選手がノーミスでリードしてましたが一枚外し、タクさんと並んでる状況です、 的な事を聞く。ここで本来なら残り気合い入れてタクさんに勝ってやる、とか思うべきなん であろう。でも僕がここで考えた事は「あれ?とりあえずカッコ付いたかな。もういいかな」 である。実に情けない弱腰である。

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厚かましくない、とでも言おうか。で、上段を撃つ。一枚目をいきなり外す。 そりゃもういいかな、とか思ってちゃ当らんよね、と思い。再度集中集中、集中。 その後は全部倒せて結果二枚外し。上出来でしょ。本戦でやった先的撃ちをやらなかったの もちょっとホッとした。グラチャン戦の結果はタクさんが一枚外しで見事二回目のグラチャ ン獲得。 後で聞いた話「オクさんが上段で一枚外したからボク今日は勝ったなと思いました」らしい です。 いやー、射撃の腕も別格ですがメンタルの強さも別格ですね。お見事でした。僕なんて終わっ た時に本戦でやっちゃった先的撃ちをやらなかっただけでホッとしてプチ幸せを感じてしま うようなレベルですから。メンタルの弱さってなかなか鍛えられませんね。技術を上げて結 果を出して、の繰り返しでメンタルって強くなるんだと思う。いつかタクさんみたいに強く なれたら良いな。

とこんな感じで僕の2014APSカップは終わりました。APSカップが終わって約三週 間、JSCの練習のためいつも練習させて頂いているフロンティア本店二階特設レンジでA PSの練習ができない事を言い訳にして銃に触れずに過ごしました。 これが良い感じで自分を飢餓状態にする事ができ、今は以前と同じくモチベーションが高い 状態となっています。試合の結果が悪くてもAPSを続けるわけ、これはやっぱり根本的に APSの基本であるじっくり狙って撃つっていう行為自体が楽しいからなんだと思います。 来年のAPSカップも出場してまた楽しめたら良いな、と思います。 今期も試合で調子良い時もあるかもしれないがほとんどは不満足な事となるでしょう。 でも、また一年間APSを練習する、というか撃つ楽しみが続けば良いなと思う。

最後に。いつも練習させて頂いているフロンティアの社長である山中さん、APSを続けて 開催、販売して頂いている協会及びマルゼンさん。一緒に練習している仲間のみなさん。今 年も一年ありがとうございました。

匿名希望:CPS 96

56歳にもなって初めてエアガンに触れ、第24回APSカップ本大 会ライフルクラスに出場しました。 7月の公式練習会、8月の本大会ともズブの素人に親切に対応いただ き嬉しく思いました。特に本大会では銃の不調にも、適切な判断と 指示のお陰で、混乱することなく競技を終えることができました。 ジャッジの皆様と同じグループの選手に感謝いたします。

 そもそも私がエアガンに触れることになったのは、娘の受験する

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高校にライフル射撃部があり、運動にはまるで興味のなかった娘が 「部活は射撃部やるよ」と言ったのがきっかけでした。 2月末に無事志望校の合格が決まると、受験生の親としての呪縛か ら解放され、自分もスポーツ射撃というものを真似でもやってみよ うと思い立ちました。 早速買った某社エアガンライフルでは、APSカップには出場で きない事を知り、急ぎマルゼンのType96と交換。父親の見栄で、一 足早く試合に出てやろうと目論んだわけです。 初めてすぐに、玩具銃といえターゲットを外すのは98%自分の腕で あることを知らされ、銃の改造よりとにかく練習と言うことがわか りました。 特に7月の公式練習会後は、10mという距離や動く標的に対する照準 のむずかしさを体感し、練習場で2年連続グランドチャンピオン: 井沢さんのアドバイスをいただけたことも、貴重な経験でした。 本大会のトラブルは不本意ですが、試合と言うのはやはり魔物が住 んでいるのでしょう。経験相応の点数だったと言えます。

自分が射撃をしていると、ビームライフルを練習し試合に挑む娘 に愚かなアドバイスをすることも無く、共通の話題で盛り上がって います。 できればAPSカップにも、ビームライフル射撃と似た種目・・・10m 立射40発などが入って来ると射撃部の学生や、その予備軍の小中学 生も参加しやすくなると思います。 ビームライフルはあまりに高価で、学校や射撃場の貸出のみですか ら、APSカップで同等の種目が撃てるようになれば、きっと青少 年への普及や健全なイメージ作りにも役立つと思いました。 射撃は、年齢や男女・体力に関係なくできる素晴らしいスポーツ です。バカ父と娘、どちらが先に自慢できるレベルに行けるか楽し みは続きます。

APSカップについて マック堺こと堺達也

APSカップ本大会はす、参加人数も増えよかったなぁと思います。 すみだ産業会館は、交通のアクセスも良く飲食も楽ですしとてもいい会場だと思いました。 また、ターゲットも見やすく会場も広く感じ競技も快適でした。 今年は、ライフル部門もエントリーしたものの私用で出場を断念したのが残念です。 ハンドガンは、フリーサイト部門で出場しました。 私の成績は、毎度のごとくトホホな感じで終わりました。 まず、シルエットスタート。立射は1枚ヒットという。

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1枚でも当たってよかったかなという感じでした。 緊張というか、リラックスしているものの撃ちだすと震えるという。 いつものパターンでした。

次のブルズアイ。
これも撃つまでは緊張もしていないのですが どうにも震えがとまらず、0点を撃つ始末・・・。

プレートは少しましだったのですが
時既に遅し・・・。
という感じで終わりました。

根本的な撃ち方、取り組み方を変えない限りは進歩は無いなぁという ことを再確認させてくれた大会でした。
点数は例年と同じくらい。
だいたい本大会も、練習会も150点前後なので これが私の実力だなぁと思っています。

なんかしめっぽい話になってしまったので APSの練習は、楽しいのでその辺を書きたいと思います。

普段両手でハンドガンを撃つ機会が多く、片手主体のAPSは難しく感じます。 もちろん、両手で撃つシルエットも難しいです・・・。 射撃の基本は、スピードシューティングでも精密射撃も同じで きちんと狙いを定めて、きんと引き金を引く。
ことにあるのかなと思っています。 それが濃縮されたAPSは、純粋な射撃の楽しみに一番近いのかなとも思っています。 狙って引き金を引く単純作業です。 しかし、毎回引き金をひくごとに違う世界が見え、次はこうしようとか、次こそはなどと 考えながら撃つのが楽しいと私は思っています。 また、グリップ、腕の伸ばし、姿勢など撃つごとにいろんな要素があり 試行錯誤でも、楽しめます。 また、ある程度撃っていくと、きれいにターゲットに吸い込まれていることがあります。 それをまた再現したくてまた撃つのかもしれません。 ただただ、狙い通りに当てるという単純作業が楽しく、今日も引き金を引いています。 練習は楽しいのだけれど、試合でも出せるような練習にしないとダメですね。 APSを始めたいと思われる方 Youtubeにて、稚拙ですがエアガンのレビュー動画を公開しています。 APSの動画もありますので、ぜひ、ご覧ください。 https://www.youtube.com/machsakai また、室内での練習用に作った的が自由にダウンロードできるので

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こちらのほうもよろしくお願い致します。

http://apscupu.com/download/

最後に、試合会場で一緒に撃たせて頂いた皆様、ありがとうございました。 この1年も大変お世話になった山中さん、リスキーさんありがとうございました。 このお二人がいらっしゃらなかったら、APSの世界に戻ることはありませんでした。ありが とうございました。

APSカップ参戦記 ロンリーシューター

去年の第23回大会に続いて今年も参戦できました、去年同様妻と娘を連れて観光を兼ね て愛媛から遠征です、土曜日の朝一の飛行機で上京、女子の観光とお買い物に付き合い日曜 日は女子をディズニーリゾートに送り込み私は大会参加です。 さて、去年は思うように撃てず、バッジ更新も成らなかったのですがこの一年間の練習の 積み重ねもあり目標はブルズアイ85点、プレート48点、シルエット35点の合計168点 のエキスパートです、錦糸町の会場に着くと懇意にしていただいている関西APS友の会のメ ンバーが数人到着していて近くのテーブルに待機席を確保します、 そうこうしているうちに競技開始です、私はOCグループですのでやや遅めのスタート、 同じ組にフロンティア山中社長もいます、競技前の集中する場面なので軽く会釈する程度で 話しかけないようにします、まずはシルエットスタート、スタンディングで10mから撃って いきます、10m、9m、8m、7mと順調に撃ち落していきます、おお、調子いいじゃん、 と思ったとたんに6mを外します、余計なことは考えないほうがいいようです、次はプロー ン、ここも10mから狙っていきますがいきなり外します、平常心を保つように集中して10m から7mまで撃ち落し36点確保できました、上々の滑り出しです、 次の競技はブルズアイ、自宅で一番練習量が多く距離も大会と同じ5mを確保して練習で きている、いわば点数取れて当然の競技で自宅では90点以上が当たり前で時々満射も撃っ ている競技です、しかし思うように銃を安定させることができません、自宅で落ちついて練 習しているのと精神状態が違うモードに入って普段とは異なる神経伝達回路が発動するので しょうか?、1的目は散々、0点撃って38点です、しかし2的目はもう少し安定するはず、 落ち着いて射撃に挑みます、しかし最後の5発目にやらかしてしまいました、弾が装填され ずに撃つドライファイヤです、私の使用銃はAPS-1なんですが最後の2発はマガジンから自 然落下で給弾されます、射座以外で弾を装填している状態を避けるためにその競技で撃つ弾 数のみしかマガジンに入れないようにしていたのが裏目にでました、それとこういう事態を 想定してアウターバレルにチャンバーに弾が装填されたか確認できるメンテナンスホールを 加工して開けていたんですがたまたま5発目に確認するのを忘れたようです、マッチプレッ シャーでいつもと違う体勢でコッキングして弾が自然落下せず装填できなかったのだと思わ れます、結局ブルズアイは74点に終わります、

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最後はプレート競技、ここまで110点確保しているので残り50点以上、13枚倒せば バッジ更新です、しかしなかなか当たりません落ち着いて撃つように自分に言い聞かせるの ですが叶わず8枚32点で終わります、 結局合計142点で今年の私の本大会は終わりました、痛恨の空撃ちもありましたがこれ が今の私の実力だと真摯に受け止め来年につなげたいと思います、

この後、トップグループのODグループやフリー部門を見学して妻と娘の集合時間が近ずい て きたので名残惜しいのですが会場を後にしました、

地方から参戦するということ、 私がAPSという競技を知ったのはかなり以前で当時の情報は数名の有志の方がホームペー ジを開設しているくらいで練習場所も首都圏に限られていたように記憶しています、当然四 国在住の私には遠い世界のことでなんとなくAPS-1を入手したものの実際に大会に参加する なんてまったく現実的ではありませんでした、APS銃が全国でどのくらい売れているのかは 知りませんが当時の私と同じように銃を買ってはみたけど撃つ場所も無いし仲間もいないと いう状況に置かれた地方在住者は多いと思います、常設もしくは定期的に使える射場は首都 圏に集中してあとは京都で月一回の練習会、徳島でwanshooterさんが自宅に設置した射場 を好意でAPSシューターに使用させてくださる位でしょうか?、 確かに本大会の雰囲気、醍醐味を味わうには年に1度、東京に出向いていかなければいけ ません、費用や日程の面でかなり気合が必要ですね、しかし今年の私の費用は3人分必要だっ たとはいえ、ディズニーバスの送迎があるクラスのホテルに泊まって四国からの往復航空券 込みのチケットで一人当たり3万6千円でした、年に一度のこの経費が高いか安いかは各人 の価値観に委ねなければいけませんが少なくとも私は惜しいとは思いません、一年間本大会 に向けて試行錯誤して、ネットや公式大会で知り合った他のシューター様とSNSで交流して 情報交換していくのはとても楽しいし、大阪や京都での公式大会にも参加できればラッキー です、道楽にも色々ありお金もかけようと思えば青天井ですがAPSはわりとリーズナブルで 銃本体とゴーグル、弾や的紙などの消耗品、できればプレート実機などのターゲット、この くらいで大人の趣味、スポーツとして成立するのはお手頃だと思います、撃つ練習場所もお そらく自宅でのお座敷撃ちになると思いますが私は自宅で5m確保できているので、ブルズ アイ実物大の的紙に加え、エクセルで5m用に縮小して製作したプレート型紙的、シルエッ ト型紙的をA4紙にプリントアウトしてダンボール箱を利用して作った兆弾防止用BB弾回 収箱に貼って練習しています、あとは射撃仲間なんですが西日本で現役のAPSシューターは 関西友の会のメンバーのみなさんと徳島wanshooterさん、あとは愛媛の私くらいでしょう か、中国地方や九州にも射撃に興味がある方は居られるとは思いますがブログやツイッター がコミュニケーションツールとして広まっている現状で自分から発信していけば同好の志は 集まりやすいと思います、 ともかく、家族と住宅ローンを抱えた地方在住者の私でもなんとかAPSを楽しめる状況 に居られることはとても幸せなことです、私と同じく地方に住んでAPSに興味があるけれど も大会参加は見合わせている方も事情はそれぞれあるでしょうが一歩踏み出せばなんとかな るものですよ、人前で撃つ機会の少ないことは確かにハンデとは言えなくもありませんが APSの扉は地方も都会も関係なく常に開かれています、四国から遠征してその扉をくぐった 私が言うのだから間違いありません。

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Raguran

今年の2月。フロンティア常設レンジの壁の一番奥手にレンタルガンとしてあった見慣れ ないエアガン。レンジのスタッフの方に聞けば ”競技専用モデルなんです。” と教えても らい試しに使ってみることにその時はマルイのPX4でどれだけ正確に射撃できるかをいろい ろとバレルの交換したりいろいろパーツの交換したり模索していました。当時(今でもやっ てると思う)は秋葉原のターゲットワンで小さな人形を正確に倒して月間のランキングを競 うセブンターゲットにハマっており、精密射撃銃と聞いてすぐに試してみたくなりました。 レンジ番のスタッフの方から”これ結構難しんですよ。”と言われましたがいざ使ってみると 10mシュルエットが面白い様に当たり心地良い音とともにアルミの的が飛ぶ光景に感動し ました。そこからジワジワと僕の心にAPSの火がつき始め、自宅に帰りPX4を分解しながら の作業中に買おうかどうしようかと迷いながら考えていたところ。ふと自宅のMacでAPS-3 について調べていた時にたまたま開いたYouTube動画でメガネにヒゲを蓄えた方がAPS-3を 解説してました。作業しながら聞き流していたら、動画の第一声 ”APS-3を買っちゃいまし た!” それはマック・キング・堺さんのAPS-3紹介動画でした。堺さんの動画見た数日後、 赤羽フロンティアにて以前見かけたスカイブルーのAPS-3のリミテッドモデルを買いに万券 持参でいざ購入と思いきや”昨日売れちゃいました。あれ最後なんですよ”との回答にガック リしながらもノーマルAPS-3を手に入れてスタート。そこから159日。諦めつかなかった リミテッドモデルを手に入れて頑張った半年間。そして初めてのAPSの本大会の出場。公式 練習会とは雰囲気が違う独特の雰囲気があると以前からハリーさんマギさんから話を聞いて いましたが競技スタートするまであまり緊張はありませんでした。まずはブルズアイスター ト。準備の為射座後ろの席に座り気持ちを落ち着かせる。いよいよ射座に入ってブルズアイ ターゲットを見た時にやってきました。緊張というヤツが ゙おー久しぶり! ゙と言わんばか りに震えだす腕。公式練習会以上に震え出してしまいなんとかしなきゃ落ち着かなきゃと思 えば思うほど震え出す。そしてブルズアイスタート。銃を振り上げターゲットに合わせるが 震える手でターゲットに合わない。焦る自分。震える手。何故だ!そして初弾発射した直後 のターゲットを見て愕然とする。何で8点に行くんだよ!の心の中で叫ぶ。2発目、3発目 とターゲットに撃ち込む。いつの間にかサイトを見ずに飛んで行く弾道を追ってしまう。第 1ターゲット5発終了した時点で46。気持ち切り替え第2ターゲットするもサイト合わせてゆっ くりトリガーを引くものの震える手はますます震えが大きくなる。1発目、2発目と撃ち込 むも狙ったところには行かない。震える手にパニック状態。この事だったのかと感じた。終 わってみれば90。普段の練習から見たら有り得ない8点5発。そして鬼門のプレート競技。 射座に入ってスタンスをとった途端にまた手に震え。的はデカいからどっかしらにひっかか るから大丈夫と自分に言い聞かせる。下段はなんとか満射。そして中段1枚目のジャッジの レディ!の直後ひざが笑いはじめ、サイトを合わせて撃っているものの半ば当たってくれ! の状態。中段は2枚外し最終上段は膝笑い&手ブレするものの1枚外し。トータル48点。 最難関が最終競技のシュルエット。シュルエットは立射11点、伏射は6点で撃沈。目標最低 170点に遠く及ばず155点。実力不足のにものでもありませんでした。本大会の成績は残念

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でしたが3月から始めたAPSでしたが社会人になってから1番一生懸命にやった気がします。 それは射撃自体が好きだったからだけではなく、赤羽フロンティアで知り合った方々から色々 と教えてくださったりツイッターでつながった方々が素晴らしい人ばかりで皆さん一緒に撃 ちたいと心から感じられたから頑張っこれたと思います。自分に足りないものをはっきり感 じた半年間でした。まさか大人になってから手が震えたりヒザが笑うなんて思ってもみない 貴重な体験をしました。来期はまだ足りないものを探し自分のものにしたいですし、もっと 仲間が増える様に色々考えてAPSに向かいと思います。山中さん小林拓さんRiskyさんには 特にお世話になりました。25期の目標はなんとしてもマスターバッジに昇格する事が目標 で す。皆さん25期もよろしくお願いします。

2014年APS参戦記 OC-14 山中亘 シルエット35点、ブルズアイ98-6x、ここまで133点で最終のプレート競技まで辿 り着け一枚外しても189点、まあこんぐらい出しとけば少なくとも表彰台立てるだろうし、 満射したら優勝じゃないのかな。どっちにしろ表彰台はリスキーさんと並んで立つ事になる だろうから、あいつが優勝なら先に真ん中に立ってどかない(笑)とかしたろうかとか考え たのは、つかの間の夢であって、もろくもそしてドッカーンと弾け飛んでしまいました。個 人的な成績は終わってみれば160点という自分の持っているバッジにすら届かない反省し なくてはならない点数でフィニッシュ(149点)し、また一年間修行を重ねる毎日になる 訳ですが、今年の本大会に関しては、まあまあ良い大会だったのではないでしょうか。生意 気な言い方になってしまいますが、ここの所3年くらいAPSの普及活動っぽい事をリスキー さんとやってきた様に思っています。お前がそういう事やってるから逆に参加人数増えない んじゃないかと他人に言われるまでもなく自分に問いかけもしてみました。でも結局は毎年 参加人数が減り続けている現状を、じゃあどうするとなるとメディアの方々が助けてくれる 訳もなく、特効薬みたいなものも思い浮かばず、ひたすら自分のブログでAPSの話を取り 上げたり、あっちこっちの練習会に顔を出したりするくらいしか出来なかったのですが、そ こにある時マック堺さんがひょっこりとやって来てくれて、色々と僕たちに道を切り開いて くれました。入門DVDを製作したり非公式なファンサイトを製作してくれたり、ご自身の ユーチューブチャンネルでAPSの動画をアップしてくださったりと、着実に今までAPS に興味どころか知らない様な方々にも知ってもらえるチャンスが増えました。途中からは僕 やリスキーさんなんかよりも、どうやったらもっとAPSの競技人口増えるんですかねえ、 と悩んでくれたりもしていました。そんな折に堺さんの方からAPSラジオというのをリス キーさん交えてやってみないかという提案を頂き、面白そうだなあと思ったので、やってみ たのですが、結構これを聞いてAPSを始めた方も多いのではないでしょうかね。少なくと もやってる方の僕も毎週楽しみだったりしています。そんなこんなで一年間三人で三人六脚 みたいにして、やってきた本大会でしたから、先ずは参加人数が少しでも増えた事には本当 にホッとしました。もちろん協会さんを始め、各地の練習会等をやられている皆様方の全て の方々のおかげなのは言うまでもありませんね。今年は本大会初参加の方々が多かった様に 思いました。ここら辺も各地での練習会などによるケアーがあっての事だったと思います。

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まあとにもかくにも、これ以上の参加人数減少はやばいのではないかというところから脱却 できたのは良かったとつくづく思っています。冒頭でプレート競技に辿り着いたという表現 を使いましたが、今年の本大会には諸々やってきて、自分の練習だけでなく様々なものや人 とで辿り着いた本大会という気がして、少し成し遂げた感もあったりもしています。もちろ ん成績以外で(笑)そのせいか、もうすぐ10月というのにも関わらず、まだ放心状態のよ うな日々だったりもしてたり。まあそこらへんは10月の公式あたりから、むくむくっと目 が覚めるのでしょうね。今年はMJマガジンという雑誌から本大会について何か書きなさい との依頼があり、試合での事はブログにも書いたしMJマガジンでも書いたので、今回はこ んな切り口にしてみました。ただこういう事というのは、微妙に関係者っぽいショップの人 間からすると、これもまた僕にとっては参戦記だったりもするのでご容赦頂きたいところで あります。ただなあ、やっぱ一射手としては非常に悔しい大会でもありました。放心状態な のはそのせいかもしれませんね。プレート、プレート、プレート。来年こそは攻略したい。 それともう一つ第二競技まで何とか闘えて、最終競技に何かが掛かってた時の心の持って行 き方。ここいら辺も今期の課題になってくるようにも思えています。いずれにしろ少しは上 手くなってきたって事だと思いますし、もしかしたら、もうちょっとの所まできているのか もしれません。また一年楽しましてもらえますよ。APSに出会って僕の人生はAPSにな りました!というフレーズ入りのTシャツも販売しましたが(さりげなく宣伝)いつまでも そう言える環境だったら嬉しいです。最後になりますが第24期も一緒に練習してきた皆さ んや協会さん、何かと世話になっている小林拓さん、そして堺さんリスキーさんありがとう ございました。またこうして楽しくやらせて頂いているのもフロンティアスタッフの皆さん のお陰です。本当にありがとう。そしてそしていつまで経っても結果を出せないこんな僕に 付き合ってくれるAPS3さんと射場さんにも感謝をしたいと思います。来年こそ見てろよ (^^)!!!!!!

2014APS本大会参戦記 中沢周二

~縁あってこの参戦記を読まれているAPS未経験者のあなた、 実際のところ、APSってどうなのよ?って思っている、そんなあなたへ~

先ずは運営スタッフの皆様、参加された皆様、関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。 ありがとうございました。 今年もAPS本大会に参加しました。早いもので、5回目の参加になります。毎年おちゃら けた感じで書いていた参戦記ですが、今年は自分の結果が何故目標通りにならなかったのか、 ちょっと競技者っぽい感じでその理由を書きます。
今年の目標は180点でバッジを更新するつもりでしたが、結果は166点。180点の自 信があったので、当日はとってもガッカリしました。普段、自分がメインで頑張っているエ アガン競技はスピードシューティングなのですが、だからと言って、APSカップの点数が

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どうでも良いと言う訳ではありません。やるからには、毎年自分の目標に対してしっかりと 向き合っています。
今年は例年に比べて練習する時間が多く取れたので、直前の練習時にはかなり良いコンディ ションに持っていく事が出来ました。前日からほとんど緊張せず、当日もかなりリラックス した状態で競技に臨む事が出来た訳ですが、やはり、練習と本番では別物です。緊張してい ないつもりでも、プレート競技は早撃ちになり、シルエット競技では練習で一番気をつけて いたはずの悪いクセが出てしまいます。技術がしっかりと身についていない証拠です。18 0点は出せる!と思っていた自分が恥ずかしくなりました。

ふと、思い出しました。かつて、空手の試合に初出場した時の事です。まだ習い始めて数ヶ 月頃の事でした。KOすらされませんでしたが、試合中は自分の身体が思うように動かず、 相手が黒帯だった事もありますが、全く相手になりませんでした。もちろん結果は負けです。 試合後に先輩から指摘されました。『中沢さん、開始の合図の後からすぐにキックボクシン グの構えにになってましたよ』と、そう言われました。自分は空手を習う前にキックボクシ ングをやっていた時期あり、最初のうちは構えを修正するのに苦労をしていました。厳しい 稽古によって、ようやく空手の構えが出来るようになった、そこそこ強くなった、と思って いましたが、いざ試合になるとしっかりと身についていなかったと言う事です。

どんな競技でもそうですが、しっかりと身につけてこそが技術です。人は同じ動作を2万回 繰り返すと身体がその動作を記憶するそうです。同じ事を何度も何度も繰り返さなければ、 身体は覚えてくれない訳です。付け焼き刃で挑むと言う事は、いざと言う時には自己のアベ レージの一番低い数値が出てしまうのです。直前の練習でちょっと良い点数が出たくらいで は駄目なのです。

「ビギナーズラック」や、「火事場のくそ力」も、あるにはあるとは思いますが、非常に稀 なケースだと思います。当たり前なことですが、やはり、本番において練習時と同じパフォー マンスをするためには、練習の積み重ねによって自己のアベレージを引き上げておかなけれ ばなりません。

しかし、そういった技術の習得以外にも鍛錬すべき事があります。 APSカップは玩具銃を使用するものの、立派なスポーツです。スポーツの世界では、よく、 「心技体」と言いますが、APSカップにおいて「体=体力」はあまり大きなファクターで はありません。その分、「心」と「技」の比重がとても大きいです。特に「心」の部分が一 番重要な気がします。自己のアベレージを引き上げるには、単に射撃技術だけではなく、 「心」の鍛錬も非常に重要になってくると思います。身につけた技術を本番で100%出す にはどうすれば良いか。いわゆるメンタルトレーニングと言うものでしょうか。技術の向上 よりも難しいトレーニングだと思います。 今年の自分にはその「技」も「心」も足りなかったと言う事です。

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と、ここまで生意気な事を書いてきましたが、あくまで私個人の感想です。 感想というか、自分の競技に対する取り組み姿勢を偉そうに書いてみました。
しかし、APSカップの楽しみ方は人それぞれです。純粋に競技に打ち込んでも良いですし、 ストレス発散や、レクリエーションとして楽しんでも良いのです。上位を目指す事がすべて ではありません、自分の目標を設定するだけでも競技を楽しむ目的が出来ます。 頑張って練習すれば、必ず上達します。上達のスピードは関係ありません。長く楽しめば 良いのです。

なぜかこの参戦記を読んでいるAPS未経験のあなた!来年は一緒に撃ちませんか?

アベ アツヒコ 今年のライフル本大会は個人的な事情でかなり忙しく銃のセッティングや諸々の準備にかけ

れたのは半日。1回パッキンを付けてみてとりあえず10点に飛んでいってる、それからすぐ ピープサイトにして着弾を合わせただけでした。 それでも井沢さんの情報と今までの経験をもってすればなんとかなるとの思いでのぞみまし た。

それにしても前日に群馬へ手伝いに行ったりかなりの疲労感をかかえての本大会となった。 とうぜんハンドガンなど一発も撃ててなく最初からすてていてライフルクラスで勝つ事しか 考えられない状況でした。 今年の会場はいつもよりも暗い会場でハンドガンのみのシューターはわからないでしょうが ライフルのプレートはハンドガンの時と違い照明は消されていたため暗さは格段に暗くコン トラストがはっきりしないために満射は難しいと予測しました。 ライフルもハンドガンもプレート勝負と言えますのでここで勝敗が決まると思いました。
そして最初のブルズアイ1枚目確か50点だと思う、記憶はもう定かではないですが、2枚目は 46点で96の1×、うーん、真ん中にいってないしかしライフル競技に限って言う持論だと× に集中する銃はドデカイ5点が出やすいってのがセオリーだと思ってます。 しかしマンちゃんは98の6×うーん当たってる、万が一にもプレート満射されるときつい、 でもあの暗いプレートを満射するのは当たってる銃をもってしも厳しいから放っておいても、 いいけど一応、マンちゃんには、凄いじゃん優勝だよって声をかけとく、優勝した事ない人 に、この言葉はきくんですよ。 あとコウ君はこの時点で0点が出てる、これは深刻的で銃が恐ろしく当たらない1人消えた な(笑)

そしてプレート1ターン目、サイトチェック暗い、急遽フロントサイトを最大の5.0パイまで 広げる、いつもはプレートは4.0でやるので初めての経験、とりあえずやってみる小ジャマー で引っ掛けて6点落とす、2ターン目、核心がないながらも1ターン目の失敗をふまえて、な んとか小ジャマーをクリヤー。いつもの4.0の時はジャマーの上の緑の部分をチラチラ確認

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しながら中心より上を狙って撃ってたのでいつもよりかは精度が下がるのは当然で仕方ない 最小限のミスと自分を納得させる。
プレートの結果だけみると自分が1番の点を撃つ、みんな暗さに苦しんでるんだなぁと考え られられます。

この時点で自分が1位で2位に9点差ムーバーに入る時点で同点でも勝てる自信があるので勝 負決まりました。
あとはムーバー軽く満射しちゃえばいいや、なんて思ってました。 しかしここでも暗くフロントサイトの大きさを5.0を選択、そして初めてみる大きさ、5.0で 練習したことなんて1回もないので終わってみれば4枚外し、まわりがどれくらいなんて見る 余裕がなかったのでちょっと心配しましたが仮に2位のマンちゃんが全部当てても逃げ切れ るはずだよなと考える、結果は2位に11点差でとりあえず優勝、ムーバーも同じ列の中で1 番当ててる結果をみると、やはりみんな暗さに悩まされたかなと思いました。

優勝するのはわかってたけど点が低い182はちょっと予想外、てか情けない、一応優勝とい うノルマは達成したので良しとしますか、2位以下との点差はまあまあかな、やはり暗い会 場とオープンクラスには厳しい条件の会場でした。
その後のグラチャン戦、本戦でやってるから感覚は掴んでいるあとはやるしかない、みんな 準備してる間に的の所に行ってみるどうも2番レンジだけ微風を感じる気がする、野口さん にもみてもらう、2番だけっぽいよって言う、まあこれが影響あるかって言うか少しでも不 安要素は取り除きたいもの、て言うか戦い方を内心、偉そうな言い方しますけど教えたつも りです。

射座に立つ前にどれだけ準備が出来てるかってのが優勝を決定させてると言っても過言では ないと思います。 自分のベストの射撃をすればとか緊張しなければとか言ってるようではオミクジ射撃、射撃 は再現性、本戦は自分の最低の点が出てきやすいものだと思ってます。

グラチャン戦は井沢さんとの一騎討ち、彼はこの本戦のために1週間の調整と休憩をとって きてる、片や自分は実銃の合宿と群馬の手伝いそのために仕事も圧縮されてるので大変でし て疲れているのを考えると勝てるか心配でした。サドンデスの時点でヤバいです、オープン にとって不利なターゲット設定だし彼の実力もわかってるし、しかも井沢さんにはグラチャ ンはオマケみたいなもんだから気楽に撃ってって去年教えたし、きっちりそれをやってきちゃ うしで、自分としても勝ちたかったので全力は尽くしました。

結果は負けでしたが何回サドンデスを繰り返したかわからないくらい撃ちました。自分なり にこれだけ不利な条件の割にはよく戦ったかなとも思ってます。

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まあ自分的にはグラチャンはあくまでもオマケ、優勝のほうが価値があるしグラチャンより も優勝のほうを取り上げてほしいと思ってます。
結果的には疲れているから早く勝負を決めたくて、ペースをあげてプレッシャーかけるつも りが自滅した感じでした。 井沢さんは盟友と思っていて銃に関して情報を交換しあってますし、譲ったストックは自分 のノウハウの詰まったものです。

そう考えると井沢さんで良かったと思ってます。 て言うか他の人なら間違いなく自分が勝っ ているハズですが。
そして飲み会最後に吉田隆さんにはアドバイス、来年のフリークラスをさらに激戦にする火 種を落とせたかなと思ってます。

そしてこれからAPSとMARUZENは大きく動き出していくと思います。 それに関わっていけるようにしていきたいのと亘さん始め加藤さん堺さんや皆さんとの交流 が自分の財産になっている気がしてます。 っていうことでみなさんありがとうございました。

八重樫

それは東京が一面の銀世界に染まった2014年2月15日。 折しも前日からの大雪で10cm以上の積雪が残る都内に、みぞれのような雨が降り注ぐ白い 朝でした。

2月初日から東京常駐の辞令を受けた私は、先輩から激励として贈られたAPS-3 Limited Edition 2013を赴任荷物の中に紛れ込ませて静岡県浜松市を発ちました。 浜松ではなかなか撃つ機会も場所も少ないから、仕事で行き詰まったら好きに撃ってくると いい、と。
小さい頃から射撃が好きで、デパートの屋上の遊技場では数々の射撃ゲームで遊んでいた記 憶があります。 コルク弾を飛ばすバレルアクションの空気銃でスライドに指を挟んできれいに肉をそいだ記 憶は、まだ鮮明に痛覚に刻まれています。
そんな過去を知ってか知らずか、先輩が手渡してくれたAPS-3にはすでに様々なチューニン グが施されていました。
Aimpoint T1ダットサイト、ステンレスシアー、カスタムグリップ、多連マガジン。

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その銃は、ガンスミスであるその先輩と自分のニックネームからイニシャルを取って「HG Custom」と呼ぶことにしました。

引っ越して間もない頃でしたので、ゼロインができていません。 公式記録会の会場である錦糸町には少し早く到着しようと部屋を出たのですが、最寄り駅で 愕然となります。雪のため、電車が来ないのです。

結局、遅れに遅れて受付終了の 5分ほど前にすみだ産業会館に到着しました。 膝から下がびしょ濡れの状態で早速弾速計測、試射レンジと進みます。もはやゼロインどこ ろではありません。促されるままレンジに立ちました。 すべてが初めてのことばかりで、プレートで同じ的に3発も撃ち込んだり、シルエットのプ ローン射撃では的がどこにあるのかすらわからず、審判に「どこを狙えばいいんですか?」 と尋ねる有り様でした。

結果はブービー。 専属ガンスミスの先輩に結果報告したところ「ブービーは狙って取れるもんじゃない。次は がんばって」と返信が届きました。 銃のせいじゃない、自分の腕が未熟なんだ。先輩のチューニングに泥を塗ってはいけない。 自分との闘いは、そんな帰路の電車の中から始まっていたのだと思います。

仮住まいのレオパレスの中では、当然ながら射撃練習はできません。 もっぱらサイティング練習ばかりです。しかし、目の前2m先の壁に向かってダットサイトを 向けても正しく狙えているのかどうかさっぱりわかりません。 シューティングレンジに行くにも、仕事の時間が合わず足が向きません。

そしてゴールデンウィークが迫った5月初旬。浜松帰任の辞令が届いたのでした。
浜松の本社に戻ってからというもの、昼休みには先輩に付き添ってもらってとにかくトレー ニングです。 まず指摘を受けたのはあらゆる力の入れ過ぎでした。グリップ握り過ぎ、肩に力が入り過ぎ、 腕力で支え過ぎ、足の開 き過ぎ、踏んばり過ぎ。 徹底して手首と肩のボーンサポートを教わりました。とにかくガクブルといわれる状況の矯 正で1ヶ月ぐらいはかかったと思います。
そして先輩はあることに気づきます。HGカスタムのチューニングは射撃手である自分にマッ チしていないのではないか、というのです。 射軸が安定していない、特に上下にブレるのは、弾道 せいかもしれない。更に左右のブレ はダットサイトの狙い方のクセの可能性がある。 チューブ型光学サイトではどうしても重量が大きくなるので、支える力も必要になる。必然 的に腕がプルプルしたりリキみすぎてガチガチになる。 以上の分析により、更なるチューンナップが施されることになりました。

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1週間、2週間と時が経つにつれ、HGカスタムは変貌を遂げて行きます。

専属ガンスミスによる「HG Custom mk2」のチューニングコンセプトは次のようなもので す。

1)山なり弾道は距離にシビアなので、素直なストレート弾道にしたい。 ※ソフトボールでも、山なりの球は打ちにくい。ヒットポイントがピンポイントになる感 じは避けたい。

2)ダットサイトの位置が高いと、どうしても銃身を上向きにして撃つ事になるので、ダット サイトは極力下げたい。
※Aimpoint T1でもかなり低く設置できるが、できればオープンサイトと面一程度まで下 げられれば理想。

※オープンサイト派の方がスコアがいいのはなぜか? APS-3自体オープンで撃つ様に設計 されているからである。

3)重い銃は手が震えるので、ダットサイトは極力軽量にしたい。 ※支える筋力が逆にノイズになり、銃は揺れる。

4)銃身とポンプ容量のバランスを考えると、フリーダムアートのアウターの長さが理想。コ ンペンセイタータイプまで長くなると過剰。 ※バラストスクリューが付く様になってから、加工精度が下がったので、出来ればそれ以 前のモデル、欲を言えば初期版(フロントサイトなし)が良い。 長くなった銃身のブレ止めは、Oリング多数で対応。長い筒状のゴムだと装着しづらく、 ゆえに調整しにくい。

5)ダットサイトが小さいので、極力手前に持ってきたい。 ※使わないリアサイトはデッドウェイトなので、撤去。

6)重心位置は、トリガー位置と一致させる。 ※トリガーを引く衝撃が発生しても、影響が最小になると考える。

こうして、「HG Custom mk2」が完成しました。

2014年8月23日。その日、自分はすみだ産業会館にいました。 先輩のAR2000Nを携えて、ライフルクラスに参加したのです。 どうせ初参加なら、両方経験してみよう。先輩の熱意が自分にそう決心させました。
結果は74人中62位。2月の公式記録会で知り合った方にも再会し、新しい出会いもありまし た。

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その方たちも翌日のハンドガンクラスに出場すると聞き、オープンサイト部門も観戦するこ とにしました。
午前中はお二人の競技結果でワイワイと盛り上がりながら、午後の自分の出番を見届けると 言ってくれました。HG Custom mk2も話のネタにしつつ。

いよいよ午後のフリーサイト部門です。それまでの和やかな雰囲気が一気に緊張に変わって いくのを感じました。 弾速チェックを受け、精神を鎮めて試射レンジに入ります。目標はアドバンスバッジ。公式 記録会で取った81点+5点は、何とか取って帰りたい。ただその一心でした。

一発、二発、三発、、、電光表示には「10」の数字が表示されています。 10点? まさかそんなに当たっているはずがない。秒数かな? ま、いいか。 若干のモヤモヤを感じつつ、シルエット競技の順番を待つことにしました。

初陣見届人のお二人から数々のア ドバイスをいただき、狙う順番を決めます。 まず8m。当てるというより、どこに飛んでいったかを見極め、狙点を調整していく戦略。 当てたら次の9mは、ターゲットの半分上を狙う。その次は10m。やはり狙い目はその半分 上。そこまで行ったら7m、6mと戻していく。 競技経験者には当たり前の狙い方なのかもしれませんが、そんなことも知らなかった自分は それを聞いてかなり落ち着くことができました。

あとは練習通りにトリガーを引けば…。

「シルエット、スタンバイ、レディ」審判の声が流れるように耳に届きます。 8m。いつも通り。慌てることはない。ダットのポイントを信じればいい。 「ゴー」・・・息を抜いてトリガーを絞る。パキン! 心地よい金属音とともに3cm角のアル ミターゲットが弾けます。

あっ、当たっちゃった! そう思いました。着弾位置の調整をするはずの一発目で当ててしまっ たのです。
ということは、次どうすりゃいいんだ? 今の狙い目でいいのか? でも次のターゲットは1m 先。どの辺を狙えば?

軽い動揺が押さえられないまま、9mのターゲットに目を向けます。 半分、上。もうそこしかない。トリガーを少しずつ絞っていき・・・パキン! 命中! 動揺が興奮に変化していきます。次、10m! ・・・パスン。弾はターゲットのやや右上を通過します。ここで我に返りました。 そう、これは初陣。焦ることはない。
さっきまでの雑談がふと脳裏を横切ります。 右撃ちで右に外れるということは、トリガーを引く瞬間に力が入っている可能性がある…。 なるほど、リキんでるのか。落ち着け。もう9点は取ってるんだ。 ゆっくりと銃を持ち上げ、赤いダットポイントに隠れた10m先の3cmに向かって再び構えま す。・・・そこっ! パキン!

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4発中3発命中。残る一発を7mに撃ち込みスタンディング射撃を終えます。

続いてプローン射撃。公式記録会では的が小さすぎてどこにあるのかもわからなかった難関 です。しかし今は違っていました。 スタンディングで撃ち抜いた4枚のターゲットが、銃の信頼感を圧倒的に高めてくれていま す。 ふと再び我に返りました。2月の記録会から考えたら、とてつもない進歩です。練習の成果 にしろ、銃のチューニングにしろ、ここまでの結果がすべてを物語っているのです。 余計なことは考えないことにしました。再び平常心が戻ってきます。あと1列、いつも通り、 楽しんで撃とう!

最上段は4枚目を外したのみで、4枚抜きという結果でした。

すべての競技を終えて、応援団のもとに戻りました。二人とも、今にも吹き出しそうに笑い をこらえているようです。 「いやー、申し訳ないっ!(笑)」「すごいわ、マジで(笑)」雑談で話していた自分の腕前から は想像もつかない結果となって、三人とも笑うしかない状況でした。

最終得点を申告しに行った際、フロンティアさんの山中社長にちょっとだけお話しするチャ ンスがありました。今回の結果を聞いてくださり 「2月から大進歩じゃないですか。バッジもエキスパートでしょ。この点数なら上位入賞も ありますよ、きっと」と。 あまりの想定外のできごとに、自分のこととは思えませんでした。

そして、結果発表、表彰式。

初陣にして、ハンドガンクラス・フリーサイト部門第5位。次点ではありますが、殊勲賞受 賞。そして、栄えあるエキスパートバッジ獲得。 応援団の二人と一緒に喜びを分かち合い、祝勝会として「浜松に来た時には必ずうまい鰻を ごちそうする」と約束して大会を後にしました。

帰りの新幹線の中、ガンスミスの先輩に結果を報告すると「すげー」と返ってきました。 「次回はライフルで狙いましょう」事の重大さに気がついたのは、この時でした。

10月に入ってから、特別メニューで練習を再開することにしています。HG Custom mk2を 更に腕になじませ、今回の結果が一発屋で終わることがないよう、決意を新たにしました。 私の本当の闘いは、ここからなのかもしれません。

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◆参戦記2014 taku

今年も残念ながら本大会での成績はイマイチだった。 今期最高得点及びグランドチャンピオンになれた事は素直にウレシイが、あくまでもオマケ のようなモノで、本来の目的はAPS本大会で目標とする得点を出す事であって、これ以外に はない。

ここ数年、練習や公式イベントでは、ある程度、満足の行く成績は出せているが、本大会と なるとナゼか点数が出せない。アレコレと試してはいるが、あまり効果はないようである。 本大会には練習会や公式戦とは違った雰囲気が漂っている。緊張感でもなくプレッシャーで もない独特な何かだ。この雰囲気に飲まれてしまうと、自分本来の実力は全く出せなくなる。 では、自分もその独特な雰囲気に飲まれてしまったのかというと、何とも言えない。確かに 本大会に流れる独特の雰囲気は感じていたが、自分がそれに飲まれているとは考えにくい。 まぁ、雰囲気にドップリ飲まれていたら気付かないかもしれないが、思い起こしてみても、 それはなかったように思う。 APSに限った事ではないが、今期のシューティングは、とにかく本番直前になってスランプ になる事が多かったように思う。 スランプに特に原因などはない。ある日を境に突然調子が悪くなる。その症状もバラバラで、 カラダの不調による場合もあれば、気分的にイマイチだったりもする。これまでにもスラン プはあったが、前半に来る事が多く、また症状も軽かったので、あまり気にならなかったが 今期は違った。

スランプというのは、カラダとアタマが上手くシンクロしないために起きるんじゃないかと ボクは考えている。アタマが考えている事、カラダが実行したい事、それぞれの求める欲求 に対応しきれなくなった時に発生する。 例年ならば、スランプに陥るのは練習開始当初だったし、症状も軽かったが、今期は本大会 の直前1週間前に現れた。通常なら本番前の仕上げ段階、あとは微調整という時期に……で ある。 まずはシルエットでの細かいミスが多くなり、ブルズアイ、プレートと症状が広がっていく。 時間がない時期にこんな状態になるというのも困ったもんだが、諦めるワケにはいかないの で、一つひとつ改善するために改良を加えてみた。 シルエットの不調に関しては、構え方とダットサイトの機能を使う事で克服する。 パッと見には判らないが、両手の握るチカラの配分を少し変えたのである。これまでは、左 手が3、右手が1だったが、左手を5、右を2程度に増やした。ボクの場合、シルエットでは、 ガンを握る手にほとんど力を入れない。左手はガンを支えられるギリギリにし、右手はトリ ガーを引く事だけに集中している。かなり変則的な握り方かもしれないが、この方がよりト

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リガーをセンシティブに操作出来る。ただし、握り込みが少ない分、ヒジと肩への負荷が大 きく、腱鞘炎を悪化させる要因となっていた。そこで、両手の握り込みをホンの少しだけ強 くする事で、ヒジと肩への負担を減らしたのである。これに加えて、これまでは使用してい なかったダットサイトの機能をフル活用する事にした。 ボクが使用しているダットサイトは、左右調整用のウィンテイジスクリューがダイヤル式の 【タイジャー】というモデルである。本来は、ムーバーターゲットのように左右に移動する ターゲットに対して使用する機能なのだが、応用すると、シルエットのように距離によって 落差のある競技で威力を発揮してくれる。要するに距離によってダイヤルを回せば、常に的 のセンターにダットを合わせればヒット出来るというシロモノなのだ。 ここ数年はダイヤルを動かすのがメンドくさいのもあって使っていなかったのだが、今年に 入って少々乱視が入るようになり10mが見づらくなった事もあって使用を再開した。何クリッ ク動かすのかと、ダイヤルを動かし忘れさえしなければ、常にセンターを狙えるラクさは、 シ ルエットを撃った人間ならば判るだろう。

ブルズアイに関しては、これまでとは時間配分を変える事で及第点まで調子を取り戻した。 今までは、1セット5発を1分30秒前後で撃ち終わるようにしていたが、配分を変えて1分50 秒まで使って撃つ。30秒のマージンというのは、何かあった時のための余裕だったが、こ れまで一度もトラブルは起きなかったのもあり、時間ギリギリまで使う事にしたのだ。後ろ から見てるとハラハラするかもしれないが、撃ってる本人はアタマの中で時間を計算してい る ので全く問題はない。

さて、一番の問題だったのがプレートである。こればっかりは前日までどうにもならなかっ た。構え方、狙い方、トリガーの引き方、時間の掛け方などなど、思いつく限りのありとあ らゆる方法を試してみたけど改善の兆しはナシ。結局、前日の夜まで悩んで撃ち方を大幅に 変えてみたものの、それが良いのか悪いのかも判らないまま当日を迎えるハメに……。 結果としては、シルエット以外は自分の納得する射撃は出来なかった。詳細に関してはコン バットマガジン誌で書いているのでここでは省かせてもらうが、170-2xはかなり不満の残 る点数だ。アレコレ対策を講じてみたが、原因として考えられるのは調整不足以外の何者で もない。試合前日まで撃ち方に悩んでいる時点でダメダメである。 ど根性スポ根モノや格闘技マンガならば、ギリギリまで悩んで努力してパワーアップに成功 するだろうけど、残念ながらボクにはそのチカラはない。せいぜい新しい撃ち方を試してみ るくらいが関の山だ。 本大会は終了したが、2015年のシーズンはスタートしている。これを書いている時点で、 今年だけでも、10月、11月の2回、公式記録会が開催される。まずは、10月の公式記録会 を目指してコンディションを整えておきたい。 新しいAPS-3用のVer.3グリップは、まだ装着して日は浅いが、使い心地は悪くない。使い 込 めば、その良さを実感出来る事だろう。

正直なハナシ、参戦記を書くのは少々テレくさい。ライターを生業としているというのに、 何を言っているのかとお叱りを受けるかもしれないが、自分の事を書くのは苦手だったりす

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る。ただ、キライではないので、喜んで書かせていただいているワケだが、実のところネタ に困ってしまう。というのも、コンバットマガジン誌でも参戦記を書いているからだ。 全く同じ内容でも良いのだろうが、それも少々芸がない。かといって、参戦記と関連性のな い話題を書くのも変。という事で、コンバット誌用とフロンティア参戦記用とネタを分けて 考えている。こうすれば、どちらに掲載されているボクの参戦記も飽きずに読んでもらえる のではないだろうか。言うなれば、ボクの参戦記はフロンティアとコンバットの両方を読む 事で完全版となるのである(笑)

来年の参戦記こそは、良い結果を報告したい。

2014年APSを始めての感想 丸山 拓矢

2014年2月山中社長から8月の本大会に向けてAPSハンドガン始めようかと言われAPS を始めました。 私はフロンティアに勤めてから、エアーガンデビューをしてサバゲーには時々行ってはいま した。 APSの競技自体は知ってはいたのですが、詳しく全然知らなくて、勉強にもなるし良いか なと思い、引き受けました。 本大会に向けて練習していくために、最低でも周一回、勤務前か勤務後に練習してもらうか ら言われ、正直面倒くさいな?と思っていました。 なんですが自主的に練習を始めるようなり、家でもAPS3を上げる動作の練習をしたり徐々 にはまっていきました。

私がAPSにはまっていったのは、3つほど理由が有ります。

  1. 1  悔しい思いをしてから
  2. 2  練習をした分だけ結果に表れるから
  3. 3  撃つということの、気持ち良さ

1の悔しい思いをしてのいうのは、最初の公式練習会で81点を出し、一緒にAPSを始めた 櫻内さんが100点以上を出していたのが悔しい思いをし、練習を増やしていきました。です がAPSは野球みたいに直接対決して、単純に勝ち負けがわかる競技ではないため、徐々に 自己の点数との対決になっていきました。練習では150点を出しても、実際本番になると130 点以下になってしまったり・・・そして悔しいから練習を 2の練習をした分だけ結果に表れるというのは、これは練習した分だけ点数が上がっていき、 単純に楽しかったです。最初の基礎は山中社長に教えていただき、その後はAPSの先輩方々 の話しを聞き、私なりに咀嚼し、練習を重ねていき、点数に反映していったのは楽しかった です。

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3の撃つという事の気持ち良さ 撃つという行為は精密射撃のAPSだろうと撃つと気持ち がいい。この気持ち良さは人間の本能なのだろうか。さらにAPSは小さいターゲットに自 分の思い通りに当たると、これまた気持ちがいいんです。私は特にシルエットの10mが当た ると最高です。

本大会では苦手にしていたシルエットを、ギリギリまで社長に指導していただき、本番では 目標の150点を達成でき満足いく結果でした。満足結果ではあるのですが、途中160点いけ るじゃんと思って欲を出してしまって、得意のプレートで本来の力を出せなく失敗しました。 本大会も終わり、もうAPSを止めてもいいのですが、今後は自分のペースでAPSを続け ていきたいと思っています。次は160点を目標にして、ゆくゆくはグランドマスターを目指 していきたいです。 最後にAPSをやってみて、エアーガンの面白さを、さらにわかってとてもよかったんです が、銃を扱う上で一番大切な安全について、私は基礎的なこと全然わかってなく、社長に厳 しく指導していただき、安全についての大切さを認識できたことは、とてもよかったです。 安全についてもお客様に販売するときも伝えていきたいです。 そしてこの経験を仕事でも活かし、APS競技人口をもっと増えるように、勧めていきたい と思っております。

APSを始めての感想文 櫻内 良治

今回APSを始めたきっかけは、山中社長からお誘い頂き精密射撃には興味があったので参加 させていただきました。
初めはルールもあまり解らず、実際撃ってみるとすごく難しくて本大会までにちょっとでも 良い結果だせるか不安でした。 でも、週1回社長に教えて頂いて、ひたすらブルズアイにも何度か参加させて頂き、不安も なくなり、徐々にはまっていきました。

初めての公式練習会では、101点という得点を出し、マークスマンのバッチを頂きました。 初参加だったからか、あまり緊張することもなく、競技に集中にできてよかったと思います。 その後の本大会前の公式練習会では普段の練習でも出したことが無い154点を出し、緊張し ながらでも自己最高記録が出せたので、とても満足できた練習会でした。

本大会では160点を目標にして参加したのですが、撃つ順番が早く会場の雰囲気にのまれた のか、本来の調子が出せず、130点という結果で終わりました。 今後は、暇を見て練習し、とりあえず160点を目標に頑張っていきたいと思います。

最後に今回APSに参加させて頂いてよかったことがあります。

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(日)APSのルールが解ったことでAPS関連商品の、知識が高まったこと。

(月)エアーガンのより安全な扱い方が解ったこと。

(火)参加したことによって日常では体験できない競技ならではの緊張感をあじわえたこと。

この経験を仕事でもいかし、勤めていきたいと思います。

APSカップ本大会 2014年参戦記 RF-80 FB-04 吉田 隆

今年もAPSカップ本大会の時期がやってきた。例年より1ヶ月も多く練習できるから余裕 で本大会を向えるつもりだったが実際はあまり変わらなかった。まあ、たぶんみんな同じ考 えだったんじゃないかな?
●波乱の幕開けか! 8月23日、朝4時50分に起きてテキパキ準備をこなし6時に出発。常磐自動車道に入 る。予定どおり。すべり出し快調でいい流れだ!と思ったら渋滞情報。首都高速故障者渋滞 10キロ。通過所要時間90分。さっそく波乱の幕開けか!ただでさえ例年と会場が違うの で時間の余裕が欲しいのに、ギリギリの到着でアタフタしたくはない。 ●笑顔で行こう。 仕方がない。途中で高速を下りて国道で現地に向かう。「イライラしないでね。時間はま だあるから!」と妻の美幸に言われる。いかん、いかん。そんなにイライラしてるように見 えるのか?今日は年に一度の本大会。「もっと楽しく行こう。」と笑ってはみたものの、笑 顔が引きつっていたかも。 予定より若干遅れてその日の宿泊予定のホテルに到着。そこから会場まで歩いて7~8分 だ。開場時間の少し前になんとか到着。思ったほど人は並んでいない。勝手がイマイチわか らないが、会場内の適当な場所を確保した。 家族3人分の準備を終えてから会場内を見学した。ブルズアイとムーバーの場所が例年と 違って入れ替わっている。軽く錯覚を起こしそうだが競技が始まれば気にならないだろう。 ●貧乏暇なし 開会式とルール説明も終わり間もなく競技開始時間。美幸が最初で娘の香南が中盤、私が 最後。このターンの繰り返しだ。その間マガジンの給弾、交換を3人分行いながらビデオ撮 影。イスに座っている暇がない。家族3人でこの有り様だ。とても職場の後輩まで競技に誘 う余裕はない。(女の子ならいいけど!)いよいよ自分の出番だ。同じグループを見ると知 り合いのメンバーのひとりが欠席のようだ。後から聞いた話だが身内が急病で辞退されたと のことだった。彼は最近調子が良くグランドチャンピオン戦の参加も決定していて優勝候補 のひとりだっただけに、辞退せざるを得なかった気持ちは言葉に言い表せない。自分がこう して普通に競技に参加できることに感謝しなければ。

●出だしはイマイチ

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ブルズアイ競技開始。1発5点に撃ってしまった。93-2X。どうも毎年最初の協議は イマイチだ。少しは成長しろ、と毎回自分に言い聞かせているのだが。他の選手の得点を見 たが大きい差はないようだ。勝負は始まったばかり。これからだ。 プレート競技開始。今年も順番がまわってくるのが早く感じられる。忙しく動き回ってい るせいか?プレートはなんとかクリア。相変わらず心臓に悪い競技だ。ライバルもみんなク リアだったので後はムーバー勝負。だが、ムーバーは点差がつきにくい。この時点でブルズ アイの点差の重みが肩にズッシリのしかかってくる。とにかくベストを尽くそう。 ●綱渡りの射撃だ! 昼食後、最終競技。今日はこれまでの流れならま大丈夫だろうと思って競技に望む。とこ ろが、ムーバーの第1ターンは予想外に苦戦した。射撃が安定しない。的を探したり、あわ てて追いかけたり、見失いかけたり、ギリギリのところでトリガーを引いたり。まるで綱渡 りの射撃だ。ミス1枚で何とかしのいだが、よく9枚も当たってくれたものだ。第2ターン からは射撃が安定してきた。なんとかクリア。競技は終了した。

●何を震えている! 191-2X。高得点だ。練習会でも滅多に取れない点数だ。ひょっとしたら優勝かもと 思ったが、疲れがどっときて確認に行く気力もない。「優勝じゃない!」と誰かに言われた が結果が発表されるまでわからない。前に同じ点数で3位だったこともある。でも念のため グラチャン戦の準備だけでもしておくか。だが給弾する手が震えている。何を震えているん だ!まだ決まったわけじゃないのに。自分じゃなかったらどう誤魔化すつもりだ! ●少しは緊張感を! しばらくして係りの人にグランドチャンピオン戦の準備の件を言われた。よし。間違いな く優勝だ。念願のグランドチャンピオン戦参加だ。妻の美幸は参加したことがあるのに自分 はなかったのがどうにも腑に落ちなかったが(実力だから仕方ないけど。)ようやくこれで APSの世界では対等の立場だ。(家庭内では一生勝てないが。)「初のグランドチャンピオ ン戦は緊張するよ!」と聞いたことがあるが緊張感はまるでなかった。と言うか無さすぎた。 後から考えれば適度な緊張感は必要だったのだが。 プレートレンジに行って準備を始める。初の大舞台だ。これまでは他人のグラチャン戦の 撮影ばかりだった。全体を撮りやすいように脚立をもってこようかなと思う始末。「始めか らグラチャン戦に参加する気がないのか!」と弱気な自分に活を入れた。この前向きな姿勢 がよかったのかも知れない。
●バチが当たった! いよいよグランドチャンピオン戦だ。その頃後輩の女の子も応援に駆け付けてくれた。笑 顔で手を振ってくれている。よし。ここでいい所を見せて後で彼女を食事にでも誘おう!も ちろん妻には内緒で! 競技開始。順調に競技が進む。しかし、しくじったつもりはなかったが中ジャマーをあっ さり倒してしまった。しまった!さっき妻に内緒でなんてロクでもないことを考えたからバ チが当たったか!射撃の神様。ごめんなさい。心を入れ替えて反省します。もう遅いか!せ めて第2ターンは満射で飾ろう。しかし今度は小ジャマーを倒す。いい所まるでなし。あっ さり脱落。その後、残った2人でサドンデス戦に突入。白熱した戦いで両者一歩も譲らず。 それをビデオ撮影している自分がいた。なんだ、これじゃ例年の自分と変わらないじゃない

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か!さっきまでこの戦いに自分も参加していたなんてウソみたいだ。やっぱり脚立を持って くればよかった!
●修行が足りない! 第5ターンで勝負あり。井沢さんが2年連続グランドチャンピオンに決定した。さすが だ! 去年、井沢さんのように格好良く決めようと心に誓ったのに、実際には足元にも及ば ない。まだまだ修行が足りないようだ。 後は表彰式を待つのみ。「優勝したのは久々じゃない?」と美幸に言われる。当たり前だ。 そんなにしょっちゅう優勝できる訳ないだろう。「パパは本大会は点数いいのに公式練習会 はいつもヘタクソだよね!」と香南に言われる。どう返事していいものか? 褒められてい るのか、けなされているのか。とりあえず褒められたと思っておこう。

●成長著しい ライフルクラスオープン部門の表彰式が始まる。1位から5位まで馴染みのメンバーばかり だ。次にフリー部門の表彰式。ここでも馴染みのメンバーが多い。12歳の女の子が5位に入 賞していた。素晴らしい、大したものだ。香南は9歳だが3年後に入賞できるように成れる とはとても思えない。今後のジュニアの成長が楽しみだ。おっと、自分もうかうかしていら れないか。けいこさんが6位に入賞だ。旦那さんの健夫さんはオープン部門で3位に入賞し ている。最強の夫婦シューターだ。その後に抽選会。最後に集合写真。今日は優勝したので 真ん中で写ろう。こんな機会は滅多にない。もっとも、いつも娘をだしにして真ん中近くで 写っているが。ライフルクラス終了。その日は家族で食事してホテルでのんびり。次の日に 備えた。
●神輿をかつぎてぇー! 8月24日。今日はハンドガンだ。ホテルから会場へ向かう途中ハッピを着た人や山車、神 輿を多く見かける。お祭りのようだ。神輿を担ぎてぇー、と言うほど祭り好きではないが、 好きだったとしてもハンドガン本大会の当日には担ぐシューターはいないだろう。 (左肩なら大丈夫かな? そんな奴いないか!)
●凄まじい! 午前中はオープン部門の観戦だ。知り合いを撮影しながら見て回る。今年は女性やジュニ アシューターが多く感じられた。オープンの競技が終了して表彰式だ。優勝は大本さん。 196-4X。相変わらずハンドガンオープンの上位争いは凄まじい。大本さんはライフルクラ スも4位入賞だった。絶好調のようだ。2位は加藤さん。4年連続表彰台だ。本人はまた2位 かと思っているかも知れないが、このクラスで2位になることがどれだけ大変なことか。健 夫さんが5位に入賞。ライフルとハンドガンのダブル入賞だ。うらやましい。ケイホビー勢 の片淵さんが6位に入賞。実力はあるがなかなか入賞する機会に恵まれなかった。おめでと うございます。その他各賞が発表されて表彰式が終了した。
●いい度胸だ! いよいよフリー部門だ。自分の銃は調子が悪く5日前にベースを丸ごと移植して交換した ばかりだ。基本的に同じ銃でグリップもダットサイトもマウントベースもバランスも同じな のだから大丈夫だろうと思っていたが。それほど甘くはなかったようだ。 その頃、後輩のY子が到着。「ダットの電池が切れているんですけど」 見るとスイッチ が入ったままだ。「一回くらい練習した?」「まったくしてないです!」 ということは去 年のビギナーズ戦以来触ってもいないのか! いい度胸だ! 「ゴーグルは?」「忘れまし

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た」 去年と同じ返事だ。のん気なやつ。少しは見習うか。その後、本大会初参加のAYA とT男も到着。準備を整える。土壇場でY子が身内の急病で辞退した、あらためて自分が競 技できることに感謝した。
●準備ってなに? いよいよFAグループの競技だ。美幸も香南もAYAもほとんど同じターンなので撮影しな がら付きっきりになる。T男の競技は見に行けなかった。まあ、男の方はどうでもいいか! 最初はブルズアイ競技。「射撃の準備をして下さい!」と言われてとまどうAYA。「準備っ てなに?」撮影している私に聞いてきた。いきなり聞かれてこっちもとまどった。だからセ フティー確認して、銃口カバーはずして、弾の確認をして、ダットの確認をして、ええぃ、 説明することが多すぎる!と思っているうちに本人もなんとなくわかったようだ。初参加で わかりにくかったようだが、その説明まではしていなかった。盲点だった。 ●懲りないやつだ! 競技開始。美幸は腕の調子が悪く3ヶ月前から練習していない。6月の公式練習会も大事 をとって休ませたがあまり回復しなった。競技ができるか試しに撃ってみた程度だ。それで もまあまあ当っている。93-6X。6Xはすごい。とてもマネできない。AYAも78-4X となかなかよい。マークマンはいけるかな。次はプレート競技。美幸はこの競技がいちばん 辛そうだ。AYAは8枚ヒットした。この時点でマークスマン獲得だ。よくやった!お祝いに ふたりっきりで飲みに行くか。いや、いかん、いかん。昨日反省したばかりじゃないか。相 変わらず懲りない奴だ。最後にシルエット競技。美人シューターが横一列に勢揃いだ。競技 終了。美幸の点数は93-6X、28、38、合計159-6X。やはりプレートが辛かった か。腕の調子がよければ入賞もありえたかも知れない。私のわがままに付き合ってくれてあ りがとう。仇はとってやるぞ、と意気込んでFBグループの競技に望む。

●また負けた ところが、意気込みとは裏腹に競技のほうは空回りの連続だった。ブルズアイで0点撃つ は、プレートは下の段の大きい的を2発も外すは、シルエットのスタンディング10メート ルは当らないは。「サイトが合っていないのかな?」と銃のせいにしようとしたが、プロー ンであたり始めて言い訳もできなくなった。やっぱり腕か!プローンで満射だったが時すで に遅く合計156-2X。仇をとるどころかまた美幸に負けてしまった。日頃の練習がまっ たく身になってない。1からやり直しだ。余計なこと考えたせいかな?初参加のAYAとT男 は120点代でマークスマンを獲得できた。練習量が少なかった割には良い得点だ。その後 のグランドチャンピオン戦は拓さんが2回目のチャンピオンに輝いた。 ●来年も狙うか! 表彰式が始まる。優勝、細野さん、準優勝、千葉さん、ケイホビー緑帽子のワン・ツーフィ ニッシュだ。これに続くように頑張らねば。4位に本大会初参加の女性が入賞していた。ラ イフルといいハンドガンといい女性の入賞者が増えている。男性陣も頑張らないと。次にそ の他の賞の発表だ。香南がジュニア賞で呼ばれる。2年連続だ。ジュニアのフリーは香南だ けみたいだ。それ狙いでフリーにしている訳ではないけど来年も狙ってみるか。もう無理か な。後はお楽しみ抽選会だ。今日は私も美幸も後輩ふたりも知り合いもかたっぱしから当っ ていた。珍しい。品物よりも当ったという行為そのものがうれしい。最後の集合写真は左右 女性に挟まれた。肩に手でもまわそうかな。コラ!隣に妻がいるのに何を考えているんだ!

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これにて2014年APSカップ本大会は終了した。今大会は後片付けを手の空いている人み んなで協力した。非常に良いことだ。連帯感が強くなった気がする。 ●この感動を忘れずに その後、本大会の打ち上げに家族で参加した。いろいろな話で盛り上がったが、都合で途 中までしか居られなかった。帰る時みなさんから「ライフル優勝おめでとう」のあたたかい 言葉をいただいた。非常にうれしい。大変ありがたい。この感動を心に焼き付けてまた次の 大会で頑張りたい。今年も楽しい大会だった。家族の協力があったからこそ楽しく過ごすこ とができたと感謝している。みなさん。大変お疲れ様でした。また、お会いしましょう。

2014年APS参戦記 OA-05 後藤禎和

今年の本大会は例年と違い錦糸町で行われるので、少しは慣れた会場だったのでリラック スして撃てるかと思いましたが・・・やはり今年も駄目でした。 正直、今期はモチベーションを維持できずに、下手なくせに練習をほとんど行っていませ んでした。 23期の練習会でやっとの思いでエキスパートの点数に届き、バッジを更新することが出 来ましたが、次の目標180点のマスターバッジを撃てる実力は冷静に考えると程遠いもので あり、エキスパートになった事により燃え尽き症候群になっていました。 それでも公式練習会では160点台の点数はなんとか出ていたので、今年の目標はバッジの 防衛の160点と思っていましたが、結果は145点と散々なものでした。 まぁ練習していないから当たり前田のクラッカー・・・ですが。 点数的には目も当てられませんが、内容的には少しは満足の出来る射撃もありました。 緊張の中(多分一生ものですが)でも、ブルズの1的目で48-3Xを撃てた事、プレートの中 段スタートから4連続で外しながらも諦めずに最後まで集中が続き残りを全てヒットできた 事は収穫でした。 いやぁー本大会はやはり強者ですね! ですが、だからこそAPSを続けていけるのだと思 います。

これからも体の動く限りは続けて行きたいですね。 のんびり続けて70歳で表彰台とか乗れたら嬉しいのですが、まだ実力が伴わないな・・・ いつも練習場所を提供してくださっているフロンティア山中亘様、赤羽で一緒に練習して くださっている皆様、今年もありがとうございました! 25期もよろしくお願いします。 そして来年こそは、カープ優勝じゃー!!

・・・失礼しました。

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2014年8月APS本大会参戦記 OC-25 チャレンジャー 今年で6回目の参加となる本大会です。今年は毎年開催される会場が、耐震補強工事の為別 会場での開催って事で、初めての会場で、待機スペース等全く分からない事が多くてどうな るのかな~って心配はありましたが、競技が始まればとてもいい会場でした。 APSを始めて今年一番嬉しかった事は娘が自分から「今年の東京本大会は参加する」って 言い出した事ですね。 娘が本大会に参加出来たのも、山中社長、takuさん、ASWメンバー、妻の支援があっ てこそだと感謝しています。本当にありがとうございます。娘が本当にAPSを始めるとは 思っていなかったので正直一番驚いています。今年は参加してバッジ更新出来なくても、娘 が無事全ての競技を終えてくれればいいやって気持ちの方が大きかったので正直競技を終え た時は肩の力が抜けてほっとした気持ち一杯でした。 参戦記を山中社長が提案していただき、書き始めてから毎年書く事内容の一文に「今年こそ は、バッジ更新!」もうお決まりのセリフです。今年も有言実行はなりませんでしたが、充 実 した本大会でした。

まず、自分の競技順。プレートスタート→シルエット→ブルズアイでした。恵まれたのは同 じCグループの方々が何と、ツイッターやブログで顔見知りの方ばかりで例年の様にあまり 緊張しなかった事だと思います(それにしては、点数が低い)特に隣の射座だったn沢様に は待機中に緊張している僕を見て、「緊張はしますが、大丈夫ですよ!」と声を掛けていた だくなど、本当に助かりました。競技が終わってみれば、125-2×と6年やっているに は振るわない成績でした。 プレート競技は、自分の中で一番の苦手競技でもあり、その反面点数配分が高い競技です。 競技が始まる前は、今年こそは満射だすぞって意気込んでいくのですが、いつも撃沈されま す。シルエット競技は自宅練習もほとんどしていなく、ASWの練習会で練習するぐらいの 練習量です。ブルズアイは3競技の中で最も練習しやすく、自宅でも一番練習量が多い競技 なのに、毎年と言っていいほど0点を撃ってしまいます。ここで、トリガー引いてはダメだっ て、手が震えてるぞって自分で分かっているのに何故かトリガーから指が離れません。はっ と思いなおして、銃口を下げようとした時には既に、トリガーは引かれていて、当然点数は 圏 外の0点に着弾。これを毎年繰り返しているように思います。

今年は入院した事もあり、練習量が極端に少なくなってしまい、でもその反面、外での仕事 の減り、熱中症の掛かる事もなくこの点数か~っていかに普段の練習量が大切かを思い知ら された本大会でした。まだまだ未熟者だと痛感する本大会です。いつかは娘に追い越されて、 「駄目だな~お父さんは、プレートはこうやって撃つんだよ、シルエットはこうやって、ブ ルズアイはこうって….」って言われる日が待ち遠しいです。 最後になりましたが、今年も無事裏APSカップも開催する事が出来ました。射場をご提供 いただきましたフロンティア様・山中社長様、競技の参加していただき景品をご提供頂きま した射手の皆様ありがとうございました。そして、本大会のご関係者の皆様ありがとうござ いました。 来年も親子で参加できるように頑張りたいのと、地元でも練習が出来る会場を探す事を目標 にこれからも楽しんでいきたいと思いますので、皆様宜しくです。

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